【佐世保・同級生殺害事件】なぜ事件が起きたのか
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もう既に事件の詳細についてご存知の方が多いとは思うが、今一度、新聞や雑誌に掲載されていた情報をもとにこの事件について考えてみたいと思う。




<1、思春期の早期化>

■同級生同士でふざけあっているときに被害者が加害者のことを「重たい」と言った。

■今の小学生、とりわけ女子児童は思春期(第二次性徴が現れ、異性への関心が高まる年頃)を迎えるのが早い。
女子の場合、思春期になって一番変わるのは、他者との関係性の中に男子の視線が介在してくること。

■「重たい」という何気ない言葉は、加害者に致命的なダメージを与えて、過剰なる反応を引き出したと言える。

■実際、加害者は
「30キロ代に痩せるどーっ!」(原文のまま)
と日記にて宣言している。
「見られる身体」にかなり敏感であったことが窺える。

<2、インターネット>

■被害者が加害者のホームページに「ぶりっこ」と書き込んだり、加害者が被害者のホームページの中身を勝手に削除したりした。

■インターネット上の誹謗中傷というのは日常生活のそれよりも十倍百倍に増幅される。
面と向かっての会話ならば微妙な表情などで相手に真意が伝わることになるであろうが、掲示板での書き込みなどでは情報は文字だけであるので、その微妙なところが相手に伝わらない。
思いもよらない感情を相手に抱かせてしまうことがある。

■何気ない書き込みによって「友情」が「敵対心」に突如として変わる可能性がある。

<3、居場所>

■中学受験のために加害者はバスケットボールをやめさせられた。

■加害者にとってバスケットボールというのは学校とも家庭とも異なる3つ目の「居場所」であった。
田舎である佐世保の町ではいろいろな人との接触の機会が少なく、「居場所」が限られている。
バスケをやめさせられたことによって、加害者の時間の空白を埋めてくれる「居場所」がなくなってしまった。

<4、加害者と被害者との関係性>

■加害者にとって、成績が良く家庭も裕福で、しかもクラスのリーダー的な存在である被害者しか、自分を測る存在がいなかったのかもしれない。
バスケをやめさせられ、街にも行けない加害者にとっては、被害者との関係性しか無かった。

■その意味で、加害者にとって被害者は「世界の基準」であり「世界の大半」であったと言える。

■その被害者との関係性が悪くなった。
加害者の精神的なストレスはかなりのものであったに違いない。

<5、コミュニケーションによる達成>

■加害者は、小さい頃から親とのかかわりが薄かったようだ。
あまり泣かず、おんぶや抱っこもせがまない。
一人でおもちゃ遊びをしたり、テレビを見たりしていた。

■加害者は「コミュニケーションを通じた達成」がありえない世界に馴染んでしまっていたのではないか。
そこで社会性や他者への共感が薄く、怒りを適切に処理できなかったのではないだろうか。

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by asatte_no_houkou | 2004-09-18 02:39 | 犯罪・刑罰・裁判
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