アホなオレやけど、今日は『天皇』について考えてみた―その2
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前回の続きです。
今回は、政治学者の小室直樹氏の見解(『天皇の原理』『痛快!憲法学』)を参考にして、立憲主義という観点から天皇(皇室)の意義について考えてみたいと思います。

■そもそも立憲主義とは何でしょうか。
立憲主義とは、憲法に基づいて政治を行う、という考え方のことです。
暴走すればどんな怪獣(旧約聖書のヨブ記に出てくるリバイアサン)よりも恐い国家権力を、憲法によって縛って暴走しないようにしよう、そして私たちの権利と自由を守ろう、という考え方ですね。




■そもそも国家権力がなぜ必要なのでしょうか。
国家権力は私たちの人権を保障するために必要なものなのです。
「国家権力を無くしてしまえ!」なんて主張している人がいますが、そんなアホな。
国家権力がなかったら、私たちの権利・自由は守れませんよ。

■だって、泥棒を捕まえてくれるのは国家権力である警察権力。
紛争が生じたときに裁判をしてくれるのは国家権力である司法権力。
道路を作ったり公園を作ったりするのも国家権力である行政権力。
などなど。
国家権力は私たちがより良い生活を営むために絶対必要なもの。
私たちの権利・自由を守ってくれる重要なものなのです。

■でも国家権力はひとたび暴走してしまえば恐ろしいものとなる。
だから憲法で縛らなければならない。
そうじゃないと、逆に暴走した国家権力によって私たちの自由が侵害されてしまうおそれがある。
これじゃあ、困りますよね。

■では憲法とは何でしょうか。
近代においては、憲法は、統治権力と人民との契約です。

統治権力----[契約]----人民

憲法という契約によって国家権力を縛ろうというわけですね。

■でも「憲法は契約だ」と言ったところで、「契約は絶対だ」という観念がない限り、意味がありません。
だって「契約は絶対だ」という観念がない限り、「契約を守ろう」との意識が生まれませんから。
憲法は絵に書いた餅になってしまいます。
国家権力を憲法によって縛り付けることはできない。

■さてどうするべきか。
この点については、欧米の立憲主義、そしてその背後にある宗教について検討しなければなりません。

「アホなオレやけど、今日は天皇について考えてみた―その3」へつづく

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by asatte_no_houkou | 2005-10-10 00:55 | 国家・ナショナリズム・愛国心
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