八ッ場ダムの建設を中止すべきだと思うんだ
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ぼくはね、八ッ場ダムの建設を中止すべきだと思うんだよね。
でもさ、聞くところによると、「中止すべきではない」という意見が多いっていうじゃない?
そこで今回、巷に溢れる「中止すべきではない」という意見に対して反論してみたよ。
まあ、今さらって感じもするけどな(笑)

「すでに工事が70%も進んでいるのだから中止すべきではない」
あのね、工事が70%進んだというわけではないの。
総予算といわれる金額の70%を使ったにすぎないわけ。
工事自体は、ほとんど進んでいないんだよ(注1)

しかも、この総予算といわれるやつ。
これは、これからドンドンと膨らんでいくことが予想されているわけ。
というのも、建設予定地の用地買収がなお遅れている場所があって、6年後の完成も危ぶまれているからなんだ(注2)
とすると、総工事費がさらに増える可能性が高い。

実際、2004年の計画変更で、総予算が2倍以上に引き上げられたという事実があるしね(注3)
ダムなどの公共工事はいつもこうなんだよ。
当初の予算額以上にお金がかかるんだ。
今、建設を中止しないと、恐ろしい莫大な額の無駄遣いになっちゃうかもしれないぜ。

「八ッ場ダムには洪水などの水害を防ぐ効果(治水効果)があるから中止すべきではない」
いやいや、そんなことないよ。
もし仮に過去最大規模の洪水が起こったとしてもだよ。
八ツ場ダムによる水位の低下は、10cm前後にすぎないと言われているんだ。
つまり、ほとんど治水の効果はないってことだ。

「八ッ場ダムには渇水対策としての効果があるから中止すべきではない」
八ツ場ダムは治水のため(洪水調節のため)に夏場は水位を下げる。
だから、渇水対策としての効果は小さいんだ。
聞くところによると、関東圏の5%程度にすぎないらしい。
ちなみに水需要はバブル崩壊後、減少の傾向にある。

「地元の住民のことを考えると中止すべきではない」
鳩山政権は生活再建を支援するための特別措置法を準備している。
しかも、過去の補償金を召し上げるつもりなんてないんだ。

実のところ、地元住民には、そういった事情を理解してダム建設中止を容認している人が多いと聞く。
でも、その声があまり聞こえてこないよね?
なぜかというと、それはあの地域の特殊事情にある。

群馬は総理大臣を4人(注4)も出したバリバリの保守王国。
地域を牛耳る古くから地元のドンがいるんだ。
もし、あからさまにダム建設の中止を訴えれば、「あとで何をされるか分からない」という雰囲気(同調圧力)があると聞く。
だから、反対の声がなかなか僕たちのところに聞こえてこないというわけなんだ(注5)

(注1)ダム本体はまだ全くの未着工で、付け替え国道は6%、付け替え県道は2%しか進んでいない。付け替え鉄道だけは75%進んでいる。
(注2)建設予定地は極めて地盤が弱いため、完成まであと20年かかるとも言われている。もしそうなると、工事費はますます膨らむであろう。
(注3)総予算額が2100億円から4600億円へと引き上げられた。
(注4)福田赳夫氏、中曽根康弘氏、小渕恵三氏、福田康夫氏。
(注5)テレビに出てダム中止に怒りをあらわにしている住民は、その多くが自民党の関係筋だともいわれている。

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by asatte_no_houkou | 2009-10-04 02:01 | 政治・経済に一言
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