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【靖国神社改革】麻生太郎案はなかなか良いぞ!
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Excite エキサイト : 政治ニュース
<靖国神社>自主解散し国立追悼施設に改編 麻生外相が私案
麻生太郎外相は8日午前の閣議後の記者会見で、靖国神社の非宗教法人化に関する私案を発表した。

■麻生太郎が、靖国神社に関する私案を発表しました。
大変に画期的なことだと思います。
さすが、太郎ちゃん。
麻生案の内容は大体こういうものです。




①靖国神社の自主解散 ⇒ 財団法人などに移行 ⇒ 特殊法人「国立追悼施設靖国社」(仮称)に改編。

②祭式は非宗教的、伝統的なものにする

③全国の護国神社も解散し靖国社の支部とする

④靖国社の慰霊対象は、国会が議論を尽くし、決断する

⑤「遊就館」は行政府に管理、運営を移す

概ね賛成です。
国のために亡くなられた方々を追悼する施設が、一宗教団体の施設であることは適切ではないと思うからです。
国が責任を持って追悼するべきだと思います。

■僭越ながら私も、靖国神社についての私案を発表しておりました。

靖国神社の今後について ― 麻生発言を聞いて

■私の案は、靖国を多宗教の施設にした上で国立の施設にするというものです。
多宗教の施設にする理由は、
第一に、政教分離原則への抵触を避ける必要があるからです。
第二に、故人あるいは遺族の信教の自由、自己決定権を最大限に保障するためです。

■第一の点
戦後の合祀は厚生省提出の祭神名票に基づいて行われていますが、これは明らかに政教分離原則に抵触します。
なぜなら、祭神名票提出は、政府が靖国神社の宗教的行為に積極的に関わることになり、靖国神社の助長・促進につながるからです。
靖国神社の多宗教施設化は、特定の宗教との結びつきを否定する政教分離原則への抵触を避けることが可能となります。

■第二の点
亡くなられた自衛隊員の方を靖国神社に祀ることは、祀られる故人の信教の自由、自己決定権を侵害する恐れがあります。
自衛隊員にはキリスト教徒もいるでしょう。
仏教徒もいるかもしれない。
あるいは、信教とは関係なく靖国神社に祀られることを望まない人もいるかもしれません。
多宗教施設化をすることによって、祀られる側の信教の自由、自己決定権を最大限に保障するべきです。

■麻生大臣の案では「祭式は非宗教的、伝統的なものにする」となっていますね。
いまいち意味がよくわかりません。
麻生案は、靖国神社から宗教色の一切を排除し無宗教の施設に変えるというお考えなのでしょうか?

■もちろんそれでも政教分離原則との抵触を避けることができます。
しかし靖国神社がその考え方に同意するか疑問です。
多宗教施設化のほうが靖国神社側の同意も得やすいと思うのですが、いかがでしょうか?

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by asatte_no_houkou | 2006-08-09 00:59 | 靖国神社問題
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