2011年11月に起こったニュースで気になったもの8つ
2011年(平成23年)11月に起こったニュースで気になったもの8つを選んでツッコミを入れました。

・オリンパス粉飾決算
バブル期の財テク失敗などで生じた損失を隠すためにオリンパスは不当な会計処理を繰り返していたことが明らかになりました。巧妙な手口であったため外部の者には認識が困難であったようです。ウッドフォード氏のような日本人的な行動様式を持たない人が社長になっていなかったら明るみになっていなかったでしょうね。今回の一件で日本企業のほとんどがインチキをしているのではないかとの印象を外国人投資家などに持たれてしまいました。今後、日本企業への投資が少なくなり、資金調達が難しくなるのではないかと危惧されます。このようなことが二度と起きないようにするため不正に関わった経営陣に重罰を加える必要があると同時に、会社ガバナンス強化に向けた会社法改正が必要になってくるでしょうね。 

・大王製紙前会長による巨額借り入れ事件
オリンパスの粉飾決算の場合もそうですが、監査法人は何をしていたんでしょうね。社会科学者の小室直樹先生は「公認会計士は泥棒に雇われた裁判官だ」と指摘されておられました。監査法人だけではありません。監査役、取締役会は何をしていたんでしょうか。会社法改正によりガバナンスは強化されました。ところがまったく機能していなかったようです。会社というのは利潤を追求し株主に利益を分配する機能体(機能集団)です。ところが日本社会では、会社は、組織そのものの維持を目的とした共同体になってしまいがちです。それゆえ内部の不正が外部に明るみになりにくいという面があります。今後、大会社での社外取締役選定の義務化などの会社法改正が必要になってくると思います。

・TPP交渉参加表明
TPPについては様々な問題点が指摘されていますね。その一つがISD条項です。宮崎哲弥氏曰く「(I)インチキな(S)訴訟で(D)大打撃」条項。司法制度の整備されていない国との経済協定であれば意味のある条項なのでしょう。自国の権利・利益を司法的に担保しなければなりませんから。しかし、司法制度が整備された先進国同士とりわけアメリカとの間の協定であれば有害の条項となるといわれています。結局のところ、多大な影響力があるアメリカの要求が結局は通ってしまいますからね。TPP推進派は「TPPに加入すると国際競争力が強くなり経済成長につながる」と言っています。しかし、1年に増えるGDPはわずか2700億円だけにすぎません。一方で農家への所得保障としてGDP増加額以上の納税者負担が検討されているようです。TPPに加入すると、結局、一般市民は損をすることになりそうです。

・高速増殖炉もんじゅ
どう考えても、こんな役に立たないものはやめるべきです。だって今までほとんど稼動していてないわけですし、今後もめどが立っていません。しかも世界のどの国でも成功していません。こんなものに金をつぎ込むのだったら再生可能エネルギーの技術向上に金をつぎ込むべきだと思います。そっちのほうが日本の経済成長にとってプラスになりますし、なにより日本人の安心安全、国土保全にとってプラスになります。もんじゅをやめるということは核燃料サイクルをやめるということにつながりますし、核燃料サイクルをやめるということは原発から撤退するということになります。使用済み核燃料の最終処分なんてできないのですから。どこがそんな危険なものを受け入れるんですか。早く決断しないとさらにお金が必要になってしまいます。日本は財政危機なんでしょ。無駄使いはやめましょうよ。

・オウム裁判終了
自殺者3万人という現状からわかるとおり、今の社会を、生きづらい社会だと感じている人たちがたくさんいます。そんな人たちは同じ感情を抱く人たちを見つけると同じ仲間だということで連帯感情を抱きます。その人たちが社会から排除されると、ますます隅に追いやられ、先鋭化してしまう。最近、若い人でオウムの後継の宗教団体に入信する人が増えていると聞きます。もしそのような現状に憂いを感じるのであれば、この社会を生きづらいと感じている人たちを受け入れていくことができる寛容性がある包摂的な社会を作る必要があると思います。絆のある社会です。

・大阪W選挙、橋下、松井が圧勝
たしかに共同体の空洞化によりアノミー化した人たちが閉塞感を打破したい気持ちでこのような選挙結果をもたらしたという面は否定できません。しかし既存のプラットフォームを覆すような大きな改革を実現しなければならないときにはこのようなファシズム的な熱情を利用する必要がある場合があると思うんですよね。もちろんその後は新しい経験を供給することによりファシズムに利用されないような民衆に育て上げることが必要になってきますがね。それにしても平松陣営の選挙戦術は稚拙でしたね。危機感を煽ってばかりでは大衆の支持は得られませんよ。「こうすれば市民の暮らしが良くなる」というビジョンを提示すべきだったと思います。 

・自民党が国有地を不法占拠
同じ政権が長年政権を担うとこのような不正が行われるのですね。一政党が国有地を勝手に無償で使用していただなんて、「俺たちの財布と国家の財布は同じや!」という思い上がった感情を自民党の皆さんは持っていたとしか考えられません。政権交代により国民はやっと自民党から政治を取り戻すことができたわけです。週刊誌によると、自民党は「復興増税や消費税増税を容認するから不法占拠を見逃してくれ」と財務省に泣きついたそうです。ああ、情けない。自民党は党全体が財務省の操り人形となってしまいました。これからことあるごとに自民党は財務省にこの問題を蒸し返され「操り人形」として行動することでしょう。このようなことでは、もう自民党には政権を任せられません。
 
・清武氏、ナベツネを批判
まあ要するにナベツネがうっかりしていたんでしょうね。報告を受けていたことをすっかり忘れてしまっていた。そのため、「報告を受けてない」なんてテレビカメラの前で言っちゃった。清武氏が怒るのも理解できます。ご高齢でいらっしゃいますから仕方がないのかもしれませんがね。でもそれなら後進に道を譲られるのがいいでしょうね。報告を受けたことを忘れちゃう人に球団会長(実質的にはオーナーみたいなもの)の職は務められないでしょう。

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by asatte_no_houkou | 2011-12-03 00:19 | ニュースまとめ
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