バージニア工科大銃乱射事件と池袋通り魔事件との共通性
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■4月19日放送の「ムーブ」で宮崎哲弥(和製ジャッキー・チェン)が
「今日(19日)上告を棄却された池袋通り魔事件の造田博がもし拳銃を持っていたなら、バージニア工科大銃乱射事件のチョ・スンヒのようなことをしただろう」
との趣旨のことを発言していました。

■宮崎哲弥が言うとおり、造田博チョ・スンヒとは似ている部分がたくさんあります。
それは、自分を疎外する社会への憎悪が犯行の動機となっている点、宗教によって自己の犯行を正当化しようと試みている点、空想の中での恋人がいた点です。



1、社会への憎悪

■造田博は、アパートの自室の扉に
「わし以外のまともな人がボケナスのアホ殺しとるけえのお。
わしボケナスのアホ全部殺すけえのお」
と書かれたメモを貼り付けていました。

■さらに
「日本人のほとんどは小汚いものです」
「存在、物質、動物が有する根本の権利、そして基本的人権を剥奪する能力を個人がもつべきです。この小汚い者達には剥奪する必要があります」
と書かれた手紙を外務省などに送付しています。

■一方、チョ・スンヒも、寮の自室に、周囲の学生を
「道楽者」「金持ちの息子」
などとののしるメモ書きを残していたことが分かっています。

■さらにNBCテレビに送付したビデオにおいて
「お前たちはメルセデス車では不十分だというのか。金のネックレスでも足りないというのか」
などと、金持ちへのうらみを吐露し、
「お前たちがおれを追い詰め、おれにはただ1つの選択肢しかなくなった」
「お前たちの手は血で汚れる。その血を洗い流すことはできない」
などと発言しているようです。

2、宗教による正当化

■チョ・スンヒは
「十字架の上で辱められ、突き刺されることがどんな気持ちかお前たちに分かるか」
と、自らをイエス・キリストになぞらえるような表現を用いて自己の行為を正当化しようとしています。

■造田博も逮捕後「造田博教」なる自ら作り上げた新興宗教の教祖となる旨宣言しています。
自分の犯した犯罪の正当化の一環と理解できます。

3、空想の恋人

■チョ・スンヒは複数の女子学生に対してストーカー行為をしていたことが明るみになっています。
そして当初報道された「元恋人」の存在は空想の産物であって実在しないようです。

■同じく、造田博も小中学校時代の同級生を空想の中での恋人としていました。
ある会社の採用面接で「大学生の彼女がいるので結婚資金を貯めたい」と話していたようです。

■以上の3つの点の共通点が見られます。
両者とも、自分の価値を認めず疎外をする社会への怒りが、無差別殺人の動機になったと考えられます。

【参考文献】
福島章著『犯罪精神医学入門』

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by asatte_no_houkou | 2007-04-20 23:07 | 犯罪・刑罰・裁判
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