自民党再生のための3つのシナリオ
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 では、歴史的な大敗を喫した自民党が再生するためには、何が必要であろうか。今後の自民党には大きく三つのシナリオがある。
 第一は、右派的ナショナリズムの純化路線である。選挙戦中に自民党自身が行った民主党に対するネガティブキャンペーンの延長といってもよい。第二は、穏健保守への回帰という路線である。憲法改正を急がない。経済的な調和を図る。こういった穏健路線はかつての自民党の主流であったが、この十年ほどは捨て去られた。第三は、小泉改革を推進した人々が主導権を取って、改革路線で再起を図るというものである。しかし、小泉という盟主がいなくなった自民党でこの路線が主流になることは難しいであろう。
 民主党との対決を選ぶなら、第一のシナリオとなる。民主党の政策路線をある程度は共有しつつ、程度の違いを競うということになれば、第二のシナリオである。どの道を取るかは自民党自身が決めることである。ただ、私自身の感想を言わせてもらうなら、かつて日本の統治に責任を持った自民党が、勢力を縮小して、自己陶酔的な右派ナショナリズムの政党になることは、実に痛々しい。

海道新聞9月4日夕刊に掲載された政治学者の山口二郎さんの論考の一部です。
山口さんは、自民党再生のために考えうる三つのシナリオを挙げておられます。

一のシナリオは、右派系ナショナリズム純化路線です。
この路線はあえて言えば安倍晋三さんのおじいちゃんの岸信介の系譜と言えますね。
第二のシナリオは、穏健保守路線です。
自民党・保守本流の路線ですね。
麻生太郎さんのおじいちゃんの吉田茂の系譜だと言えると思います。
第三シナリオは、構造改革路線です。
竹中=小泉改革路線ですね。
新自由主義と言われる路線です。

一の路線で行くならば、安倍さん平沼赳夫さん(復党させる)を総裁にするべきでしょうね。
ただし、この路線だと、イデオロギーについていけない人が続々と自民党を離党するおそれがあります。
となると、最終的には、自民党は社民党みたいな政党になってしまうかも。
社民党は、イデオロギーを信奉する少数の人の支持で成り立っている政党です。
この路線でいくならば、自民党は、(政治学者の櫻田淳さんの言葉を借りれば)「右の社民党」になってしまいかねません。

二の路線で行くならば、谷垣禎一さん石破茂さんを総裁にするべきでしょうね。
3つのシナリオの中で最も実現可能性が高いのはこの路線ですね。
民主党と並ぶ二大政党の一角として自民党が多くの国民の支持を獲得するためには、この保守本流路線でいくしかないと思います。
報道によると、谷垣さんが次期総裁として有力だそうですね。
森喜朗さんと古賀誠さんが谷垣さんを支持しているので、ほぼ谷垣総裁で決まりでしょう。

三の路線で行くならば、中川秀直さん小池百合子さんでしょうね。
ただ、今回の選挙での民主党の大勝利は、小泉改革に対する反動という側面もあると思います。
ですので、この路線の選択はかなり難しいのではないでしょうか。

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by asatte_no_houkou | 2009-09-15 01:43 | 政治・経済に一言
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