カテゴリ:犯罪・刑罰・裁判( 52 )
【大阪・姉妹殺害】控訴取り下げ死刑確定
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大阪・姉妹殺害、控訴取り下げ死刑確定
大阪市浪速区のマンションで05年11月、姉妹2人を刺殺して現金を奪ったなどとして強盗殺人罪などに問われ、大阪地裁で死刑判決を言い渡された山地悠紀夫被告(23)は1日までに、弁護側の控訴を取り下げた。死刑が確定した。弁護人によると、山地被告自身は控訴に消極的だったという。判決によると、山地被告は05年11月17日未明、浪速区のマンションで、上原明日香さん(当時27)、千妃路さん(同19)の胸などをナイフで刺して殺害。現金5000円などを奪って室内に放火した。山地被告は00年7月、山口市の自宅で母親(当時50)を金属バットで殴って殺害。少年院送致となり、03年10月に退院していた。
http://osaka.nikkansports.com/news/p-on-tp6-20070602-207537.html

■先日、山地悠紀夫に言い渡された死刑判決が確定しました。
接見した弁護士に対し山地悠紀夫は、
「生きていても仕方がない」
「生まれてこない方がよかった」
「年内(07年)には死刑執行される」
などと話したそうです。

■一方、殺害された姉妹の父、上原和男さん(58)は
「死刑は当然です。いくら死刑になっても大事に育ててきた娘は帰ってこない。事件が二度と起きないように、国が厳しく罰することが必要と思う」
と話しました。

■前にも書きましたが、彼の犯した罪の重さから考えると、山地悠紀夫の死刑は当然です。
ただし、国が厳しく罰することだけでは、この事件のような死刑になることを恐れない者による自暴自棄型・脱社会型の犯罪を防ぐことは難しいと思います。

■「他人からの承認なんか必要ない」と、社会から離脱する者が出現しにくくなる社会を作る必要があると思います。
つまり誰にも「居場所」がある社会です。

【拙ブログ関連記事】
1、大阪姉妹殺害事件 - 「居場所」なき者の犯罪
2、【大阪姉妹殺害】23歳被告に死刑求刑 ― 語られなかった反省の言葉
3、【大阪・姉妹殺害】山地被告に死刑判決 - 裁判を傍聴して感じたこと
4、【大阪姉妹殺害】弁護人が大阪高裁に控訴

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by asatte_no_houkou | 2007-06-13 00:06 | 犯罪・刑罰・裁判
【生き埋め殺害】元東大阪大生ら3人に懲役刑
<生き埋め殺害>元東大阪大生ら3人に懲役刑 大阪地裁 [ 05月31日 11時59分 ]
東大阪大(東大阪市)の学生ら2人が生き埋めにして殺害された事件で、このうち1人への殺人罪などに問われた元東大阪大生、佐藤勇樹(22)と無職、徳満優多(22)の両被告に対し、大阪地裁はともに懲役9年(求刑・ともに懲役18年)を言い渡した。無職、佐山大志被告(22)は懲役7年(同・懲役15年)。和田真裁判長は「首謀者に安易に同調し暴走させる結果を招いた責任は重い」としたが、「関与は従属的だった」と述べた。【川辺康広】

■なるほど、そうきましたか。
前に私は、検察の求刑は重すぎるのではないかと書きました。
http://asatteblog.exblog.jp/5301584/

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by asatte_no_houkou | 2007-06-01 02:09 | 犯罪・刑罰・裁判
【東大阪大生リンチ殺人】主犯格に死刑判決 - 重すぎるのではないか
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Excite エキサイト : 社会ニュース
<東大阪大生リンチ殺人>主犯格に死刑判決 大阪地裁
東大阪大(東大阪市)の学生ら2人を岡山市内で生き埋めにしたとして殺人などの罪に問われた無職、小林竜司被告(22)に対する判決公判が22日、大阪地裁であった。和田真裁判長は「2人の若い命を奪った結果は重大で、犯行に至る経過や態様もむごすぎる」と述べ、求刑通り死刑を言い渡した。

「判決主文は事案の性質上、後で述べます」
和田真裁判長がそう述べた瞬間、「え!?まさか!」
そんな空気に法廷(少なくとも傍聴席)が包まれた(気がした)。

■今日(5月22日)、朝9時45分。
54枚の傍聴券の交付を求めて80人ぐらいの人が列を作った。
生き埋めという残忍な犯行、それを行ったのが普通の若者たちであった、という点が世間の注目を集めたのだろう。

■列の中にいた報道記者らしき人が「死刑はないだろうな」
そう話しているのが聞こえた。
私も死刑は回避されるであろうと考えていた。
■というのも先般、実行犯の一人である少年Dに言い渡された判決が懲役15年だったからだ(求刑は無期懲役)。
これとのバランスからすると死刑は回避されるのではないか。
そのように考えていた。

■2分間のビデオ撮影の後、10時2分ごろ、小林竜司が入廷してきた。
「失礼します」
いつものように礼儀正しい態度
傍聴席に向かっても一礼。
私はこれまで何人もの刑事被告人を傍聴席から見てきたが、小林竜司ほど礼儀正しい被告人は見たことがない。

■黒のスーツに白いシャツ。
頭は丸刈り。
黒っぽい縁の眼鏡。
新聞に掲載される写真の印象とは全く違う。

■10時56分ごろ、和田裁判長は主文を言い渡した。
「被告人を死刑に処す」

■こんなことを書くと、ご遺族の方の怒りを買うかもしれない。
しかしあえて書くと、私は無期懲役が相当だと思う。
いや、私は死刑廃止論者ではないし、昨今の厳罰化の風潮は妥当だと考えている。
しかし小林竜司に対する死刑は重すぎるのではないか。

■たしかに裁判長の指摘するとおり、特殊警棒などで殴打したのち生き埋めにするという犯行態様は冷酷かつ残虐であり人命を物の如く扱っており、しかも結果は重大である。
2人の若い前途有望な命を奪った責任は重い。
しかもご遺族の方の処罰感情は激烈である。
大変に理解できる。

■しかし判決でも触れているとおり、この事件は元はと言えば、女性関係のことで被害者が徳満や佐藤を暴行監禁し、暴力団の名前を出し恐喝したことが発端となっている。
しかも小林は真摯に反省しており、繰り返し涙で言葉を詰まらせながら反省の弁を述べている。

■自ら進んで事実関係を供述している。
共犯者の審理に証人として出廷したときも包み隠さず正直に証言している。
壮絶な虐待を受けた過去を持ち、そのため精神的に未熟な点があり、今後については更生可能性が認められる。
過去に目立った犯罪歴がない。

■死刑判決言い渡し後、小林竜司はいつものように「失礼しました」と頭を下げ、法廷を後にしていった。
傍聴席からの退席の途中、ある傍聴人の男性がポツリと「(判決は)厳しいな」
こう、つぶやいた。

■私は量刑不当だと思う。
弁護人には控訴をしてもらいたい。

【拙ブログ関連記事】
生き埋め殺人 - なぜ止められなかったのか
【生き埋め殺害】元東大阪大生ら3人に懲役刑
【東大阪大生リンチ殺人】広畑被告に無期懲役を求刑 - 「プレジ」と呼ばれた男

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by asatte_no_houkou | 2007-05-23 01:44 | 犯罪・刑罰・裁判
朝日新聞襲撃事件から20年 - 言論テロを許すな!
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Excite エキサイト : 社会ニュース
<朝日阪神支局襲撃>事件から20年 小尻記者の遺影に誓い
兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で87年5月、小尻知博記者(当時29歳)ら2人が散弾銃で殺傷された事件は3日、発生から20年を迎えた。事件は未解決のまま既に時効を迎えたが、伊藤一長・長崎市長銃殺事件など言論の自由や民主主義を脅かす暴力は後を絶たない。この日、同支局に拝礼に訪れた市民らは「暴力による言論の封殺は許さない」と誓った。

■思うところがあって今日(5月3日)、朝日新聞阪神支局に行ってきました。
今から、20年前。
朝日新聞阪神支局で記者2人が「赤報隊」と名乗る者に散弾銃で殺傷されました。

■3階の資料室に残る当時の資料。
傷ついたソファ、血の付いた上着、記者の体内に食い込んでいた散弾粒、幾つものへこみができたボールペン・・・
当時の惨劇を生々しく伝える資料が保管されていました。

■私はどちらかというと朝日新聞の論調に対して批判的な立場の者です。
しかしそれとこれとは話は別。
ヴォルテールの有名な言葉に・・・

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by asatte_no_houkou | 2007-05-04 01:49 | 犯罪・刑罰・裁判
バージニア工科大銃乱射事件と池袋通り魔事件との共通性
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■4月19日放送の「ムーブ」で宮崎哲弥(和製ジャッキー・チェン)が
「今日(19日)上告を棄却された池袋通り魔事件の造田博がもし拳銃を持っていたなら、バージニア工科大銃乱射事件のチョ・スンヒのようなことをしただろう」
との趣旨のことを発言していました。

■宮崎哲弥が言うとおり、造田博チョ・スンヒとは似ている部分がたくさんあります。
それは、自分を疎外する社会への憎悪が犯行の動機となっている点、宗教によって自己の犯行を正当化しようと試みている点、空想の中での恋人がいた点です。

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by asatte_no_houkou | 2007-04-20 23:07 | 犯罪・刑罰・裁判
自殺サイト殺人事件・死刑判決 - 「自分の事件を他の性犯罪の防止に役立てて欲しい」
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Excite エキサイト : 社会ニュース
前上被告に死刑判決 自殺サイト連続殺人事件で大阪地裁
インターネットの自殺サイトを通じて知り合った男女3人を相次いで殺害したとして殺人や死体遺棄などの罪に問われた無職前上博被告(38)の判決公判が28日、大阪地裁であり、水島和男裁判長は「残忍、冷酷、非道で、性癖は根深く改善は困難」として求刑通り死刑を言い渡した。公判では、前上被告が、善悪を判断する能力があったかどうかについて、裁判長は「判断能力は減退していなかった」とする精神鑑定書を証拠採用した。

■判決終了直後、弁護人は前上博に駆け寄り何か話をしていました。
おそらく「弁護人の権限として控訴をする」との趣旨のことを伝えたのでしょう。
これは被告人の利益を確保することを職務とする弁護人の行為として当然のことです。

■しかし前上博は控訴期間終了後、控訴を取り下げる意向のようです。
判決後、接見をした長谷川教授(臨床心理学)の話によると、どうやら前上博は控訴を取り下げる考えを持っているとのこと。
控訴期間終了後、控訴の取り下げがなされると、直ちに死刑判決が確定します。

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by asatte_no_houkou | 2007-03-29 14:35 | 犯罪・刑罰・裁判
生き埋め殺人 - なぜ止められなかったのか
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Excite エキサイト : 社会ニュース
生き埋め殺人で死刑を求刑 「人間の所業でない」と検察-東大阪リンチ殺人
大学生ら2人を生き埋めにして殺害したとして、殺人や暴力行為法違反などの罪に問われた主犯格の無職小林竜司被告(22)ら4人の公判が27日、大阪地裁(和田真裁判長)であり、検察側は「血の通った人間の所業ではない」と小林被告に死刑を求刑した。
弁護側は死刑回避を求め、小林被告が「申し訳ないとしか言いようがない」と述べて結審した。
論告で検察側は「暴行の執拗性、残虐性には戦慄を覚える。被告らからは一片の人間性も見いだせない」と非難。更生可能性が乏しいことや遺族や被害者の処罰感情が厳しい点にも言及した。
起訴状などによると、被告らは昨年6月19日、東大阪大生藤本翔士さん=当時(21)、無職岩上哲也さん=同(21)=らを岡山県内に誘い出して仲間と集団で暴行。産廃集積場で藤本さんを生き埋めにして殺害し、小林被告は翌20日、岩上さんも同様に殺害した。(共同通信)

■簡単にこの事件の概略を書きますと・・・

■この事件は女性を巡るトラブルが発端となっています。
加害者の一人(徳満)が、被害者の彼女にメールを送った。
それに激怒した被害者が、加害者(徳満と佐藤)に対して暴行を加え監禁をしたうえ慰謝料を請求(恐喝)した(その際、暴力団の名前を口にした)。

■加害者側の2人(徳満と佐藤)は、仲間(小林、広畑など)に相談。
被害者3人を岡山におびき出して暴行を加えることにした。

■加害者9人は1人を生き埋めにし、1人を解放した。
その後、加害者2人(小林と少年D)はさらに被害者1人を生き埋めにした(暴力団関係者の岡田の指示といわれている)。
こういう事件です。

■この事件には少年3人が関わっているんですよね。
うち2人(MとO)は被害者Fさん殺害のみに関わっただけであり、しかも加功の態様が消極的なもの(武器の供与と見張り)であったことから少年院送致となりました。

■もう一人の少年Dは、FさんとIさんの殺害に関わり、しかも積極的な態様で加功していたので逆送
「積極的な態様」というのは、具体的には特殊警棒などで殴ったり、ユンボで穴を掘り被害者を生き埋めにしたということです。
3月26日、少年Dに対して無期懲役が求刑されました。(注4)

3月27日、小林竜司、徳満優多、佐藤勇樹、佐山大志の論告求刑公判が行われました。(注1)(注2)
4人とも頭は丸刈り。
服装は皆、黒っぽいセーターに黒っぽいズボンで入廷してきました。
検察側は、小林には死刑、徳満と佐藤には懲役18年、佐山には懲役15年が求刑しました。

■小林に対する死刑求刑は当然にしても(注3)、徳満、佐藤、佐山に対する求刑は少し重いのではないかと感じました。
彼らは小林や広畑に言われるがままに行動した面があり、殺害行為への関与の程度は比較的小さいようです。

■特に徳満は、小林に暴行を受け、一時、車のトランクに閉じ込められています。
徳満に関しては被害者の側面もあったのではないかと思われます。
佐山についても関与の態様は主に見張り役であり、幇助犯にすぎないのではないか思われます。

■まあ、いずれにしても思うことは、「どうしてこんなに短絡的な行動をしてしまったんだろう?」ってことですね。
どのような隠滅工作をしてもいずれ事件は明るみになって捕まることは容易に推測できたのに。

■リーダー格の人間が他のメンバーに対して力を誇示する(なめられない)ためにあえて過激な提案をする。
それが全体への同調圧力となり、他のメンバーが異議を唱えにくくなる。
集団犯罪においてよくある構図ですが、この事件でもこういう構図が見られたのでしょうか。

■加害者の2人は被害者から恐喝を受けたとき、警察に被害届を出しているんですよね(後日、取り下げる)。
だったら警察に全てを任せればよかったのに。
なんで殺害にまで及んでしまったんだ(広畑が主導的な役割をしたようですが(争いあり))。
なんとも残念です。

■小林に対する判決公判は5月22日午前10時(注5)
徳満、佐藤、佐山に対する判決公判は5月31日午前10時
いずれも大阪地裁で行われます。


(注1)27日は、午前に加害者の両親が情状証人として証言をし、午後からは被害者の両親が意見陳述をしました。
聞いていて、かなり気が重たくなりました・・・
被害者側と加害者側を同列に論じるのは不適切かもしれませんが、被害者のご両親はもちろん加害者のご両親にとっても、自分の息子がこのような凶悪な事件に関与するなんて夢にも思っていなかったはずであり、大変に悲痛な思いをされていると思います。

(注2)加害者の両親に対して検事が「被害者の遺体が写った写真を見る気はないか」と執拗に質問していました。
見ることを拒否する両親の姿を裁判官に見せることにより、監視能力(出所後に更生に向けて監視をする能力)の欠如を印象付けようとしているのでしょうが、少々やり過ぎな感じがしました。

(注3)ただし判決としては無期懲役が相当だと思います。

(注4)懲役15年の判決が言い渡されました。

(注5)死刑判決が言い渡されました。私は重過ぎると思います。

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【東大阪大生リンチ殺人】主犯格に死刑判決 - 重すぎるのではないか
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by asatte_no_houkou | 2007-03-28 01:35 | 犯罪・刑罰・裁判
京都小6殺害事件 - 私たちの今後の課題
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Excite エキサイト : 社会ニュース
<京都小6殺害>元アルバイト塾講師に懲役18年
京都府宇治市の学習塾で05年にあった小学6年女児殺害事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元アルバイト塾講師の萩野裕(ゆう)被告(24)に対し、京都地裁は6日、懲役18年(求刑・無期懲役)を言い渡した。地裁の精神鑑定で「(広汎性発達障害の)アスペルガー症候群で、当時は精神病様状態にあった」とされた萩野被告について、氷室眞裁判長は完全責任能力があったと認定する一方、「障害で物事に固執する傾向やストレスへの弱さなどの特性があり、精神病様状態もあった経緯の中での犯行」と情状酌量した。

■3月6日の京都は風がきつかった。
午後からはちらほらと小雪が舞いました。
この日、午前10時に京都地方裁判所で行われた判決公判。
この公判の傍聴券を求めて258人もの人が列をつくりました。

9時20分、抽選券の交付開始。
9時40分、「当選」番号の発表(ホワイトボードへの掲示)。
私の「232」番はありませんでした。

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by asatte_no_houkou | 2007-03-08 02:05 | 犯罪・刑罰・裁判
加古川7人殺害事件 - 被告人の責任能力
■兵庫県加古川市2004年8月に起きた殺人事件。
親族7人が刺殺されるという我が国の犯罪史上類を見ない惨劇とも言うべき事件でした。
被疑者として逮捕・起訴されたのは、藤城康孝

■この事件は2005年1月29日に初公判が行われました。
初公判では被告人に対して起訴状記載の公訴事実についての認否を問われるのですが、藤城康孝は「その通りです」と起訴事実を認めました。
その後、弁護人の請求に基づき精神鑑定が行われました。

■精神鑑定の結果は、被告人は「精神障害の一種の妄想性障害」であり「犯行時、物事の是非や善悪を判断する能力は著しく低下していたが、完全に喪失してはいなかった」というものでした。

■要するに、被告人は、刑が必ず減軽される心神耗弱(刑法39条2項:必要的減軽)であったということです。
検察側はその結果を不服として、裁判所に再鑑定を請求しました。

2007年2月16日、神戸地裁201号法廷にてその再鑑定請求についての裁判所の判断が示されました。
上はブルーのフリース(?)、下は濃いグレーのズボンという服装で入廷してきた藤城康孝。
凶悪な犯行から大柄な男だと予想していたのですが、意外にも小柄でした。

■現在、彼の年齢は50歳のはずなのですが、60歳ぐらいにかなり老けて見えました。
「この男があの凶悪な犯行をした男なのか・・・」
ヒョコヒョコと歩く姿を見ていると、彼とあの犯行とが結びつきません。

■たしかに顔だけを見ていると、極悪な印象を受けます。
しかしかなり痩せており、ひ弱そうな体つきで、「7人もの大人を刺殺できるほどの体力がこの男のどこにあるのか」と感じられました。
まあ、犯行時と今では体つきが変わっているのかもしれませんが。

■さて検察の再鑑定請求についての裁判所の判断ですが、それは「再鑑定を認める」というものでした。
私は鑑定書を読んでいませんし、法廷での鑑定人に対しての尋問も聞いていません。
でも、こんなに簡単に再鑑定を認めてもいいのかなと思いました。

■「心神耗弱」という鑑定をした鑑定人は捜査機関の簡易鑑定に携わったこともある人のようで(もちろん別の事件で)、いわば「捜査機関側」とも言うべき人です。
この人ですら「心神耗弱」と鑑定したわけですから、再び鑑定しても同様の結果となるのではないでしょうか。
まあ、とはいえ、7人もの尊い命を奪った人間が必要的減軽により死刑ではなく無期懲役となることは、一般人としての素朴な法感情としては納得できるものではありませんが。

■もし再鑑定の結果が「完全責任能力が認められる」というものだったらどうなるのでしょうか。
当然に弁護側は裁判所に対して再鑑定を求めることでしょう。
裁判所はもう一度再鑑定を実施して、多数決で判断するのでしょうか。

■精神鑑定というのは難しいものですね。
宮崎勤の事件が思い出されます。
皆さんご存知のように、宮崎事件では簡易鑑定も含めて結局3回の精神鑑定が行われましたが、鑑定人よって判断が分かれました。

■精神鑑定というのは、ギリギリの微妙な判断なのでしょう。
いずれの判断となるにせよ、一般市民が十分に納得しうる結論を導いてもらいたいものです。

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by asatte_no_houkou | 2007-02-21 00:30 | 犯罪・刑罰・裁判
自殺サイト殺人事件 - 防ぐことができたのではないか
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■今からちょうど2年前の平成17年2月、河内長野市の河川敷で女性の遺体が発見されました。
それから6ヵ月後、事件は急展開。
ある男が被疑者として逮捕されました。

■その男の名は、前上博
前上博は、インターネット上の自殺サイトで言葉巧みに女性を誘い出し、殺害しました。
動機は、自身の性的欲求を充足するため

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by asatte_no_houkou | 2007-02-17 01:27 | 犯罪・刑罰・裁判