中学生のための『国家』入門の入門 - 第2回「国家と憲法はどういう関係なの?」
a0029616_0491979.jpg

■はい、皆さん、こんにちは。
今日は、中学生のための『国家』入門の入門の第2回目ですね。
前回は「国家って、なんだろう」というテーマで、国家の意義についてお話しました。
今回のテーマは「国家と憲法はどういう関係なの?」です。
では早速、話を始めたいと思います。

■前回お話をしました、国家の3要素を覚えていますか?
1.国民
2.領土
3.統治権
3の統治権ですが、これは以下のように定義できます。
その領土に存在する人や物、さらに領土外に存在する国民を支配する権力


■前回お話しましたとおり、立法権・行政権・司法権の総称ですね。
この統治権の行使を担当するのが、統治機構です。
裁判官として刑事被告人に刑罰を言い渡したり、警察官として犯罪の被疑者に手錠をかけて逮捕したり、税務署の職員として滞納者から税金を取り立てたり・・・
これらはいずれも統治機構による統治権の一作用の具体的な行使の例です。

■ではこうした統治権は、如何様にして作られるのでしょうか。
それは契約です。
契約ってのは、わかりやすくいえば強い拘束力を持つ約束のことです。
この契約によって統治権力は作られるわけです。

■はい、みなさん、突然ですが、国家も社会もない状態を頭に思い浮かべてみてください。
国家も社会もない状態、これを自然状態といいます。
社会がないのだから、身分はない
身分がないのだから、それに伴う制約もない
社会的な諸要素を全部捨て去った、スッポンポンの状態。
おじいちゃん、おねえさん、タコ社長、平社員、上司、部下、親分、パシリ、ボケ、アホ、ハゲ、カツラ、ざこば、べかこ・・・
これら全部、「な~んに~もな~い、な~んに~もな~い、まっ~た~くな~んに~もな~い」(「はじめ人間ギャートルズ」より)状態。
思い浮かべましたか?

■このような状態では人々は自由であり平等です。
身分がないんだし、それに伴う制約もないんだから、そりゃそうだ。
この自由でありかつ平等な人々が、契約を結んだ。
対等に契約を結んだ。
その契約により出来上がったのが・・・
そうです。
統治権力です。

■なんでわざわざ、こんな契約をして統治権力を作ったのでしょう。
それは、一言で言えば、紛争解決のためです。
自然状態では、人間は生命・身体の自由を有します。
それゆえに、身体を自由に動かすことができる。
となると、働くこと(労働)により得られた財産は、この人の所有物になる。
となりますと、どうしても財産を持つことができる者持つことができない者が生じてしまいます。
それゆえに、「もてる者」と「もたざる者」との間で紛争が起きてしまう。
そこで、紛争解決のために、人間同士が契約を締結して統治権力を作ったわけです。

■まあ、要するに、統治権力は、契約当事者である人間に対して奉仕するために存在するわけですね。
統治権力としての国家の目的 ⇒ 国民への奉仕
ですので、統治権力が国民を不幸にするのならば、国民は契約を改めればよい。
つまり革命を起こして新しい統治権力を作り直せばよいわけです(抵抗権)。

■この統治権力を作り出した契約。
そう。
これこそが、憲法のことなのです。
憲法という契約によって、統治権力は作られる。

■ですから統治権力は憲法に反する行為をすることは絶対にできません。
なぜなら契約違反になってしまうから。
統治権力は絶対的に憲法に拘束されるのです。
みなさん、政府が憲法に違反する行為をしていないかどうか常に目を光らせてくださいよ。
これは契約当事者である私たちの責務と言えるでしょう。

■ちなみに多くの国の憲法は成文法ですよね。
成文法とは、法を文章化することです。
なぜ多くの国が成文法なのかといいますと、憲法が契約である以上、文章の形にしておく方が望ましいとの考えからなんです。

■はい、今日は時間が来ましたので以上と致します。
次回はナショナリズムについてお話したいと思います。
フンガッフッフッ!


【中学生のための『国家』入門の入門】
第1回「国家って、なんだろう」
第2回「国家と憲法はどういう関係なの?」
第3回「ナショナリズムって、なんだろう?」前半
第3回「ナショナリズムって、なんだろう?」後半

この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→人気blogランキングへ
[PR]
by asatte_no_houkou | 2006-06-23 00:59 | 国家・ナショナリズム・愛国心
<< 宮崎てっちゃんが北朝鮮・親北勢... 中学生のための『国家』入門の入... >>