『女性は産む機械』発言の根底にあるものとは何だろうか
a0029616_1594057.jpg

■かつて石原慎太郎知事が「三国人」と発言をし、物議をかもしました。
この点に関して、評論家の宮崎哲弥(通称フレンドリーてっちゃん)は、このように発言しています。



GHQが使用した「第三国人」、「ザ・サード・ネイション」というのは旧日帝植民地出身者などのこと。
だから事実上、台湾人や朝鮮人、韓国人、中国人のことを指示する。
また国際紛争なんかの関係当事国を「第一国」「第二国」とした場合、利害関係を持たない国を「第三国」と言い渡すこともある。
どちらにしても、石原発言の文脈における「不法に入国、滞在し、災害時、集団的犯罪を起こしかねない外国人」という意味には妥当しない。
妥当しない文脈にこういう言葉を当てはめたということは、石原都知事自身の内面に人種偏見が根深く存在するという証左だ。
『M2 われらの時代に』宮台真司、宮崎哲弥著)

■まったくその通りだと思います。
なにゆえに、あえてわざわざ石原知事は差別語として一般に認識されている「三国人」という言葉を使ったのか。
「外国人」という言葉を使えば、何の問題もなかったはずです。

■今回の柳沢伯夫厚生労働大臣の「女性は子供を産む機械」発言についても同様のことが言えると思います。
なるほど彼の発言の全体を読めば、それ程問題はないようにも感じます。
少子化問題を担当する大臣としての問題意識、現状認識を語ったものでしょう(もちろん発言全体を見ても問題ありとの意見もあるでしょうが)。

■でもなにゆえに、あえて「産む機械」なる言葉を使ったのか。
話の流れから考えると、「産む機械」なる言葉を使う必要性は全くなかったように感じます。

■柳沢大臣ほどの国際感覚のある政治家ならば、「産む機械」という言葉が差別的な言葉として世間一般に理解されているということを十分に認識していたはずです。
なのに必要性がないにもかかわらずあえて発言をした。

■これは柳沢大臣の内面に女性蔑視の感情が根深く存在することの証左ではないでしょうか。
「女どもなんかに子供を産むか否かを決定する自己決定権なんぞない。機械のように子供を産みやがれ!」
このような考えを持っている証左ではないでしょうか。
そのように思われてなりません。

■ところで(唐突に話が変わりますが)、皇室の御祖神である天照大神女神です。
つまり女性の神様です。
なぜ天照大神は女性なのか?

■それは「生(産)む力」という尊い、男にはわからない神秘的な力を通じて、女性が連想されたからと言われています。
すなわち日本のような稲作農耕を行っていた国では「生む力」はとても尊いものと理解されています。
この「生む力(=神様からの恩恵)」を通じて女性が連想されたというわけです。

■今回の発言。
「生む力」を尊ぶ日本の伝統的な考え方からすると、大変に残念に感じます。
機械に喩えるなんて。

この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→人気blogランキングへ
[PR]
by asatte_no_houkou | 2007-02-03 02:07 | 政治・経済に一言
<< 宮崎哲弥が日刊ゲンダイを批判!... 阪神タイガースのキャンプと言え... >>