ニコニコ動画「小沢一郎ネット会見」を観た感想-パート2「『日本改造計画』の考えを変えていない」
ニコニコ動画「小沢一郎ネット会見」(注1)で最も印象に残ったことは、小沢さんが
「 『日本改造計画』 の考えを変えていない」
と発言したことです。
『日本改造計画』とは、93年に出版された小沢さんの著作であり、新自由主義的な改革を日本の政治家としていち早く主張した書物です。

小沢さんは、今もこの本に書かれている「自己決定=自己責任的」な考えを変えていないというのです。
となると、小泉・竹中改革とどこがどう違うのかが疑問となります。

その点に関して小沢さんはこのような趣旨の回答をしました。
「小泉元総理はセーフティネットを構築しないで改革を進めた。そのために弱肉強食の社会となった。私は憲法25条にあるような最低限の生活を保障するセーフティネットを構築した上で改革を進めようと思う。」(注2)

地方への財源・権限の移譲を推し進めるべきことを強調していた点(「新しい公共」を公約にしている点)をあわせて考えると、小沢さんの主張は、いわゆる「市場原理主義」とは区別される「元々の意味での新自由主義」ではないかと思いました。
つまり、社会学者の宮台真司さんが言うところの「小さな政府・大きな社会」の枠組みです。

(1)財政的な問題、(2)グローバル経済の中での国際競争力の確保、この2つの点を考えると、「大きな政府」を選択することは困難です。
「小さな政府」(新自由主義)しか選択肢はない。
しかしそれではグローバル化に伴う貧困などの問題が、個人を直撃してしまう。

そこでそれを防ぐために、地方分権を進める必要があります。
それにより、地域などによる自立的な相互扶助が個人を支援してくれる包摂的な社会を作っていく必要があるのです。
小沢さんの主張はこれではないかと思いました。
どうでしょうか。

(注1)この会見で面白かったのは岸博幸さん。日頃はテレビなどで民主党や小沢さんのことをボロクソに言いまくっているのに、この番組では小沢さんのことをヨイショしまくり。情けない人ですね。ちなみに岸さんはツイッターで「ニコ動にわざわざ出て来る忙しい政治家に丁重に対応するのは当たり前。」と弁解していました。なんじゃそりゃ!?「丁重に」批判すりゃいいじゃないか
(注2)TBSラジオ「Dig」で、みんなの党の江田憲司幹事長も同じような発言をしていました。もし小沢政権ができれば、みんなの党との何らかの形での連携の可能性があると思います。

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by asatte_no_houkou | 2010-09-07 00:23 | 政治・経済に一言
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