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政府惑わした厚労省の誇大説明 - 相変わらずの厚労省
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「一律救済なら負担10兆円」? 政府惑わした厚労省の誇大説明
 
 政府・与党は28日、薬害肝炎訴訟の原告を一律救済する議員立法の骨子案をまとめた。福田康夫首相が「鶴の一声」で救済を決断して、わずか6日間でスピード決着したが、もっと早く救済していれば内閣支持率はここまで下がらなかったとの恨み節も聞こえる。背景には「救済には10兆円必要だ」と誇大な説明を繰り返した厚生労働省と、それに振り回された族議員の姿が浮かび上がる。

 首相が議員立法での救済を表明した翌日の24日。都内のホテルで自民党の谷垣禎一政調会長と公明党の斉藤鉄夫政調会長、与謝野薫前官房長官らが対応を協議した。

 斉藤らが協議を始めようとすると、谷垣氏は「園田(博之政調会長代理)さんが来るまでちょっと…」と難色。園田氏が到着すると、谷垣らは、これまで原告団と交渉してきた与党肝炎対策プロジェクトチーム(PT、川崎二郎座長)で法案策定作業を“丸投げ”しようとした。

 これに与謝野氏は猛反発した。「PTでは駄目だ。あなたがた2人が案を作り、一気に指示を出せ」と一喝した。厚労族が多いPTに預ければ、役人の「呪縛(じゅばく)」から抜け出せないと考えたからだった。

 原告団は当初から、一律救済の対象者となるのは最大1000人程度で国の一時金負担額は最大で200億円に抑えられると主張してきた。「フィブリノゲン」などを投与された患者は推定約1万2000人いるとみられるが、カルテが現存し投与事実を証明できるのは全体の約8%に留まると算定したからだ。

 ところが厚労省幹部は複数の政府・与党関係者に「一律救済を認めれば国の負担は最大10兆円に膨らむ」「原告団には特定の思想がある」との情報を流し続け、与党側の譲歩を牽制(けんせい)。これを真に受けた厚労族や政府高官は「しょせんカネの話だ」と言い放った。

 首相の「呪縛」を解いたのは、与謝野氏らごくわずかな与党議員だった。真相を知った首相は25日夕、首相官邸で被害者らと面談後、ひそかに厚労省幹部を呼び、「話が違うじゃないか」と厳しく叱(しつ)責(せき)した。

 ある自民党幹部は「官僚は組織防衛のためにあらゆるウソをつくことがよく分かった。今回の一件で政治家も目を覚ましたのではないか」と漏らした。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/071229/plc0712290011000-n1.htm

■たしかに遅きに失した感はあります。
もっと早く決断できたはず。
それでも福田首相の被害者を一律に救済するという政治判断はまさしく英断であり、大変すばらしい判断だと思います。

「どうせ急落した支持率回復のためだろう」なんて意地の悪いことを言う人もいるようです。
しかし政治家の責任は結果責任
結果を出した者が勝ちです。
動機がどうであれ、被害者救済の結果につながる首相の決断は高く評価するべきです。



■あとは、なぜこのような被害が発生し拡大していったのか、責任の所在はどこにあるのか・・・
これらの点を法案審議の過程において詳らかにしなければなりません。

■その理由の一つは、再び同じ過ちを繰り返さないようにするための方策を講じるため。
もう一つの理由は、苦しい思いをされている薬害被害者の方たちの理解を得るため。
もう一つは、救済の元手を負担することになる納税者の納得を得るため。

■薬害の責任者には、それ相応の責任をとってもらわなくてはなりません。
責任者に責任を負わせずに無罪放免することは倫理崩壊につながります。
これでは再び薬害が生じることでしょう。
責任者にはきっちり落とし前をつけてもらいましょう。

■それにしても厚生労働省の役人たち、そしてその役人たちに操られている厚労族の議員たちにはホント呆れますね。
前にも書きましたが、彼らは国民の生命・健康を維持することなんててんで頭にないようです。
彼らの頭ん中は自分たちの組織(「厚労省一家」という疑似共同体)を守ることでいっぱいなんでしょう。
愛国者はこういう輩に天誅(注)を下すべきでしょう。

(注)もちろんここで言う「天誅」は言論による批判という意味で使っています。念のため(笑)

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by asatte_no_houkou | 2007-12-29 02:43 | 社会の時間
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