少数政党がキャスティングボートを握ることになる選挙制度は変えないとアカン!
公明・冬柴氏『民主と連立も』(東京新聞)
公明党の冬柴鉄三幹事長は二十七日、東京都内の日本記者クラブで講演し、次期衆院選で民主党が比較第一党となった場合の対応について「組みたくないが、日本のためになる政治の安定にはそれしかないというのなら、ちゅうちょすべきではない」と述べ、民主党との連立を組むこともあり得るとの考えを示した。

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■要するに、キャスティングボート(casting vote)を握りたいということですね。
冬柴幹事長の発言は「我が公明党が国政のキャスティングボートを握るで~!」との宣言と捉えるべきでしょう。

■少数政党がキャスティングボートを握る。
これは明らかに民主主義を不健全にするように感じます。

■日本のような民主主義国家においては、選挙における投票により民意を政治に反映させることになります。
したがって、基本的には多数者の意見が大きな政治力を持つことにならなければなりません。(これは少数者の意見は無視しても構わないという意味ではありません)
現在の国会では自民党の議員が最も数が多い。
ですから、基本的には自民党が大きな力を持ち、自民党の政策が現実化されることが民主主義的であるということができると思います。

■ところが・・・



自民党は第一党(最も議席の数が多い政党)ではありますが、単独過半数を確保していません。
そこで自民党は過半数を確保するべく、他の政党と連立を組まざるを得ません。
自民党は公明党と連立を組むことにしました。
ということは、自民党は公明党の意向にきつく縛られることになります。

■これじゃあ、少数政党に過ぎない公明党が大きな力を持つことになっちゃいますね。
これはどう考えても民主主義という観点から見ると不健全でしょう。

■別に私は公明党を批判したいわけではありません。
私が問題にしたいのは、現在の選挙制度です。

■衆議院では現在「小選挙区比例代表並立制」なる何とも中途半端な制度を採用しています。
この制度だと、小選挙区で二大政党が五分五分の勝負になった場合、比例区で議席を確保した少数政党が必然的にキャスティングボートを握ることになってしまいます。
不健全な状態になってしまう!
私はこんな不健全な状態に導く選挙制度は止めて、単純小選挙区制度に変えるべきだと思います。

■もっとも、単純小選挙区制度には、「死票が生じて民意が反映されなくなる」との批判があります。
私はこのような批判は妥当なものではないと思います。

■だって、落選した候補者への票は死票になるどころか、当選した候補者にとって物凄いプレッシャーとなりますから。
「もしかしたら次の選挙で逆転されちゃうかも・・・」
当選した候補者はプレッシャーを感じ、必死になって仕事をするでしょう。

■場合によっては、少数者の考えも自分の政策の一部として取り入れる必要が現実的に生じます。(そもそも議員は「全国民の代表」(憲法43条)なので、理論的にはこれは当然なことなのですが)
「落選した候補者への票は死票になる」との意見は、必ずしも妥当ではないと考えるべきではないでしょうか。
さらに単純小選挙区制度には政局の安定につながり、民意の統合に資するという利点もありますね。

■今後、選挙制度の見直しを大きな政治課題として位置づけてみるべきではないでしょうか。
キャスティングボートを握りたい少数政党は反対するでしょうが・・・

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by asatte_no_houkou | 2005-07-30 02:18 | 政治・経済に一言
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