麻原彰晃の死刑が確定 ― 麻原亡き後のオウムはどうなるのか
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Excite エキサイト : 社会ニュース
松本被告、死刑が確定 オウム事件2人目

地下鉄サリンなど13事件で殺人、同未遂など6つの罪に問われ、1審で死刑を言い渡されたオウム真理教松本智津夫被告(51)=教祖名麻原彰晃=について、最高裁第3小法廷(堀籠幸男裁判長)は15日、控訴趣意書の提出遅延を理由に裁判を打ち切った東京高裁の決定を支持、弁護団の特別抗告を棄却する決定をした。実質審理は1審だけで死刑が確定した。

■麻原彰晃こと松本智津夫の死刑が確定しました。
これから考えなくてはならない問題は、麻原亡き後のオウム真理教(現アレーフ)のことだと思います。
新聞によると、今なお約1650人もの信者がいるそうです。




■今後、オウム真理教は私たちの社会と共生していくことができるのでしょうか。
再び凶悪な犯罪を犯す危険があるのでしょうか。
この点については社会学者の宮台真司のこの文章が参考になります。

・・・コミュニケーションや体験の直接性は、オウムの、あるいは新新宗教一般の長所ではなく、欠点です。
確かにオウムには、形式化された教義がなく、麻原の発言が「絶対」です。
発言に一貫性がなくても、「君の心のあり方は間違っている」と言われたら、間違っていることになる。
そうやって多くの人間が排除され、ときには処刑されてきました。

一方、歴史ある既成宗教は、始祖が死んだ後、始祖のメッセージや行状を書き留めたものが残っていて、それにできるだけ忠実に振舞うことが宗教に忠実であることの証になります。
つまり経典に書かれた教義が正当性(正しさ)の源泉になります。
するともし、時の教祖が教義に反する振る舞いをしたら、一番弟子が教祖を殺すことさえ起こり得ることになります。
(宮台真司著『これが答えだ』)

■オウム真理教においては、麻原の発言がとにかく絶対です。
「絶対」ですので、信者は何が何でも麻原の発言に従います。
なぜなら麻原の発言は「正しい」から。

■何が正しくて何が正しくないかを決めるのは、権威です。
権威(Authority)とは、自発的に同意・服従を促すような能力や関係のこと。
オウム真理教では、権威は麻原にあります。

■ですので、麻原が「ポアしろ」と言えば、ポアするしかなくなる。
信者は麻原に絶対服従。
だって、麻原の発言は常に「正しい」から。
だから、オウムは危険なのです。

■でも麻原の死刑は確定しました。
もう麻原が直接に命令を下すことはありえない。
ということは、オウム真理教が再び凶悪犯罪に手を染める可能性はかなり低くなったと言えるのではないでしょうか。
あとは、社会と両立することができる教義を作り出すことが必要だと思います。
ただ、それができるかどうか・・・

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by asatte_no_houkou | 2006-09-20 02:42 | 社会の時間
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