靖国神社の今後について ― 麻生発言を聞いて
「ポスト小泉候補」の一人である麻生外相は16日の講演で「国家の命令で分祀はできない」と指摘しながらも、「国家の英霊をまつるという大事なことを、一宗教法人に任せているところに問題がある」と語った。
asahi.com (2006年05月18日)

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■全くその通りだと思います。
小沢一郎が以前、分祀論を唱えたとき、一部の人が「一宗教法人に政府が介入することは政教分離に反する」と批判しました。
安倍晋三も似たような批判をしていましたね。

■でもよく考えてみてください。



そもそも国のために亡くなられた方々をお祀り(追悼)する施設が、一宗教団体の施設でよいのでしょうか。
私はきちんと国が責任を持ってお祀り(追悼)するべきだと思います。
国のために命を捧げた方々ですよ。
一宗教法人に「丸投げ」するべきではないでしょう。

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■ではどうするべきか。
おもいきって靖国神社を国営化するしかない。
そのように考えます(別途、多宗教の国立墓苑を作るという選択肢もありますが)。

■しかしこれには重大な問題があります。
そうです。
政教分離原則にもろに抵触してしまうのです。
政教分離原則とは、国家の宗教的中立性・非宗教性のこと。
靖国神社をそのまま神社のままで国営化することは明らかに政教分離原則に反します。

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■ではどうするべきか。
靖国神社を多宗教の施設にするのです。
いろんな宗教が並存できる施設にするのです。
そうすれば、国家と特定宗教との結びつきを否定する政教分離原則に反しません。

■しかも靖国の国営化・多宗教施設化は、(前にも書きましたが)今後、国のために亡くなられた方をお祀り(追悼)する際において、その方の信教の自由・自己決定権への配慮をすることも可能となります。
自衛隊員にはキリスト教徒も仏教徒もいるでしょう。
彼らを靖国神社という一宗教団体の施設に祀る(追悼する)わけにはいかない。
そのように思います(上坂冬子氏も『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書)で同様のことを言っている)。

私たちは、曖昧なままに先送りすることなく、この機会にきちんと結論を出すべきです。

宗教法人 靖国神社 ========⇒ 国立追悼施設 靖国

・国立施設化
・多宗教施設化


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by asatte_no_houkou | 2006-05-20 21:19 | 靖国神社問題
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