菅直人という人は財務官僚に怖れられている人なんですよね。 今から13年前の1996年。 菅さんが「総理大臣にしたい政治家ランキング」の上位にランクされていた頃。 この年に出版された『お笑い大蔵省極秘情報』(飛鳥新社)って本があります。 この本は、テリー伊藤さんと複数の現役の大蔵官僚(財務官僚)との対談集です。 この本の中にこういう記述があります。 ( )内は拙ブログ管理人。 大蔵 ・・・(大蔵省に大臣として)来てもらってはちょっと困るのは、いまの時流にあっちゃう話だから本当は言いたくないんだけど、菅直人ですね。なぜ菅がいやかというと、菅が厚生省に行ったら(厚生官僚が)隠してた(薬害エイズ事件の)資料が出たから、というのではないんですよ。大蔵省の資料は菅直人といえども見つけることはできませんよ。 大蔵官僚の「大蔵省にとっては明治以来最大の危機になるかもしれない」という発言には呆れてしまいます。 大蔵官僚にとっては、国益よりも大蔵省の省益のほうが大事なわけですね。 先の大戦でも、日本軍の軍人たちは、国益よりも軍の利益を重視したと言われています。(注) 公務員制度改革のポイントはこの点にあると思います。 省益よりも国益を重視する官僚を作るということが改革の最重要課題となるのです。 〇〇省の官僚ではなく、日本国の官僚へ。 その意味で、幹部人事を一元化する内閣人事局の設立を鳩山政権は急がねばなりません。 それはさておき、今、マスコミでは「菅直人は鳩山政権の中で疎外されている。藤井裕久財務大臣と対立している」と、まことしやかに報道されています。 しかし一方で、藤井財務大臣は「菅さんと私が対立しているというのはマスコミの作り話で、本当は協調している」と言っています。 本当はどちらが正しいのか僕にはよくわかりません。 いずれにせよ、鳩山政権には、厚生大臣時代に実績を残した菅直人(あるいは菅式官僚操縦術)を活用して、自民党政権が作り上げた官僚主導の密室談合・利権政治(自民党政治)を改革してもらいたいと思います。 (注)働く場(協働共同体)自体が自分自身になる(運命共同体になる)という日本社会の特徴を示しています。
by asatte_no_houkou
| 2009-10-21 00:14
| 政治・経済に一言
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