福田改造内閣発足 - 産経新聞社説はアホが書いているのでしょうか?
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福田改造内閣が発足しました。
メンツを見てみると、なんだか以前に見たことのある代り映えのない人ばかりですな。
こういうことになっちゃうのは、結局、自民党の議員ってのは「身体検査」に引っ掛かりそうな腐敗議員ばかりだからなんでしょう。
だから、どの内閣においても同じようなメンバーになっちゃうと。

■ところで8月2日の産経新聞の社説(「主張」)を読んでいたら、奇妙な文章を見つけました。




 ただ福田首相と麻生幹事長との間では基本政策をめぐる違いもある。拉致問題では「圧力」を重視する麻生氏に対し、首相は「対話」に関心を強めているといえなくはない。
 外交政策で自由主義を掲げる麻生氏により保守カラーが鮮明になることを期待したい。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080802/plc0808020345001-n1.htm

■う~む、おかしいよね?
「外交政策で自由主義」と書いてありますが、そもそも「自由主義」とは、国際政治学で使われている用語としてはむしろ「対話」を重視する考え方のはずです。
しかし、この文章では「圧力」を重視する考え方のように読める。

■国際関係の本質をアナーキー(無秩序)と考える現実主義(リアリズム)に対して、自由主義(リベラリズム)とは国際関係を国内社会と同様に考えます。
ですので、自由主義では、国家間には共通の利益や規範が存在しており、それが秩序を作り上げるので、国家間の対立や紛争は常態化しないと考えます。
つまり「対話」を重視するのです。

■もしかしたら産経新聞は「自由主義」という言葉を、麻生太郎などが提唱している「自由と繁栄の弧」「価値観外交」の意味として使っているのかもしれません。
それでもおかしい。

■だって、「自由と繁栄の弧」「価値観外交」とは、民主主義、基本的人権、法の支配といった価値観を基本にして外交を進めるという考え方。
要するに、人間が理性的な判断で作り上げた理想社会を世界に押し付けようという外交的立場です。
一方、保守とは、人間の理性的判断を疑う思想
保守思想は、不完全な人間なんぞが考えた理想的な価値観などを信用しません。

■「自由と繁栄の弧」「価値観外交」は、保守とは真反対の考え方ではないでしょうか。
それなのに産経社説は「保守カラーが鮮明になることを期待したい」などと言っています。
矛盾していますよね。

■日本人は神道、仏教、儒教といった思想を心の糧にし、多神教の神仏習合を基本としてきました。
中国から文化を受け入れ独自の文化に昇華させ、アジアでは真っ先に西洋文化を受け入れ近代化しました。
日本は伝統的に多様性を認める寛容な社会なのです。

■もし産経社説の言うように「保守カラーが鮮明になることを期待」するのであれば、「対話」を重視することになるのではないでしょうか。

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by asatte_no_houkou | 2008-08-02 15:39 | 政治・経済に一言
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