「泥棒に雇われた裁判官!」 - 公認会計士
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■2月6日のABCテレビ「ムーブ!」
「ムーブのギモン」のコーナーで「公認会計士はなぜ『公認』なのか」という視聴者からの疑問が取り上げられたのですが、この中でこんなやりとりがありました。
ある監査法人の公認会計士のコメント。
弁護士は依頼人のために、医者は病人のために仕事をします。
公認会計士は依頼された会社のためではなく、そのうしろにある株式市場のために仕事をします。
報酬をもらっている会社に「これはおかしいで・・・」と言わなくてはならないのが公認会計士です。

■これに関してコラムニストで、2月11日放送の「そこまで言って委員会」でカミングアウトをした勝谷誠彦がこのような発言をしました。



世界中が投資を呼び込むために戦後せっかくこの制度を導入したのに全然機能してなかったことがここ数年間明らかになった。

■これに続けて、評論家の宮崎哲弥(和製ジャッキー・チェン)がこのように発言。
日本も株式市場の不透明さはずっと続いてきたわけで、その背景には監査制度というのがきちんとした形で機能していなかったという点がある。
制度趣旨は公認会計士の方の言うとおりなんだけど、会社に雇われているってことがおかしいわけですよ。

■私はこのやりとりを聞いて、天才社会科学者である小室直樹のこの名言を思い出しました。
公認会計士は、泥棒に雇われた裁判官だ!

■さすが!ナオキ。
言い得て妙ですな。
公認会計士の仕事ってのは、会社の会計監査です。
要するに、会社の計算書類などが会計基準に照らして正確かどうかをチェックすることです(もちろんこれだけではありません)。

■何でこんなチェックが必要なのかというと、計算書類などが正確であってはじめて私たちは安心して会社に出資できるようになるし、会社と取引しようとする人も安心して取引することが可能となるからです。
株主にとっても会社の財産状況などを知る上で計算書類の正確性は重要です。

■ところで経営者は、会社財産をできるだけ自由に使って合理的に業務執行をしたいと考えます。
とにかくビューっと突っ走りたい。
一方、それを監査する側である公認会計士としては、業務執行を適正に行わせたいと考える。
とにかくバシっと歯止めをかけたい。
このように両者は短期的には利害が衝突しちゃう関係にあるわけです。

■にもかかわらず、公認会計士は、経営者に牛耳られている会社によって雇われる(正確には委任)。
なので公認会計士は社長さんの顔色を見ながら仕事をしなきゃならなくなる。
こんなんじゃきちんとした仕事ができないじゃん!

■まさに公認会計士は、コムロの言うとおり、泥棒に雇われた裁判官なんです。
近頃、カネボウしかりライブドアしかり粉飾決算が横行していますが、その背景にはこういった事情があるわけです。

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by asatte_no_houkou | 2007-02-14 01:12 | 社会の時間
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