作り話をした与謝野馨の迂回献金疑惑
2月12日、こういうニュースが報じられた。
ロッキード事件「中曽根氏がもみ消し要請」 米に公文書
 ロッキード事件の発覚直後の1976年2月、中曽根康弘・自民党幹事長(当時)から米政府に「この問題をもみ消すことを希望する」との要請があったと報告する公文書が米国で見つかった。裏金を受け取った政府高官の名が表に出ると「自民党が選挙で完敗し、日米安全保障の枠組みが壊される恐れがある」という理由。三木武夫首相(当時)は事件の真相解明を言明していたが、裏では早期の幕引きを図る動きがあったことになる。中曽根事務所は「ノーコメント」としている。
http://www.asahi.com/politics/update/0211/TKY201002110364.html
ニュースバリューの高いニュースだと思うのだが、あまり大きく報じられていない。

一方、同じ日に大きく報じられたのが、このニュースである。
「作り話。弟信用できない」=政治資金無心の指摘に激高-鳩山首相
 「全くの作り話だ」。12日の衆院予算委員会で、自民党の与謝野馨元財務相が、鳩山由紀夫首相の偽装献金事件に関し、母親からの資金提供を「政治資金として認識していたのではないか」と追及したのに対し、首相が色をなして反論する場面があった。
 与謝野氏は、首相の弟の鳩山邦夫元総務相の話に触れ、「邦夫さんがぼやいていた。『うちの兄貴はしょっちゅう、お母さんのところに行って、子分に配る金が必要だとお金をもらっていた』と。実際はお母さまと政治資金の話はしているのではないか」と詰問。これに首相は激高。「兄弟といっても信じられない話だ。金を無心し『子分に配るお金をくれ』なんて言うわけない」と全否定した。
 さらに与謝野氏は「平成(時代)にこんなに多額の税金を脱税した人はない。『平成の脱税王』だ」と批判したが、首相は「資金提供は検察によって事実が判明するまで全く知らなかった。贈与と理解して納税した」と従来の答弁を繰り返すにとどめた。 (2010/02/12-12:41)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010021200457

与謝野馨氏と言えば、中曽根康弘氏の秘書を務めていた男である。
「親分」のニュースを打ち消すために、与謝野馨氏は病気で弱った体に鞭を打って猿芝居をしたのであろうか。

翌日、与謝野発言の情報源となった鳩山邦夫氏はこのような発言をしている。
首相の「カネ無心」聞かぬ、知らぬと邦夫氏
 自民党の鳩山邦夫・元総務相は13日午後、都内で記者会見し、鳩山首相の偽装献金事件を巡り、与謝野馨・元財務相が邦夫氏の話に基づき首相が母親に資金提供を求めたと指摘したことについて「兄が母にカネを無心したという話は、母から聞いていないし、私も事実を全く知らない」と述べた。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20100213-567-OYT1T00978.html

な、なんと!鳩山邦夫氏は与謝野発言を否定している。
与謝野馨氏の発言は、単なる思い込みに基づく発言だったのである。
これはまさしく偽メール事件に似た構造ではなかろうか(偽メール事件の永田寿康氏は議員辞職している)。
しかし、新聞やテレビであまり大きく報じられていない。

「あまり大きく報じられていない」と言えば、与謝野馨氏にはこのような疑惑がある。
与謝野、渡辺両氏に迂回献金か 先物会社
 商品先物取引会社「オリエント貿易」(東京都新宿区、現エイチ・エス・フューチャーズ)などグループ数社が、幹部社員の給与から天引きして集めた金を政治団体を通じ、平成4年から17年にかけ、与謝野馨財務相に計5530万円を、渡辺喜美元行政改革担当相には計3540万円をそれぞれ献金していたことが24日、同社などへの取材で分かった。
 ダミー団体を通した迂回(うかい)献金とみられ、第三者名義の寄付や企業献金を禁じた政治資金規正法に違反する疑いがある。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090624/crm0906241217002-n1.htm

与謝野氏の場合は職務権限に関わるので、場合によっては収賄罪に問われる可能性のある悪質性の高い疑惑である。
しかしあまり報じられていない。
しかも、職務熱心であるはずの東京地検特捜部がこの件に関して捜査に着手したとの話を全く聞かない。

ま、結局そういうことなのね。

【参考】
鳩山さんを『平成の脱税王』と批判する与謝野さんも迂回献金疑惑~コメディ化する国会

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by asatte_no_houkou | 2010-02-17 01:37 | 政治・経済に一言
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