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【賛成?】『新しい歴史教科書』について考えてみた【反対?】

「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書が採択されるかどうかが問題になっています。
「つくる会」の教科書と言えば、一部の人々(例えば朝日新聞など左派系メディア)が、その内容を批判している教科書ですね。

■私は、教科書は多種多様であるべきだと考えています。
ですので、「つくる会」の教科書のようなものが存在していてもよいと思います。
中国や韓国などの国が採択を阻止しようとしていますが、もってのほかです。
以下説明します。

【歴史観・歴史教科書は多様であるべき】

■歴史観は個人の内面の問題です。
思想・良心の問題です。(憲法19条)
ですから外国の権力者が
「お前の歴史観は間違っている!改めろ!」
などと言うのはもってのほか。
近代民主主義に対する挑戦です。

■そもそも歴史観というのは、
数々の歴史的事実の中からどういう事実を取り上げ、どういう視座に立って構成するかによって、様々なものです。

■ある歴史家は
「人間の数ほど歴史観がある」と言ったそうですが、まったくそのとおり。
「右」の皇国史観から、「左」のマルクス史観まで様々です。

■であるならば、歴史の教科書も多様であるべきです。
最低限の要件(検定基準)をクリアしていれば、どんな歴史観の教科書でもかまわないはずです。
それぞれの学校がその教育方針に従って自由に多様な教科書を採択すればいい。

■日本は近代成熟社会です
成熟社会とは、「過渡的な近代社会」と対立する概念。
過渡的な近代社会においては、人々は巨大な欠乏を共有し、それゆえに欠乏を埋めるという共通の夢を抱きます。
ところが成熟した近代社会では、人々は共通の夢を抱かなくなりました。
豊かになり、夢が実現されてしまったからです。
それ故、何が「良きこと」かは人それぞれになりました。

■この社会においては、教育カリキュラムは個々人に合わせたものであるべきです。
生徒全員が同じカリキュラムで勉強する時代は終わりました。
教科書も同様。
教科書は多種多様なものであるべきです。

【採択反対派の主張】

■一部に「つくる会」の教科書採択に反対の人たちがいるようです。
この人たちは
「『つくる会』の教科書は戦争を賛美しているから反対だぁぁ!」
と言っているようですね。

ほんまいかいな!
私はそう思い、私は「つくる会」の教科書を読んでみました。

■つくる会の教科書には以下のような記述があります。引用します。

P288[戦争の悲劇] 

戦争では,多くの兵士が命を落とす。しかし,戦争の犠牲者は,武装した兵だけではない。
むしろもっとも大きな被害を受けるのは、一般の人々である。
非武装の民間人や正式に降伏した捕虜の多くが、生命や財産をうばわれる。
また,国際法上禁じられている毒ガスなどの残虐な兵器を使用する国も存在する。
これが、戦争の悲惨な現実である。
これまでの歴史で、戦争をして、非武装の人々に対する殺害や虐待をいっさいおかさなかった国はなく、日本も例外ではない。
日本軍も、戦争中に進攻した地域で,捕虜となった敵国の兵士や民間人に対して、不当な殺害や虐待を行った。
一方、多くの日本の兵士や民間人も犠牲になっている。
例えば第二次世界大戦末期、ソ連は満州に侵入し、日本の一般市民の殺害や略奪、暴行をくり返した上、捕虜を含む約60万の日本人をシベリアに連行して、過酷な労働に従事させ、およそ1割を死亡させた。
また,アメリカ軍による日本への無差別爆撃や、原爆投下でも、膨大な数の死傷者が出た。

P284[戦争の惨禍]

第二次世界大戦全体の世界中の戦死者は2200万人,負傷者は3400万人と推定される。
第一次世界大戦をはるかに超えた,大惨禍となった。
戦場となったアジア諸地域の人々にも,大きな損害と苦しみを与えた。
特に,中国の兵士や民衆には,日本軍の進攻により,おびただしい犠牲が出た。
また,フィリピンやシンガポールなどでも,日本軍によって抗日ゲリラや一般市民に多数の死者が出た。
一方,1944(昭和19)年秋からアメリカ軍の日本への空襲が開始された。
1945年3月には,米軍はB29爆撃機の編隊で東京の江東地区を空襲し,約10万人の死者が出た(東京大空襲)。
米軍は,さらに人口の多い順に全国の都市を焼き払った。
子どもたちは危険をさけ,親元を離れて地方の寺などに疎開した。

P285[東京大空襲]

東京大空襲では,東西5キロ,南北6キロに焼夷<しょうい>弾を落とし,火の壁で人々の退路を断って絨毯爆撃した。この大空襲の体験談の一部を紹介する。

 ……くるくると竜巻が起きていました。トランクも捨てました。江東橋が見えるような気がしました。熱い,身体に燃えついて来る。火だるまになって,ころがっていく人,泣き叫んで火に包まれて,川に飛び込んでいく人,逃げても逃げても,どうしようもなくなりました。
「お母さん,死んでしまうわ。火がついてしまう。川に飛び込みましょう。いいわね。手をつないでよ。放さないでね」と私。母は無言。ためらいました。ここで川に入らなかったら,焼け死ぬ。死ねない,生きるんだ。さあ川に入ろう。母と筏の上に飛び降りた。そのあとから火に追われた人たちが,私の頭の上に,身体の上に,つぎからつぎへと,飛び込んできたのです。
 それが私と母との永久の別れとなり二度と母の姿を見ることができなくなりました。瞬時の出来事だったのです。
(『東京大空襲・戦災誌』より)

■長い引用で失礼しました。
どうでしょう?
「戦争を賛美」しているように読めましたか?
僕は頭が悪いのか、そうは読めませんでした。

■「つくる会」の教科書採択に反対している人たちは「戦争を賛美」しているように読めるみたいです。
ものすごい歪んだ読解力ですね。
彼らの持つ極端な思想が読解力を歪めてしまうのでしょうか?

■とは言いつつも、私は「つくる会」の人たちの考え方に諸手を揚げて賛成しているわけではありません。
賛成し得ないところが多くあります。

■しかし、教科書採択を反対する気は全くありません。
皆さんはどうでしょうか?

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by asatte_no_houkou | 2004-08-29 01:18 | 歴史教科書問題 | Trackback(11) | Comments(24)
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Tracked from 勘繰り屋 at 2004-08-29 20:56
タイトル : 新しい歴史教科書はつくれたか
注: この記事は「つくる会」歴史教科書を都立校が採択の続きのようなものです。 新しい歴史教科書をつくる会ホームページ こちらには、「つくる会」のそもそもの目的から、実際に作った歴史の教科書の内容までが掲載されています。 趣意書によれば、「つくる会......more
Tracked from Re:F's blogr.. at 2005-07-15 00:23
タイトル : 大田原市の「つくる会」教科書採択の雑感
 栃木県大田原市において、いわゆる「つくる会」教科書(扶桑社刊)の採択を行ったそうだ。以下、読売新聞の記事。大田原市教委が扶桑社教科書を採択「あくまでも教育的観点から」 「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した扶桑社発行の歴史と公民の中学校教科書が13日、大田原市で...more
Tracked from 因果応報な日々 at 2005-07-15 00:26
タイトル : 英断
「つくる会」教科書選定へ、市町村で初…栃木・大田原|読売新聞  勇気ある決断だと思う。今後(いやもうすでにか)、プロ市民の連中による愚劣極まりなき攻撃に晒されるであろうが、頑張って頂きたいと思う。 栃木の大田原市があぶない!! 大至急、不採択の要請を 件の教科書を読んだことがあるが、よく彼らが言うような「戦争を賛美している」という解釈はどこをどう読んだら導かれるのだろう。反対派の宣伝ビラに「お国のために、生命をささげられますか?」と書いてあるのを見たが、そんな心配は皆無だと思うのだが(ついでながら......more
Tracked from 地球が回ればフィルムも回る at 2005-07-15 02:27
タイトル : 「つくる会」教科書、大田原で選定
*「つくる会」教科書の内容に異論を出すのは自由だし、僕個人も「つくる会」教科書内容に異論がある者ですが、「つくる会」教科書を採択させない運動は行き過ぎではないでしょうか。やっぱり現場にまかせるべき筋合いのものだと思います。強硬な採択反対運動をして、自分と異なる言論を認めないのでは、「言論の自由」の原則を踏みにじることになってしまうのではないでしょうか。(ニュース)扶桑社教科書、大田原で選定 教師の意見決め手(栃木) 大田原市の教科書採択協議会(協議会長=小沼隆・市教育長)は12日、大きな混乱も......more
Tracked from 新・小言日記 at 2005-07-15 09:09
タイトル : もはや戦前
つくる会教科書採択へ 市町村で初、栃木の大田原 栃木県大田原市の教科書採択協議会が「新しい歴史教科書をつくる会」が主導した歴史の教科書の採択を決定したとのニュースだ。暗い気持ちになる。 「新しい歴史教科書をつくる会」の名誉会長である西尾幹二は 先日のTVタックルで「一旦緩急あるとき後につづく日本人は起ち上がります、という誓いのために先人の霊に参拝するのであって、もう二度と戦争をしないために参拝するのではない。平和のためというのは間違いだ」 (http://nitiroku-nishio.j......more
Tracked from 池谷石黒ウェブログ at 2005-07-15 23:14
タイトル : LEFT & RIGHT
【賛成?】『新しい歴史教科書』について考えてみた【反対?】「つくる会教科書」採択と「危機感」」に頂いたトラックバックですが、このご意見、僕はおおむね賛成です。「中国や韓国などの国が採択を阻止しようとしていますが、もってのほかです」というのも、「言われてんのに無自覚...more
Tracked from BAK-NEWS at 2005-07-28 18:29
タイトル : 反対派に説得力はない?
<つくる会教科書>都立の中高一貫校と養護・ろう学校が採択 すでに検定を受けて正式に日本の教科書として認められたものが採択されただけで、いちいちニュースになるのも変な話だと思いますが、採択阻止、妨害工作に勤しむ反対派は恥ずかしいと思わないのかね? そもそも、アジア諸国全体で統一された歴史認識なんてありえないんだから、多種多様な教科書があっていいじゃないか。 歴史事実の歪曲や捏造すら厭わない中国や韓国の国定教科書のほうがよっぽど危険なものだと思うが、日本がその国定教科書の普及をやめろだのと内......more
Tracked from 北口堂通信 at 2005-07-28 18:46
タイトル : どの部分が戦争を賛美しているか具体的に指摘していただけな..
Excite エキサイト : 社会ニュース 【<つくる会教科書>都立の中高一貫校と養護・ろう学校が採択】  都立の中高一貫校と養護・ろう学校で扶桑社教科書の採用が決定したそうだ。  この教科書については、改訂版がまだ一般発売されていないが、前回の検定時に発売された分については一般販売されている。当時は結構話題になっていたこともあり、購入して読んだが、共産党やプロ市民団体、中国、韓国が主張するような戦争を美化する記述を見つけることは出来なかったように記憶している。聞くところによると、今回の改訂で......more
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 勇気ある杉並区の行動。  歴史教科書問題が再発したようだ。  下に毎日新聞の記事を拝借させて戴いた。  一度私自身も『新しい歴史教科書』を購入して読んでみたい。  子供達が此からどう云った事を学かと云う点も非常に気になるからだ。  扨(さて)、杉並区....more
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Tracked from ぢょんいえーの航海表 at 2006-01-11 22:44
タイトル : 赤ペン先生
ちょっとばかし中国の歴史教科書を読んだよ。...more
Commented by うめチキ at 2004-08-29 21:05 x
うめチキです。

トラックバックの挨拶に伺いました。

僕も読んでみたんですよ。
で、記事に引用されている部分に関しては、僕もasatte_no_houkouさんと同じような感想を持ちました。

ただ、日本の被害が強調されている一方で、中国その他の日本軍による被害に関する記述がないのは公平性に欠けると思いますが。
また対米開戦あたりの内容は、開戦の責任をアメリカに押し付けようとしていたりしていて、ちょっと気になりました。
戦争賛美というのは言いすぎですが、特攻隊のような作戦を肯定しているかのような部分もあったりして、そこも気になります。

僕の全体的な印象は、理念は崇高、ただし、内容に反映させようとする努力は失敗、というものです。
いままで徹底的に自虐的だった分、今度は日本寄りすぎるかなあ、と。

教科書採択に関しては、反対する気はありません。
教え方次第でどうにでもなる内容だと思います。
Commented by asatte_no_houkou at 2004-08-30 01:48
トラックバックありがとうございます。

まだ全ページを読んでいないので、よくわからないのですが、ご指摘の点が事実であれば、仰るとおりバランス感覚に欠けるかもしれませんね。
でも僕は(もちろん程度によりますけど)、バランス感覚に欠ける教科書があってもいいと思っています。
Commented by oneearth at 2004-09-18 13:55
日本の歴史なわけだから、日本中心でかまわないと思いますが。
公平にという話なら、日本軍による被害も中国兵による日本人の被害も記述しないといけないですよね。そうすると膨大な量になります。
取捨選択をどこにするかという問題ですが、今までの教科書があまりに同一部分だけ記述してこなかった現状を考えると、逆にもっとがんばって欲しかったなあと思います。
Commented by asatte_no_houkou at 2004-09-19 00:38
そうです。日本中心でも構わないと私も思います。
いろんな教科書があっていいんですよね。歴史観なんて様々なんだから。反対している人は「歴史観は一つじゃないといけない」とでも思ってるんですかね?恐ろしいな~
Commented by うめチキ at 2004-09-19 22:30 x
うめチキです、こんばんは。

>公平にという話なら、日本軍による被害も中国兵による日本人の被害も>記述しないといけないですよね。そうすると膨大な量になります。

膨大な量になってしまうのですが、それが本来の歴史教科書だと思います。
僕は、歴史教科書はあくまでも事実の羅列であるべきだと思います。
教科書としては無味乾燥なものになるかもしれませんが、本来の歴史教育の主眼は、「考えること」です。
教科書は考える材料を与えるものでなければなりません。
そこに思想が入り込んではならないのです。
そういう意味で今回の教科書は反対とまでは言いませんが、ちょっとよろしくないと思いますよ。
第二次大戦のあたりの文章なんて、書いた人の思想が滲み出てますもん。
Commented by asatte_no_houkou at 2004-09-20 00:54
うめチキさん、こんばんは。

「あくまでも事実の羅列であるべき」と仰いますが、無限に存在する事実をいかに取捨選択するのでしょうか?無限に存在する事実をすべて羅列するなんてことはできませんよ。
歴史とは、Historyの語源からわかるとおり、「経過」のことです。無限に存在する事実の中から、ある視点にたって取捨選択してまとめたのが歴史なのです。「ある視点」というのは、どの立場から見るかということです。ですから、歴史は星の数ほどに存在することになります。

本来の歴史教育の主眼を「考えること」であると、うめチキさんは仰いますが、これについても見解が分かれています。「日本人としての誇りを持たせること」を歴史教育の主眼だと考えている見解もあります。おそらく星の数ほどの見解があるでしょう。私個人としてはうめチキさんのお考えに賛成でして、主眼は「考えること」であるべきだと思います。

私は、歴史教育の主眼をどのようなものにするか、どのような歴史観にたって歴史教育をするかは学校がそれぞれ自由に選択すればいいと考えています。価値観が多様化した複雑な社会では本来そうあるべきです。
Commented by 溶鉱炉ノスタルジー at 2005-06-23 20:06 x
日本の歴史と伝統。日本という国に歴史も伝統もありゃしませんよ。あるのは百年に及ぶ愚か者共の鍔迫り合いの足跡だけで、伝統とされるものも全然伝統ではない。伝統を言うなら、近代化政策で廃止になった若衆宿とかを復活させろ。良妻賢母教育的な性教育を廃止せよ。私の主観だけど、歴史について言えば「新自由主義史観」は自分たちに都合のいいストーリーを紡ぎ出しているのみならず、江戸時代までの歴史まで都合のいいつじつま合わせをしているとしか思えない。私に言わせれば大政奉還以降の日本とその前の日本とは違うという意識がある。

国民投票法案にしても、今の状態では与党の憲法改正案に思考停止的に賛成票を投じる田吾作が多数出ることが確実。それは憲法の放棄を意味する。それならいっそ、「憲法はいらない」と表明したらどうか。その方が統治権力が愚か者共の思うがままに好き勝手やれていいだろう。何年か先に国が滅ぶのは確実だけど、所詮実質的に廃藩置県以降の百年の歴史しかないヘタレ国家なんだからこれでよし(笑)。滅びた後は私たちのような近代主義者や真性右翼に復興を任せればいい。まあ私でなければならないかもしれないから早い方がいいけど(笑)。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-06-24 00:43
まず前段について。
私は教科書は多様であるべきだと思います。
検定で合格した以上、排除するべきではありません。

次に後段について。
>与党の憲法改正案に思考停止的に賛成票を投じる田吾作が多数出ることが確実

これはどうでしょう?
たしかに日本には「田吾作」が多くいます。でもだからと言って与党の憲法改正案に思考停止的に賛成票を投じますかね?
各種世論調査を見てもそのようには言えないように感じますが、いかがでしょう?

私は一度、日本人は憲法改正権を行使してみるべきだと思います。
憲法制定権力(憲法意思)を基礎とする憲法改正権を一度行使してみることが、日本が近代市民社会になる一歩になると思うんですよね。
Commented by 虎穴 at 2005-07-15 13:30 x
>歴史の教科書も多様であるべき
その通りだと思いますが、採択に関し保護者や教師が意見を述べ、時に反対するのは当然の権利だと思います。これをエゴだという人もいますが、一番右側?のものに反対する位はまっとうな意見表明ではないでしょうか。さらに「一番左側?にしろ」とか言ってるなら問題ですが。

教育内容決定権は教師/保護者と国家の双方にあるとされていますが、近時は教師/保護者の権限が弱められています。採択反対はいわば権力に対する政治的意見表明であり、それこそ民主主義社会では尊重すべきです。

>日本人は憲法改正権を行使してみるべき
それ以前に今の日本人は憲法そのものの理解が足りません。憲法について学ぶ事が第一ではないでしょうか。憲法と法律の違いすら分からない人が山ほどいると思いますよ。現状で憲法改正権を行使するのは未成年者が投票するみたいなものだと思います。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-16 01:36
虎穴さん、こんにちは。ご意見ありがとうございます。

>意見を述べ、時に反対するのは当然の権利だと思います。

もちろん、教科書の内容について反対意見を述べるのは自由です。私自身も「つくる会」の考え方には基本的に賛成できないので、いろんな掲示板などで反対意見を述べています。
しかしそれを超えて採択を阻止しようとするのは、行き過ぎだと思います。

フランスの作家であるヴォルテールの言葉にこのようなものがあります。
「私はあなたの言っている意見に対して、すべて反対である。
しかし、あなたがその意見を述べる自由と権利を保持することができなくなるようなことに対しては、絶対にそれに反対し、抵抗し、押し戻し、あなたの言論を守ってあげる。」

言論の自由の意義を簡潔に説明した素晴らしい言葉だと思います。
民主主義社会は多様な言論を認める社会です。自分の思想と異なるからといって、言論の機会を奪ってしまうのは最早民主主義社会とは言えません。教科書問題もこの言論の自由との関わりで考える必要があります。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-16 01:39
>採択反対はいわば権力に対する政治的意見表明であり、

国民の持つ教育権を蔑ろにする国家の動きに反対する活動をされることは大変意義があることだと思います。
しかしそれが何ゆえに特定の教科書の採択を阻止する活動に繋がるのでしょう?
虎穴さんのご主張は論理的に飛躍があるように感じます。

教師/保護者の権限が弱められていると感じるのならば、教師/保護者の権限を強化するよう国家に要求するべきではないでしょうか。特定の教科書の排斥を要求するべきではありません。

私はなぜ皆さんがこの問題で大騒ぎするのか理解できません。
だって、「つくる会」の教科書で我が子が歴史を教えられることを容認できないのならば、個別に家庭で別の教科書を使って子供に歴史を教えれば良いじゃないですか?なぜそれができないのでしょうか?

「つくる会」の教科書の採択反対の活動をされている方たちは、活動をすることによって単に「寂しさ」の埋め合わせをしているのではないでしょうか。失礼ながらそう感じてしまいます。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-16 01:41
次に憲法改正についてですが、
仰るように、今の日本人の近代憲法についての理解は絶望に近いものがあると思います。
高名な言論人までもが「憲法には『権利』より『義務』が多すぎて不均衡だ」と言っているほどです。
ですので虎穴さんのご懸念はよく理解できます。

しかしどうでしょう?
今、「皆さん、憲法について勉強しましょう」と言ったところで、どれくらいの日本人が耳を傾けてくれるでしょう?
人というのは、問題に直面しないと関心を持たないと思うんですよね。
とりわけ成熟社会においてはなおさら。

私は憲法改正国民投票の機会を一度設けてみるべきだと思います。
そうすることによって、日本人は覚醒すると思うんですよね。
おそらくマスコミはこぞって憲法についての報道をするでしょう。その中で日本人の憲法についての理解が深まると思います。
Commented by ゆん at 2005-07-16 02:01 x
>ただ、日本の被害が強調されている一方で、中国その他の日本軍による被害に関する記述がないのは公平性に欠けると思いますが。

となると、通州事件とか、戦後の中国・韓国人による不法占拠・暴力支配、なども書かないとフェアではないですね。…ということを言い出すときりがないんですよ。フェアネスの議論は無意味です。
戦争なんですから、そこに善悪や公平さを求めても仕方がありません。
日本はかなり乱暴したが、当時の国際情勢では他の列強諸国も乱暴していた。そういう時代だったのですから。

日本の教科書なのですから、日本が受けた影響をメインにするのは当然でしょう。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-16 13:46
ゆんさん、こんにちは。

そうですね。
フェアかそうでないかなんて議論をすればキリがありません。
物事を単純に善悪で判断してしまうと、思考停止してしまいます。
Commented by 会沢くん at 2005-07-16 18:20 x
ご挨拶が遅れて申し訳ございません...
トラバありがとうございました

えっと...実は、すぐに書き込もうと思ったんですが
僕なんかが入り込むムードでなかったので
ちょっと怖じ気づいてました

教科書問題に関しては
正直
「中学の歴史の教科書ごときで、みんな熱くなりすぎでしょ?!」
って思ってました
街頭でわめいたり、車の周りを何十人で取り囲む程の事なのかな...
中学の歴史教科書くらいで、世の中変わらないので
反対派の人にも安心して欲しい
そもそも、みんな中学生の頃に歴史の教科書そんな真面目に読んでるんですか?!
僕の周りには、小野妹子が男か女かも解らないような連中がいっぱいですよ
僕の親なんか
「ねぇ、二宮尊徳って二宮金次郎のお父さん?」って言ってますよ
もぉ、そ〜ゆ〜の聞いてる横で、テレビで反対派の人達の一生懸命な姿を見たら
やりきれない思いがしてきます
もっと、リラックスして楽に生きたらいいのにね...

僕自身は、扶桑社の教科書は読みやすくて解りやすいので好きです
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-17 00:22
会沢くん、こんにちは。ご丁寧にどうもです。

会沢くんの仰るとおり、皆さん、教科書に過剰な幻想を抱いているように感じます。
これからは学校教育の流動性が高まることが予想されているのに・・・

気に入らなければ、好きな教科書を買ってきて勝手に家で勉強すりゃあ良いだけですよね。
結局、ギャーギャー騒ぐことによって、「寂しさ」の埋め合わせをしているだけのように感じます。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-17 00:27
訂正をします。
上の虎穴さんへのお返事のところの
「憲法には『権利』より『義務』が多すぎて不均衡だ」の部分は
「憲法には『義務』より『権利』が多すぎて不均衡だ」の間違いです。
書き間違えちゃいました。すいません。

憲法とは、国家権力が暴走しないように雁字搦めにする契約のことであって、国民の国家への命令を本質とします。
ですから、『義務』よりも『権利』が多いのは当たり前の話。
憲法規定においては、国民の『義務』なんて刺身のつまに過ぎません。
Commented by t_kitaguchi_1981 at 2005-07-28 18:51
こんにちは!TBさせていただきました。
実は私も以前にこの教科書を読んだんですが、プロ市民の方々が息巻いて「戦争賛美だ」っていう根拠になるような記述は見つけられませんでしたね。

私はこの教科書の反対派の方々に一体どの記述が戦争賛美にあたるのか具体的に指摘してもらいたいと思います。彼は「戦争賛美だ!」って言うわりには、「どの記述がいけないのか」ということについてははっきりと指摘していないように見受けられますし・・・。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-29 00:35
t_kitaguchi_1981さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

私は、何人かの採択反対派の方のブログにTBをして、具体的にどの点が問題なのか意見を求めたのですが、誰一人、明確なお返事をいただけませんでした。
反対派の方々は実のところこの教科書を読んでいなんじゃないでしょうかね。そうとしか考えられません。
もしそうだとしたら、お粗末な話です。読まずに批判だなんて。

かつて学生たちが、日米安保条約を読まずに「安保闘争」とやらをしていましたが、それと同じですね。
Commented by t_kitaguchi_1981 at 2005-07-29 11:03
やっぱりそうでしたか?反対派の人は具体的な部分の批判はしてきていませんね。
やはり読んでないんでしょうね。まぁ左派で安保闘争やってた人達がプロ市民となって一般社会で工作活動してるみたいですから、安保条約のときと同じように読んでないんでしょう。
Commented by tosh3141 at 2005-07-29 16:18
こんにちは
> 私は、教科書は多種多様であるべきだと考えています。
微妙に同感です。社会科は特にそうですね。ただし、採択される教科書は生徒単位でみれば1冊ですから、問題は教師が 1冊の教科書から 多種多様な価値観があることを前提に、歴史を読み解く力をはぐくむ教育ができるかどうか? に尽きるんです。その意味で、採択反対運動も虚しいと同時に、1社だけの教科書を採択するように運動することも、然りだと思いますね。リンクさせていただきました。今後ともよろしく。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-30 02:28
t_kitaguchi_1981さん、こんにちは。

彼らは「先に結論ありき」ですから、読む必要がないのでしょうね。
だから具体的なことを言えないのでしょう。
馬鹿馬鹿しい話ですね。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-30 02:36
tosh3141さん、こんにちは。

賛成です。
一方に偏らないようにするべく「セカンドオピニオン」的な教科書も何冊か用いて授業を行うべきだと思います。

私もリンクさせていただきますね。今後ともよろしくお願いします。
Commented by asatte_no_houkou at 2005-07-30 10:07
あと、事前に授業で使う予定の教科書を公開して、生徒(あるいは保護者)に選択の機会を与えるというのもいいかもしれませんね。
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