【新執行部決定】安倍新総裁の意図 ― 日中関係
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自民幹事長に中川秀直氏 安倍総裁、党3役決定
自民党の安倍晋三総裁(52)は25日午前、幹事長に中川秀直政調会長(62)、政調会長に中川昭一農相(53)、総務会長に丹羽雄哉元厚相(62)を起用した。
国対委員長は二階俊博経済産業相(67)、幹事長代理に石原伸晃前国土交通相(49)を充て、第2派閥の津島派は党の主要ポストから外れた。

中川秀直と言えば、中国共産党と自民党との政党間交流を積極的に進めてきた人。
二階俊博と言えば、いわゆる親中派と言われている人で(口の悪い人は「媚中派」と呼んでいる)、中国との太いパイプを持つ人。
ということは、この新執行部は、中国との関係改善を一つの目標とした布陣と言えるのではないでしょうか。



■小泉内閣の5年5ヶ月において、ガタガタになったと言われる日本と中国との関係。
今回発表された自民党執行部の面子を見てみますと、安倍新総裁は、ガタガタになった日中関係の改善に努力をしようと考えているみたいですね。

■日中関係が良好なものとなることは、日本のみならず中国にとっても望ましいことです。
今や、両国は経済を中心とした相互依存関係にあり、日本の景気回復の要因の一つは中国にあると言われています。
一方、中国経済の発展の要因も、日本企業の投資に負うところが大きいと言われております。

■日本が中国に阿る必要は全くありませんが、むやみに感情を逆なでする必要はありません。
麻生太郎が言うように「共益の関係」を維持するべく、両国は共に関係改善に努力していくべきでしょう。
そういう意味で、今回発表された布陣はそこそこ評価できるのではないでしょうか。
ただ派閥均衡の跡も多少見え隠れして、「古い自民党」に戻っちゃったかなという印象も少ししますが。

■ところで、安倍晋三を支持している方の多くは、極端な反中の方が多いように感じます。
「中国への投資は一切止めろ」とか「国交を断絶しろ」とか主張されている安倍支持の方を見たことがあります。
こういう人は、これから「反安倍」の運動でもされるのでしょうか?
それとも「安倍さんがそういう考えなら、従おう」みたいにお考えになるのでしょうか?
大変に興味深いところです。

■評論家の宮崎哲弥がこのようなことを言いました。
安倍氏は右寄りの世論の興隆にうまく乗ったといえる。
しかし、政権の座に就いてからは、このライトウィング(右派)の支持がかえって桎梏(しつこく、手かせ足かせの意)になりそうな気がする。
特にコアな右派には安倍さんに対して、日本国憲法をはじめとして、外交、安全保障、教育、治安などあらゆる面で“戦後的なもの”を一掃してくれるのではないかという過剰な期待がある。
安倍氏の政権構想の一番の核は「戦後レジームからの脱却」
レジーム・チェンジ=体制転換を目指すぞ、という遠大なメッセージ。

では、なぜそこまで右派へのメッセージを出したのか?
それは、現実の政策は逆の方向に進むから。
具体的にいえば、中国との関係改善。
安倍訪中、胡錦涛訪日も今後は実現される可能性が高い。
しかし、これにはライトウィングからの相当な抵抗が考えられる。
そこで、遠大な目標を示しておいて、目先の小事には拘(こだ)らないように働きかけるという戦略でしょう。
だから、レフトウィング(左派)には、いつもの習い性で「安倍が首相になれば東アジア外交が滅茶苦茶になる」などとホザいているバカがいるけど、素人政談もいいトコ。
VanTomioの「日本につける塗り薬」! より

■「桎梏」から逃れ、子々孫々の繁栄を考えた冷徹な国益計算を踏まえた外交をすることができるかどうか。
これからの安部外交が見ものです。

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by asatte_no_houkou | 2006-09-26 03:43 | 国際社会を生き抜く
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