働けぬ難病の患者を見捨てる政府 ― 「美しくない国へ」
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パーキンソン病という病気をご存知でしょうか?
脳が出す運動の指令がうまく伝わらなくなるため、手足が震えたりして体の自由がきかなくなる病気です。

■我が国のパーキンソン病患者の数は、人口10万人につき80~100人くらいと言われています。
元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリや、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で有名なマイケル・J・フォックスが今、この病気と闘っていることは有名ですね。



■この病気は医療費が高額になり治療ができる機関が少ないため、政府は患者に対して医療費の補助をしています。
患者にとってこの補助は最低限の生活をするために欠かせないものです。
ところが政府は、重症患者以外は医療費の補助の対象からはずす方針を決めました(読売新聞10月14日朝刊)。

■前述のようにこの病気になると体の自由がきかなくなります。
ですので、患者は自分で仕事をして生計をたてることが困難になります。
実際、患者の多くが職を失い、厚生労働省の調査では失業率54%と推定されているそうです。
患者団体の調査でも40才未満で発症した患者の9割が退職を経験しているようです。

■名古屋に住むパーキンソン病を患う無職の男性(67歳)は、政府の方針に不安を募らせています。
補助が打ち切られると、一般の病気と同様に3割負担となり、自己負担は一気に月3万円前後になる。
さらに、妻も別の病気で月約2万円の自己負担が必要だ。
一方、毎月の収入は、夫婦の年金計13万8000円。
「(医療費を除く)9万円弱で夫婦が暮らせるのか」と不安を募らせる。
(読売新聞10月14日朝刊)

■私は、働きたくても働くことができない患者の方たちに救いの手を差し伸べる国こそが「美しい国」だと思います。
安倍さん、あなたは「美しい国へ」という本を出されました。
あなたのお考えの「美しい国」とは、一部の「勝ち組」だけにとって住みよい国のことなのですか?
一度、お考えを伺ってみたいものです。

(注)政府は、潰瘍性大腸炎についても補助の削減方針を決めている。

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by asatte_no_houkou | 2006-10-21 00:27 | 政治・経済に一言
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