自民、徴兵制検討を示唆 5月めど、改憲案修正へ 自民党が徴兵制の導入を示唆したそうだ(注1)。 ある人が「自民党は右翼だから、徴兵制を導入しようとしている」とコメントしていた。 違うのではないか。 というのも、徴兵制導入というのは、本来的には左派的な主張だからだ。 フランスでは、右派のシラク大統領が徴兵制を廃止した。 これに反対したのが、社会党や共産党といった左派的な政党である。 では、なぜ左派は徴兵制廃止に反対したのか。 それは、平等原則に基づく。 つまり、国の安全保障というものは、国民全員が平等に担わなければならないというわけだ。 右派は、低所得者層つまり貧乏人を戦場に送りこもうとする。 たとえばアメリカでは、右派のブッシュ政権は、金も仕事もない貧乏な若者をイラクやアフガンに送り込んだ。 奨学金を目当てに兵隊となった若者の多くが、イラクやアフガンで命を落とした。 左派は、これを不平等であると主張する。 金持ちは戦場に行かず、貧乏人だけが戦場に行って命を落とす。 たしかに不平等だ。 自民党は、徴兵制の導入をすることはないであろう(もしかしたら一部の自民党のアホな議員は本気で徴兵制導入を検討しているのかもしれないが)。 なぜなら、自民党の支持層である金持ちが反発するから。 むしろ警戒するべきは、自民党は、今や3人に1人となった派遣労働者の一部を戦場に送り込もうとしているのではないかという点である。 セーフティネットなき市場万能主義的な政策。 それにより、意図的に貧困層を作り出す。 そして、その層の人たちが兵隊になるしかないような状況を 自民党は作り出そうとしているのではないか。 警戒するべきは、むしろそちらのほうである(注2)(注3)。 (注1)すぐに否定した。 (注2)今のところ僕はそれほど警戒していないけどね。 (注3)徴兵制は無謀な戦争を抑止する機能を果たすと言われている。金持ちも含めた国民全員が兵隊となって戦場に送り込まれる可能性があるため、政府に対する監視が厳しくなるからである。
by asatte_no_houkou
| 2010-03-06 00:10
| 政治・経済に一言
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