<きずなの強さ>家族と87% 地域と45% 内閣府調査 ■「日本の共同体は血縁に基づくものだ」 そのように誤解している人が多いと思います。 でも実のところはそうではないんですよね(皇室は除く)。 日本の共同体は血縁共同体ではないんです。 伝統的に日本では、血のつながりなんてどうでもええんですよ。 ■それが証拠に、日本では子供をどこからでも好きなところから連れてきて養子にできちゃうでしょ。 これは血縁共同体の社会では考えられません。 ■例えば、中国。 中国は血縁共同体の国です。 宗族っていう血縁に基づく共同体があります。 中国人は必ずどっかの宗族のメンバー。 ■中国でも養子は取れます。 でも好きなところから適当に子供を見つけてきて養子にするなんてことはできません。 同じ血縁共同体(宗族)からしか連れてこれない。 血縁に基づくつながりが重視されるからです。 ■一方、日本ではどっから連れてきてもオッケー。 誰でも養子にできる。 日本では伝統的に、血のつながりなんてどうでもええわけです。 ■じゃあ、日本にある共同体って何なんだ! それは同じ「場」を共有するという事実の積み重ねに基づく共同体。 例えば、農民は土地という「場」を媒介にした結びつきを重視します。 武士などの場合は家という「場」を重視。 ■日本において大切なのは、同じ「場」にいること。 血縁などなくってもいい。 その場にいることが重要。 いない奴はたとえ血縁者であっても「よそ者」となります。 ■じゃあ、なんでそうなったか。 それは日本では土地所有権が安定していたからのようです。 基本的に昔っからの土地所有権がずーっと連続している。 ■一方、中国では土地所有権は安定していませんでした。 王朝が交代するごとに土地所有権が無効になっちゃう。 オジャンになっちゃう。 ■中国では王朝が変わると、その間隙をぬって農民が地主を襲撃して土地を奪っちゃうんですよね。 なんで中国では土地所有権が連続しなかったんです。 だから、土地を媒介にした人と人とのつながりなんてありえない。 仕方がないので血縁を重視した。 そんなこったす。 ■さて、伝統的に、血縁を重視しない日本。 伝統的に、そこにいることの積み重ねを重視する日本。 しかし最近は変化が見られます。 ■生殖医療の発達の影響だからでしょうか、血のつながりを重視する傾向が出てきたようです。 最近、代理母の問題が話題になりました。 血のつながりがある子供を持つことを望むがために、代理の女性に子供を産んでもらう。 ■他方で発生しているのが、度重なる「改革」による地域共同体の崩壊です。 アメリカによる年次改革要望書を拒否できない対米従属政権(アメリカのポチ政権)。 この政権による「改革」によって、地域における人と人とのにつながりが消えつつあります。 例えば大店法の改正によって、商店街は寂れ、シャッター通りに。 ■この傾向に対して日本人はどうあるべきか。 大切な課題だと思います。 残念なことに、保守を自称する人(マスターベーション右翼・ヘタレ右翼)ほど何にも考えていないようですが。 【拙ブログ関連エントリー】 ・【2007参院選】投票をする上で考えるべきこと - 「残業代踏み倒し法」から地域・家族を守れ! この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2007-11-29 14:20
| 社会の時間
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