山地悠紀夫、前上博ら3人に死刑執行 ― 2人の裁判を傍聴して感じたこと
こ数日、急激に拙ブログのアクセス数が増えました。
おそらく多くの方が、先日、死刑執行された山地悠紀夫と前上博に関して調べるために拙ブログにアクセスされたのだと思います。

んなに早く執行されるとは意外でした。
もちろん刑事訴訟法は判決確定から6カ月以内に執行すべしと規定しているわけです。
しかし、実際は全く守られておらず、4~5年の期間を置いて執行がされるというのが通例です。

だ二人とも確定から2年ぐらいしか経過していません。
今回の執行は意外に感じました。

人とも自ら控訴を取り下げたという点が共通していますね。
しかし公判での二人の態度は対照的でした。
薄らと笑みを浮かべながら入廷してくる山地悠紀夫。
うつむき加減で申し訳なさそうな顔をして入廷してくる前上博。

告人質問での態度も対照的でした。
「わかりません」「記憶にありません」「調書に書かれているのであればその通りだと思います」を繰り返す山地悠紀夫。
真摯に質問に対して答えようとする前上博。

地悠紀夫の公判で印象に残っている場面は、被告人の死刑を求める嘆願書についての感想を検察官から求められたときです。
山地はしばらくの間の沈黙し、それまでの声のトーンよりもあきらかに小さな声で「何も思うところはありません」と答えました。
山地は少し動揺しているように感じました。

上博の公判での印象に残っている場面は、判決公判での入廷の場面です。
前上は、何かを探すように傍聴席を見渡していました。
シャバに出る最後の日。
知り合いの者がいないか確認していたのかもしれません。

れからスタートする裁判員裁判では、普通の一般市民が死刑判決に関与することになります。
死刑か無期懲役かはギリギリの判断になると思います。
よくテレビなどを見ていると「殺人犯はみんな死刑にするべき」と簡単に言っている人がいます。

かし、被告人の生い立ちや犯行までの状況など事件の背後関係を実際に知ると、なかなか死刑の結論を導くことは難しいと思います。 
生の被告人の姿を見てしまうとなおさら死刑と結論付けることに躊躇してしまうことになるのではないでしょうか。
実際には「死刑にするべき」と簡単に言えるものではないのです。
これから一般市民はギリギリの判断を迫られることになります。

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by asatte_no_houkou | 2009-08-01 03:08 | 犯罪・刑罰・裁判
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