小室直樹講演会「21世紀を生き抜くために-日本経済の致命的危機について-」
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■今から3年前の平成15年のことですが、大阪で小室直樹先生(政治学者・経済学者)の講演会がありました。
小室先生の本を愛読している僕としましては、「これは何としても行かねば」と思い、即刻申し込みをし、受講いたしました。

■はじめて生で見る小室先生。
生コムロ。
・・・かなり、おヨボヨボでした。
小室先生の本によく出てくるフレーズ。
「ここのところが、おわかりかな。お若いの、いや、おヨボヨボの。」(例えば『昭和天皇の悲劇』光文社)




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って、あんたが、ヨボヨボかい!
と、思わず、おヨボヨボの小室先生につっこんでしまいました。

■小室先生は御年74歳
にもかかわらず、あそこまで老けられているのは、やはり若い頃の不摂生がたたったんでしょうか。
同年代の石原慎太郎や渡部恒三は矍鑠としているのに・・・

■先生は、学問、学問、学問、酒、女、救急車・・・という無茶苦茶な生活を長年送ってこられました。
若い頃の生活習慣、特に食生活って重要なんですね。
皆さん、気をつけましょう。

■講演の内容はだいたいこんな感じでした。

・大蔵省は銀行を通じて民間企業をコントロールしている
⇒いわゆる護送船団方式(大蔵省・財務省による銀行の過保護)→モラル・ハザード(倫理の危機)→企業は経営努力を怠るようになる
⇒護送船団は戦中から続くこと(軍事産業に潤沢に資金を供給するため)→戦後も続く→経済復興・高度成長のために役に立った→しかし、使命を終えた後も維持された→伝統主義(過去に行われてきたというだけで、それを正しいとする行動様式)が支配する日本資本主義

・戦中は数学や理科を重んじる教育がなされていた
⇒その教育を受けた人が高度成長を支えた

・今の教育における欠陥
⇒歴史教育がきちんとなされていない→特に憲法の歴史(西洋史)が教えられていない→憲法違反(例えば憲法13条違反、98条2項違反)を見逃してしまう。

・憲法で一番重要な条文
⇒それは13条であって、決して9条ではない→13条はジョン・ロックの思想(社会契約説:自由で平等な人間たちが対等に社会契約を結ぶことによって国家や社会は生まれるとの思想)を基礎とする。

・今の日本経済の問題点
①「流動性の罠」に嵌ってしまっている→利子率が極端に下がれば、政府がどんな金融政策を行おうとも何ら有効性をもたなくなる
②ハーベイ・ロードの仮定(「役人は無欲で、しかも正しい判断ができる」という仮定)が成り立たない
③教育(特に数学教育)が十分になされていない。
⇒資本主義を完全なものとするためには、数学的論理が必要である。



【受講者からの質問コーナー】
①北方領土は返ってくるか?
→返ってこない。ロシアにも日本にもその気がないから。

②自由貿易と保護貿易について
→自由貿易が原則。

③日本人は近代人か?
→近代人である。

④日本は資本主義か?
→資本主義+社会主義+封建制


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by asatte_no_houkou | 2006-04-29 00:02 | 社会の時間
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