もう一つの「政権担当能力ある政党」の必要性
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■政治とは何か。
政治とは、様々な選択肢の中からどの選択肢を採用するか選択決断して、それを現実のものにすることです。
決断によって、ある選択肢を現実化する。
これが政治の本質なのです。

■ところが日本においては、その選択肢が実質的に一つしか存在しない状態が長らく続きました。
政権担当能力(実行可能な総合的な国家運営のプランを作る能力)がある政党が一つしかなかったからです。
わが国では自民党が結党以来細川政権成立まで38年間にわたって政権を独占し、その後も94年の社会党との連立以来今に至るまで政権の中枢を握り続けています。




■政権担当能力がある政党が一つしかないということは、選択肢が一つしかないということ。
そして政権交代が起こらないということは、現実を変更できないということ。
これは政治が機能不全を起こしていると言うしかないでしょう。

■政治を機能させるためには、もう一つの政権担当能力のある政党を育てなければならない。
この点に関連して、国際政治学者の村田晃嗣氏はこのように仰っています。
自民党が基本的に政権を担い、その下に官僚機構が存在していると、過去の過ちをなかなか遡って認められない。
だからどんどん選択の幅が狭くなっていく。
前との継続性で考えることを優先すると、柔軟に考えることを避け、いろんな付帯条件を予め付けることになり、概念の幅が非常に小さくなってしまうと思います。
(中央公論2003年7月号)

■政権担当能力がある政党内での選択肢の幅も狭くなっていく・・・
これでは悪循環。
ますます選択肢がなくなる。
政治が機能しない国には未来がない。
このままでは日本は崩壊してしまう。

顧みれば、アメリカのように内と外を使い分けることがこの国はできないね。
対外的にアグレッシブな姿勢を押し出せば、それに連動して国内にも強圧的な立場を採ることが当たり前のように思われている。
対外的に寛容な政策を採れば、外交姿勢もやたら柔弱でなければ一貫しないみたいな。
そういうつまらぬ整合感覚こそが、政治を全く理解していないことの証左でしょう。
ダブルスタンダードを許容するということは、無原則でもOKということとは全く違います。
しかし、民主党若手に対外的硬派がいるということは期待できますね、
私は硬派でなければ平和は実現できないと考えています。
当たり前ですが。
(『愛と幻想の日本主義』より、宮崎哲弥氏発言)

「対外的硬派」である、前原誠司代表に僕も期待したいです。
横路孝弘一派(公務員の既得権益を守ろうとする、官公労の族議員)のイジメに負けるな!

【外交・安全保障政策に関する「前原ビジョン」の骨子】
 一、軍事面だけに頼らない「総合安全保障」戦略を構築
 一、ミサイル防衛や周辺事態に対応する集団的自衛権の「限定行使」を提示
 一、インテリジェンス(諜報(ちょうほう))活動の重要性を強調
 一、「主体的、戦略的な外交」を提唱
 一、日米同盟をアジア・太平洋地域の「公共財」と位置づけ、「日米同盟の進化」を目指す
 一、中国の軍拡路線は「現実的脅威」と認識
 一、インドなど中国周辺国との関係強化で、長期的に対中関係を改善


【参考文献】
橋爪大三郎『政治の教室』

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by asatte_no_houkou | 2006-01-15 14:17 | 政治・経済に一言
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