【アメリカ産牛肉】拙速な輸入再開に反対する ― その2
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前回の続きです。
■問題点はさらにある。
それは、アメリカにおける飼料規制が不十分な点である。

肉骨粉というものがある。
これは牛・豚・鶏から食肉を除いたあとのくず肉、脳、脊髄、骨、内臓、血液を加熱処理の上、油脂を除いて乾燥、細かく砕いて粉末としたものである。

■この肉骨粉を牛に与えることは危険である。
なぜならBSEに感染した牛から作り出した肉骨粉をわずか1ミリグラムでも牛が食べると、間違いなくその牛はBSEに感染してしまうからである。




■アメリカでは、肉骨粉を牛に与えることは法律で禁止された(ただし強制力なし)。
しかし豚や鳥への投与は依然として認められている。
しかもその肉骨粉の中にはBSEの病原体が混入している可能性が非常に高い危険部位や死亡牛まで入れていもいいことになっている。
なんとまあ中途半端なこと・・・

■これでは交差汚染(製造・流通過程で牛の飼料に豚や鶏の飼料が混入され、牛がその飼料を食べてしまいBSEに感染するということ)が起こる可能性が高い。
繰り返すが、牛から牛の場合、わずか1ミリグラムでもプリオンが混ざれば、BSEに感染してしまうのである。

■にもかかわらず輸入再開の方向へ向かう日本政府。
安全面より政治判断が優先された(裏に利権があるのではなかろうか)。
しばらくして日本人の中に変異型ヤコブ病を発症する人が出た場合、小泉首相をはじめとする輸入再開を決断した人たちはどのように責任をとるつもりなのだろうか?
「知らなかった」としらばくれるのであろうか?

■輸入再開はおそらく覆らないのであろう。
ならば少なくとも、産地表示を徹底的に行ってもらいたい。
今、産地表示が行われているのは生鮮食料品だけである。
外食産業・給食・加工食品などについてもきちんと産地表示をするよう義務付けてもらいたい。

■例えばゼラチン、牛エキスを使ったカレールゥ、医薬品・・・などである。
これらは特定危険部位の近辺の部位を使っている。
とりわけ危険だ。
産地表示をきちんと行ったうえで、購入するかどうか消費者の自己責任に委ねるべきであろう。

■さらにその上で、日本はアメリカに対して
①全頭検査、
②特定危険部位の完全除去、
③トレーサビリティ
(すべての牛に固体認識番号をつけることを義務付けることによって、生産・流通の経歴が追跡できる仕組み)
これらの体制を求めていくことが必要だと考える。

【追記】
当初は脳や脊髄などの特定危険部位さえ除去すれば安全と言われたが、その後、血液や末梢神経も危ないことが指摘されている。
拙速な輸入再開は大変に危険であると思う。

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★上の写真と記事とは全く関係がありません。

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by asatte_no_houkou | 2005-11-05 21:06 | BSE(狂牛病)問題
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