カテゴリ:ニュースまとめ( 12 )
2012年2月に起こったニュースで気になったもの5つ
2012年2月に起こったニュース5つについて、Wタコちゃんが話をしているよ。

大飯原発ストレステスト

a0029616_158364.gif大飯原発3、4号機のストレステストの第一次評価が行われたね。「妥当」とする審査書が提出された。「大飯原発は安全だ」というお墨付きを与えたわけだね。


a0029616_1581616.gifどこがお墨付きを与えたの?


a0029616_158364.gif保安院だよ。


a0029616_1581616.gifえ?今まで原発推進官庁の経産省と一体となって安全神話を流してきた保安院?


a0029616_158364.gifそうだよ。


a0029616_1581616.gif悪い冗談というしかないね(笑)


a0029616_158364.gif専門家を招いて意見聴取会が行われたんだけど形骸化されたものだった。セレモニーみたいなもん。


a0029616_1581616.gif反対意見みたいなものはなかったの?


a0029616_158364.gifいや、何人かの専門家から鋭い質問が投げかけられたよ。ところが梨のつぶて。保安院は質問にまともに答えようとしないんだ。


a0029616_1581616.gifはあ?それで「妥当」と判断しちゃったわけ?


a0029616_158364.gifうん。例えば、津波を避けるために非常用電源を高台に移そうとしているんだけど、となると地震で配電が切断される危険が生じるよね。その点について質問が出た。


a0029616_1581616.gifほう。まあ、当然、切断してしまうんじゃないかと心配になるよね。


a0029616_158364.gifところがだよ。保安院は答えないんだ。黙ったまま。


a0029616_1581616.gifは?こんなんで「妥当」と言われても信頼できないよね。


a0029616_158364.gif要するに私たち国民は保安院になめられてるんだよ。「国民なんてバカだから簡単に情報操作できるよ」ってね。


a0029616_1581616.gifひどい話だね。


休眠口座


a0029616_158364.gif休眠口座って知ってる?


a0029616_1581616.gifああ、長らくお金の出し入れがなくて預金者との連絡も取れない口座のことだね。


a0029616_158364.gifうん、そう。10年以上ほったらかしの口座のこと。休眠口座に預金されているお金のことを休眠預金って言う。


a0029616_1581616.gifなるほど。


a0029616_158364.gifこの前、政府は「この休眠口座を社会のために活用しようよ」って提案したんだ。


a0029616_1581616.gifえ?!勝手に個人のお金を活用しちゃうの? そりゃダメだよ。泥棒じゃないか!


a0029616_158364.gifでも今でも休眠預金は銀行の収入になっているんだよ。銀行の懐に入っているんだ。


a0029616_1581616.gifえ?そうなの? 知らなかった。


a0029616_158364.gif銀行は「いつ来ていただいてもお返ししますよ」って言ってるけど、現実には取りに来る人はほとんどいない。銀行が丸儲けしてるんだ。


a0029616_1581616.gifなるほど、それだったら社会のために活用すべきだね。銀行に儲けさせる必要はないもんね。


a0029616_158364.gif政府はベンチャー企業やNPOの支援に活用しようと考えているようなんだ。


a0029616_1581616.gifいいね。


a0029616_158364.gif価値観が多様化した今の社会では個人のニーズも多種多様になるけど、行政がそれにきめ細かに対応するのは難しい。しかも行政は時間が掛かかるよね。だから企業やNPOに社会貢献的な活動をしてもらう必要がある。


a0029616_1581616.gifなるほど、そのための資金として休眠口座のお金を活用しようというわけだね。いいね!


事実上のインフレ目標


a0029616_158364.gifようやくインフレ目標の導入を日銀が決めたね。良かった、良かった。


a0029616_1581616.gifちょ、ちょっと待ってよ。あんなのインフレ目標とは言わないよ。「事実上の」ってところを読み飛ばしちゃダメだよ。似て非なるものなんだから。


a0029616_158364.gifえ?そうなの?


a0029616_1581616.gif本来のインフレ目標とは、何らかの法律を定めて政府が目標を決め、その達成について中央銀行が責任を持つものをいうんだ。今回の「事実上の」インフレ目標は政府が目標を定めたわけではないし、日銀が責任を持つわけでもない。達成時期もよくわからん。あんなんじゃダメだよ。


a0029616_158364.gifあら、そうなんだ。まったく効果がないの?


a0029616_1581616.gifいや、まったく効果がないとまでは言わない。実際、円安になったし株価が上がった。でも十分じゃないよね。


a0029616_158364.gif今回、日銀は1%という目標を定めたよね?これでは足りないという議論があるよね?


a0029616_1581616.gifうん、そう、足りないと思う。2%にすべきだと思う。それと注意しなくちゃいけないことがある。それは日銀は「目途」という言葉を使っている点。


a0029616_158364.gifどういうこと?


a0029616_1581616.gif簡単に言えば「1%を達成できなくても責任を負いませんよ」と言うわけ。あくまで「目途」にすぎないからね。


a0029616_158364.gif官僚の特性である責任逃れ?


a0029616_1581616.gifそのとおり。「目途」ではなく、イギリスの中央銀行みたいに「ターゲット」という表現を用いて、設定した物価水準について日銀が責任を持つようにすべきだと思うよ。


a0029616_158364.gifなるほど。


エルピーダメモリ破綻


a0029616_1581616.gifエルピーダメモリが破綻したね。驚いたよ。


a0029616_158364.gifまぁ、でも早晩、破綻すると思ってたよ。この円高じゃ新興国に勝てないもん。


a0029616_1581616.gif品質的なそれほど変わらないんだったら、安い価格の半導体を使うのは当たり前だよね。日本の企業は円高で3割ぐらいのハンディを背負っていると言われているから仕方がない。円高が致命的になっちゃった。


a0029616_158364.gif製造業が日本のお家芸と言われていたことからすると残念だね。


a0029616_1581616.gifうん、そうだけど、グローバル化した現在ではそんな状態が長く続くわけがない。新興国が必ず追いついてくるよ。


a0029616_158364.gifまぁ、そうだね。人件費などのコストを考えても新興国のほうが有利だしね。


a0029616_1581616.gif日本としてはこれから産業構造を転換しないとダメだよ。いつまでも過去の産業領域に固執していてはダメ。改革しなきゃ。


a0029616_158364.gif経済界は反対するだろうね。経済界の意を受けた政治家や官僚も。


a0029616_1581616.gifうん、だからまずはインフレターゲットを導入してデフレ脱却、円安誘導をし、民間企業が新しい産業領域にチャレンジしやすい環境を作る必要があると思うよ。


a0029616_158364.gifアップルみたいな新しい価値を発信できる企業が日本にも欲しいね。


沖縄防衛局長「有権者リスト」「講話」


a0029616_1581616.gif沖縄防衛局長が職員に「講話」をしていたことが問題になったね。


a0029616_158364.gif防衛局長が職員に対して特定の候補者に投票するように促していたのではないかという問題だね。自衛隊員に求められている政治的中立性に反しているのではないかと。


a0029616_1581616.gifでも結局、「特定候補への投票を促したのではなく選挙に行くように促しただけ」と、うやむやになっちゃった。


a0029616_158364.gifこれってさぁ、普通、特定候補者に投票するよう職員に促したい場合、直接、「○○候補に投票しろ」って言うわけないよね。そんなのバカじゃん。


a0029616_1581616.gifうん、そうだね。何となく社会的文脈を示唆しながらうまく職員に意図を伝えようとするよ。その場にいた人が「防衛局長さんは○○候補に投票を促す意図で話をしているんだろうな」と感じるような。


a0029616_158364.gif例えばさぁ、恐喝のプロは「俺の言うとおりしないと、家に火をつけるぞ!」みたいに直接的な言葉を使わないよ。「出火お見舞い申し上げます」みたいな言葉を使って脅す。これと同じことだよ。


a0029616_1581616.gif現場にいた人がどう感じたのか調べる必要があるよね。


a0029616_158364.gifこの問題にはもう一つ問題点があるよね。それは宜野湾市在住の有権者を親族に持つ職員を抽出して親族の情報を収集していたという問題だね。


a0029616_1581616.gifうん、これは明らかに個人情報の目的外利用だ。個人情報保護法に違反している。


a0029616_158364.gif百歩譲って、宜野湾市在住の職員の情報を集めたことは目的内の利用といえるかもしれない。具体的には防衛設置法33条の「教育訓練」という目的の範囲内ね。でも親族の情報はどう考えても目的外の利用だ。


a0029616_1581616.gifでも、結局、うやむやになってる。なんなのこれ?(笑)


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by asatte_no_houkou | 2012-03-08 23:49 | ニュースまとめ
2012年1月に起こったニュースで気になったもの5つ
2012年1月に起こったニュース5つについて、Wタコちゃんが話をしているよ。

・北の湖親方、理事長に


a0029616_158364.gif日本相撲協会ってさ、公益財団法人になりたいんだよね。


a0029616_1581616.gifそうだよ。


a0029616_158364.gifなんで公益財団法人になりたいわけ?


a0029616_1581616.gif公益法人になると税制上の優遇を受けられたり社会的信頼を得られたりするからだね。


a0029616_158364.gifへぇ、そりゃ、いいね。


a0029616_1581616.gif公益法人になったからといって良いことばかりじゃないよ。内部統制やら情報開示やらの徹底が要求されることになる。


a0029616_158364.gif優遇を受けられる代わりに様々な責務を負うんだね。


a0029616_1581616.gifきっちりしたシステムで業務を行わなければならなくなったり、おカネの流れをガラス張りにしなければならなかったり。なので、今までのように、密室の中でどんぶり勘定、なんてことができなくなる。


a0029616_158364.gif「ごっつあんです」は通用しなくなるわけだね。


a0029616_1581616.gifまあ、そうだね。たとえば、年寄名跡の改革などが必要となってくるだろうね。これって大変な改革だよ。そこで理事長が誰になるかが注目されたわけなんだ。


a0029616_158364.gifで、誰が理事長になったの?



a0029616_1581616.gif北の湖親方が理事長になった。


a0029616_158364.gifああ、あのいつもふてくされた顔をしたあの人?


a0029616_1581616.gifうん、そう。角界が「閉鎖体質」といわれた時代に理事長だった人だよ。


a0029616_158364.gifなんじゃそりゃ!大丈夫なの?


a0029616_1581616.gifちょっと疑問だね。北の湖って安倍某や森某といった政治家と人脈があるみたいなんだ。「相撲協会は政治家との人脈を使って改革なしに公益財団法人に移行しようと考えてるんじゃないか」との見方があるんだけど、どうなんだろうね。


・アメリカ、インターネット規制法案


a0029616_158364.gif今、アメリカ議会では、インターネット上で著作権侵害をしたサイトを取り締まる法案(オンライン海賊行為防止法案SOPAと知的財産保護法案PIPA)が審議されてるんだよね。


a0029616_1581616.gifウィキペデアが抗議のため一部閲覧不能にしたことで日本でも話題になったね。


a0029616_158364.gifツイッターとかフェイスブックなど有名なネット企業がこぞって反対してるよ。


a0029616_1581616.gifこの法律の問題点って何だろう?


a0029616_158364.gif簡単にいえば、あまりに規制が広範であるという点だね。たとえば、あるツイッター利用者が、著作権を侵害しているサイトにリンクを貼ったとする。「このサイト面白いよ」とつぶやいちゃった。すると、これだけでツイッター全部が公権力の手によってアクセス不能とされてしまうんだ。すごいでしょ。


a0029616_1581616.gif何でそんな法律が制定されようとしているの?


a0029616_158364.gifテレビや映画といったいわゆる旧メディアが議会に圧力をかけたからだと言われてる。「ネットの影響力が強くなったら俺たちの商売あがったりじゃねえか」というわけ。


a0029616_1581616.gif要するに旧メディアの既得権益問題というわけ?


a0029616_158364.gifうん、そういうこと。これはアメリカの話だけど、ネットでは国境はあんまり関係がないから日本にも当然影響するだろうね。日本人も注視するべき問題といえるね。


・貿易赤字とFRBインフレ目標


a0029616_1581616.gif貿易収支が31年ぶりに赤字になってしまった。


a0029616_158364.gif輸出額が輸入額を下回ったわけだね。


a0029616_1581616.gifまあ、国全体の国際取引の状況を示す経常収支が黒字であることを考えるとそれほど心配するほどではないのかもしれないけど、対策を考えなければならんよね。


a0029616_158364.gif赤字になった理由はなんだろう?


a0029616_1581616.gifいろいろあるだろうけど(震災の影響とか)、最も大きな理由は円高だろうね。早く円高を食い止めなきゃなんないよ。


a0029616_158364.gifどうすりゃいいの?


a0029616_1581616.gifインフレターゲットの導入だと思う。一定の物価上昇率の目標達成を日銀に義務付けて、目標達成まで金融政策を実行させる。


a0029616_158364.gifそういえば、FRBが2%のインフレターゲットの導入を決めたよね。


a0029616_1581616.gifうん、そうだね。日本銀行はFRBを見習ってほしいよ。だってヨーロッパだってインフレターゲットを導入してんだよ。


a0029616_158364.gif何で日本だけやらないの?


a0029616_1581616.gif一つは前例踏襲主義に呪縛されているという点が挙げられるだろうね。過去を否定したくないんだ。過去を否定するということはつまり自分や先輩がやってきたことを否定することになるからね。


a0029616_158364.gifそれって官僚の特性だよね。


a0029616_1581616.gifあと考えられるのが 目標達成を義務付けられるのが嫌だという点。 達成できなかった場合の責任を取りたくないんだ。

・議事録未作成問題


a0029616_1581616.gif公文書管理法ってのが、最近制定され施行されたよね。



a0029616_158364.gif今まで存在しなかったってのは驚きだよね。


a0029616_1581616.gif公文書の管理って、情報公開とあわせて国民の知る権利を担保するものとして、民主主義国家では当たり前のことだよ。それが今まで法的制度として整備されてこなかっただなんて・・・。


a0029616_158364.gif日本ってホントに民主主義国家なんすか?


a0029616_1581616.gif公文書管理法では、重要会議の決定やその経緯についての文書作成が義務付けられている。


a0029616_158364.gifどのような経緯で決定がなされたかを文書にして残しておくことは、子々孫々に対する我々の責務といってもいいよね。


a0029616_1581616.gifそのとおり。なのに、東日本大震災に関する政府の重要会議の議事録が作成されてなかった。


a0029616_158364.gif話にならないよね。アホばっかり。


・アメリカ共和党、大統領候補


a0029616_1581616.gifどうやらロムニー氏が共和党の大統領候補になりそうだね。


a0029616_158364.gif他の候補から「私利私欲に満ちた汚い資本家」とのレッテルを貼られちゃった。アメリカはネガティブキャンペーンが物凄いからね。


a0029616_1581616.gifけど、共和党の中では割と穏健派のようで、「オバマに勝てるのはロムニーしかいない」と言われているようだね。


a0029616_158364.gifそうなんだけど、ただ、穏健派といっても、オバマ大統領が成立させた医療制度改革法を廃止する意向を示しているので、民主党からすると保守的といえる。


a0029616_1581616.gifアメリカで言う「保守的」というのは日本で言うそれとは違って、リバタリアニズム(自由至上主義)のことなんだよね。「連邦政府は我々の生活に口出しするな!俺たちのことは俺たちでやるぜ!」ということ。


a0029616_158364.gifドラマ「大草原の小さな家」みたいなイメージだね。


a0029616_1581616.gifアメリカの場合、家族だったり教会だったりNPOだったりがしっかりしていて相互扶助の機能を備えているのでそれでもやっていけるという特殊性・・・、というか伝統があるんだ。


a0029616_158364.gifアメリカみたいな伝統のない日本では、リバタリアニズムは成り立たないだろうね。


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by asatte_no_houkou | 2012-02-05 02:16 | ニュースまとめ
2011年11月に起こったニュースで気になったもの8つ
2011年(平成23年)11月に起こったニュースで気になったもの8つを選んでツッコミを入れました。

・オリンパス粉飾決算
バブル期の財テク失敗などで生じた損失を隠すためにオリンパスは不当な会計処理を繰り返していたことが明らかになりました。巧妙な手口であったため外部の者には認識が困難であったようです。ウッドフォード氏のような日本人的な行動様式を持たない人が社長になっていなかったら明るみになっていなかったでしょうね。今回の一件で日本企業のほとんどがインチキをしているのではないかとの印象を外国人投資家などに持たれてしまいました。今後、日本企業への投資が少なくなり、資金調達が難しくなるのではないかと危惧されます。このようなことが二度と起きないようにするため不正に関わった経営陣に重罰を加える必要があると同時に、会社ガバナンス強化に向けた会社法改正が必要になってくるでしょうね。 

・大王製紙前会長による巨額借り入れ事件
オリンパスの粉飾決算の場合もそうですが、監査法人は何をしていたんでしょうね。社会科学者の小室直樹先生は「公認会計士は泥棒に雇われた裁判官だ」と指摘されておられました。監査法人だけではありません。監査役、取締役会は何をしていたんでしょうか。会社法改正によりガバナンスは強化されました。ところがまったく機能していなかったようです。会社というのは利潤を追求し株主に利益を分配する機能体(機能集団)です。ところが日本社会では、会社は、組織そのものの維持を目的とした共同体になってしまいがちです。それゆえ内部の不正が外部に明るみになりにくいという面があります。今後、大会社での社外取締役選定の義務化などの会社法改正が必要になってくると思います。

・TPP交渉参加表明
TPPについては様々な問題点が指摘されていますね。その一つがISD条項です。宮崎哲弥氏曰く「(I)インチキな(S)訴訟で(D)大打撃」条項。司法制度の整備されていない国との経済協定であれば意味のある条項なのでしょう。自国の権利・利益を司法的に担保しなければなりませんから。しかし、司法制度が整備された先進国同士とりわけアメリカとの間の協定であれば有害の条項となるといわれています。結局のところ、多大な影響力があるアメリカの要求が結局は通ってしまいますからね。TPP推進派は「TPPに加入すると国際競争力が強くなり経済成長につながる」と言っています。しかし、1年に増えるGDPはわずか2700億円だけにすぎません。一方で農家への所得保障としてGDP増加額以上の納税者負担が検討されているようです。TPPに加入すると、結局、一般市民は損をすることになりそうです。

・高速増殖炉もんじゅ
どう考えても、こんな役に立たないものはやめるべきです。だって今までほとんど稼動していてないわけですし、今後もめどが立っていません。しかも世界のどの国でも成功していません。こんなものに金をつぎ込むのだったら再生可能エネルギーの技術向上に金をつぎ込むべきだと思います。そっちのほうが日本の経済成長にとってプラスになりますし、なにより日本人の安心安全、国土保全にとってプラスになります。もんじゅをやめるということは核燃料サイクルをやめるということにつながりますし、核燃料サイクルをやめるということは原発から撤退するということになります。使用済み核燃料の最終処分なんてできないのですから。どこがそんな危険なものを受け入れるんですか。早く決断しないとさらにお金が必要になってしまいます。日本は財政危機なんでしょ。無駄使いはやめましょうよ。

・オウム裁判終了
自殺者3万人という現状からわかるとおり、今の社会を、生きづらい社会だと感じている人たちがたくさんいます。そんな人たちは同じ感情を抱く人たちを見つけると同じ仲間だということで連帯感情を抱きます。その人たちが社会から排除されると、ますます隅に追いやられ、先鋭化してしまう。最近、若い人でオウムの後継の宗教団体に入信する人が増えていると聞きます。もしそのような現状に憂いを感じるのであれば、この社会を生きづらいと感じている人たちを受け入れていくことができる寛容性がある包摂的な社会を作る必要があると思います。絆のある社会です。

・大阪W選挙、橋下、松井が圧勝
たしかに共同体の空洞化によりアノミー化した人たちが閉塞感を打破したい気持ちでこのような選挙結果をもたらしたという面は否定できません。しかし既存のプラットフォームを覆すような大きな改革を実現しなければならないときにはこのようなファシズム的な熱情を利用する必要がある場合があると思うんですよね。もちろんその後は新しい経験を供給することによりファシズムに利用されないような民衆に育て上げることが必要になってきますがね。それにしても平松陣営の選挙戦術は稚拙でしたね。危機感を煽ってばかりでは大衆の支持は得られませんよ。「こうすれば市民の暮らしが良くなる」というビジョンを提示すべきだったと思います。 

・自民党が国有地を不法占拠
同じ政権が長年政権を担うとこのような不正が行われるのですね。一政党が国有地を勝手に無償で使用していただなんて、「俺たちの財布と国家の財布は同じや!」という思い上がった感情を自民党の皆さんは持っていたとしか考えられません。政権交代により国民はやっと自民党から政治を取り戻すことができたわけです。週刊誌によると、自民党は「復興増税や消費税増税を容認するから不法占拠を見逃してくれ」と財務省に泣きついたそうです。ああ、情けない。自民党は党全体が財務省の操り人形となってしまいました。これからことあるごとに自民党は財務省にこの問題を蒸し返され「操り人形」として行動することでしょう。このようなことでは、もう自民党には政権を任せられません。
 
・清武氏、ナベツネを批判
まあ要するにナベツネがうっかりしていたんでしょうね。報告を受けていたことをすっかり忘れてしまっていた。そのため、「報告を受けてない」なんてテレビカメラの前で言っちゃった。清武氏が怒るのも理解できます。ご高齢でいらっしゃいますから仕方がないのかもしれませんがね。でもそれなら後進に道を譲られるのがいいでしょうね。報告を受けたことを忘れちゃう人に球団会長(実質的にはオーナーみたいなもの)の職は務められないでしょう。

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by asatte_no_houkou | 2011-12-03 00:19 | ニュースまとめ
2011年10月に起こったニュースで気になったもの5つ
2011年(平成23年)10月に起こったニュースで気になったもの5つを選んでツッコミを入れました。

・ウォール街デモ
サブプライムローン問題が発端となり経済が悪化したアメリカ。その後「チェンジ」を期待されてオバマが大統領になりましたが、一向に経済は改善しようとしません。失業率は高いまま。今後、ますます悪化するのではないかとも予測されています。さらにグローバル化が、少数の高所得者と多数の低所得者層の二極化を広げていると言われています。大学を卒業しても就職できない。不安を抱く若者が中東民主化デモの影響を受けて、ウォール街を占拠(オキュパイ)しました。なぜウォール街なのか。それはアメリカ経済悪化の原因を作ったのがウォール街の人たちだからです。彼らはその責任を取ろうとせず税金で救済してもらい、高い給料でのほほんと暮らしています。

・大阪W選挙
よく聞かれる橋下批判に「独裁」というものがありますが、どうもこれはおかしい。橋下改革というのは教育改革にしても大阪都構想についても地域共同体の自己決定(共同体自治)に主眼があります。つまり橋下氏は中間集団を充実させようとしているのです。これは政治学の基礎の基礎の話ですが、中間集団が充実し多元的な社会が作られると独裁やファシズムになりにくくなります。橋下氏は「独裁」とは正反対の社会を作ろうとしているのです。しかも、そもそも国の法律の範囲内の権限しか有していない地方自治体の首長が「独裁」になるわけがありません。無能な新聞記者ならまだわかりますが、大学教授までが「独裁」と真顔で批判している姿には頭を抱えます。私は橋下徹氏率いる大阪維新の会の大阪都構想に賛成です。是非とも「大阪秋の陣」を勝ち抜いてもらいたいと思います。  

・野田政権暴走
野田政権が暴走しています。突然、消費税増税が国際公約だと言い出したり、党内の多くが反対しているにもかかわらずTPP交渉参加に前向きであったり。もともと民主党政権は鳩山内閣のときに4年間は消費税増税をしないと明確に言っていたじゃないですか。菅内閣のときも菅総理は消費税増税をするときは国民の信を問うと明確に発言していました。それなのになんなのでしょうか。詐欺としか言いようがない。TPPについてもその中身についての十分の説明がないし、国民に誤解を与える数字を示したりしている。国民にどれだけのメリットがあるのか判然としない。むしろデメリットのほうがはるかに大きいのではないかとも思える。にもかかわらず参加に向けて野田政権は前のめりになっています。不誠実としか言いようがありません。こんな詐欺的で不誠実な政権には即刻退陣してもらいたいと思います。

・自民党役員人事が混乱
「自民党は野党になると内から改革が起こり溜まりに溜まった積年の垢が洗い落とされることになるだろう」私はこのように期待していました。ところが、今のところ全くそうはなっていません。派閥が力を増し、ますます垢が溜まりつつあるようにも思えます。先ごろ、自民党の新しい執行部が決まりました。それは昔の自民党に見られたような派閥均衡の人事色が強い人事でした。谷垣総裁の決然としたリーダーシップがまったく見られません。民主党政権があまりに不甲斐ないので「近々自民党に政権が転がり込んでくるのではないか」という期待が自民党の中にあると言われています。そのため内から徹底的に改革をしようという機運が盛り上がらないのでしょうか。これでは民主党政権に失望した人たちの受け皿とは到底なりえません。

・カダフィ死亡
今後は選挙をやって憲法を作って大統領を選んでという流れになるのでしょうけど、その過程において激しい主導権争い、利権争いが繰り広げられることが予想されます。というのも、本来、反カダフィ派というのはバラバラの部族の集まりであるところ、カダフィという共通の敵が存在していたのでまとまっていたに過ぎないからです。カダフィ打倒のため大量の武器が欧米から提供されました。これが部族間の内戦のために使用される危険があります。そうなれば石油利権を狙う諸外国を巻き込んだ大規模な争いになる可能性もあります。

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by asatte_no_houkou | 2011-11-02 23:51 | ニュースまとめ
2011年9月に起こったニュースで気になったもの5つ
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2011年(平成23年)9月に起こったニュースで気になったもの5つを選んでツッコミを入れました。

・沖縄密約文書控訴審判決
「文書が廃棄された可能性があるので文書は存在しない」として、文書の公開を求める原告の請求を棄却する判決が出た。廃棄されたことにより(廃棄が本当だとして)、国民はこの密約文書を通じて当時の政権の判断の妥当性についてチェックする機会を失った。しかも廃棄により、同じ文書を保有する他方当事国に一方的に文言を解釈されるおそれが生じる。「てへっ、捨てちゃったんだから仕方がないじゃん」では済まないのである。文書管理規定違反として誰がなぜ廃棄したのか責任の所在をはっきりさせる必要がある。ここで責任の所在をはっきりさせておかないと、官僚は同じ過ちを繰り返すであろう。 

・小沢3秘書に有罪判決
官僚の最大の動機は昇進である。では昇進の基準とは何かというと、予算と権限の獲得にある。官僚は昇進のために予算と権限の獲得にまい進する。では予算と権限を縮小させようとする政治家が出てきたらどうなるか。官僚は必死になってその政治家に抵抗しようとする。どういう手段を使うのか。疑獄事件を作り出す。「仮に官僚が疑獄事件を作り出したとしても司法権力が歯止めになるのではないか」そう思うかもしれない。しかしそんなことはない。検察(官僚)と裁判官は同じ共同体(判検交流など)の中にいる。つまり官僚と裁判官は同じ規範の中にいるのである。裁判官は検事の嫌疑を引き継ぎ、政治家を抹殺しようとする。

・ウィキリークスが外務事務次官の発言を暴露
ウィキリークスが暴露したところによると、藪中外務事務次官(当時)がオバマ政権に対し「広島、長崎を訪問するのは時期尚早である」と発言したようだ。「お前は何様なんだ」と言いたい。オバマ大統領はプラハで核廃絶を訴えた。有名なプラハ演説である。その後、オバマ大統領が広島、長崎に訪問していれば核廃絶の機運はさらに世界的に高まっていたであろう。今後、誰がトップに立とうが、もう核廃絶の流れは止まらないであろう。なぜなら今の主要国の関心はテロリストに核爆弾が渡ること防ぐという点にあるからだ。

・鉢呂経産相が辞任
何とも不可解な辞任劇である。そもそも「死の町」発言の何が問題なのか理解できない。実際、細川律夫厚労大臣が同じ発言したときはなんら問題にならなかった。「つけちゃうぞ」発言にしても、本当にそのような発言をしたのかよくわかっていない。新聞社によって発言内容が区々になっているし、本人は発言自体を否定している。さっぱりよくわからない。鉢呂前大臣は脱原発政策の実現のための人事を発表する直前だったと言われている。鉢呂前大臣は嵌められたのではないか。もしそうだとすれば恐ろしい話である。

・プルトニウムを検出
「プルトニウムは重いため原発の敷地内から外に出ることがない」と専門家は指摘していた。ところが原発から45キロも離れたところからプルトニウムが検出された。プルトニウムはα線という放射線を出す。もしプルトニウムの微粒子を肺に吸い込み内部被爆したとすれば恐ろしいことになる。α線は肺の中の一箇所を集中的に攻撃するので肺がんなどを引き起こすおそれがあるのである。さらに恐ろしいことにα線はガイガーカウンターでは測定できない。つまり内部被爆のおそれがあるかどうか判断が困難なのである。

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by asatte_no_houkou | 2011-10-08 01:45 | ニュースまとめ
2011年8月に起こったニュースで気になったもの2つ
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2011年(平成23年)8月に起こったニュースで気になったもの2つ選んで、ツッコミを入れました。

・フジテレビ韓流抗議デモ
家族が揃ってお茶の間でテレビを観ていた時代(高度成長期)、視聴者はテレビが提供する「スタンダード」なるものを当然のように受け入れていました。職場や学校では昨日観たテレビの話題で持ちきり。この時代、テレビで「これが豊かな生活なんだよ」とアメリカの映画・ドラマが繰り返し放送され、アメリカ文化が「ごり押し」されたんですよね。でも誰も文句を言わなかった。その後、日本は経済的に豊かになりました。その結果、日本人の価値観は多様化し、「人それぞれ」の時代になりました。韓国ドラマが好きな人、嫌いな人、いろいろになりました。それにより、テレビによる「スタンダード」の押し付けが多くの視聴者にとって傲慢なごり押しに感じるようになったわけですよね。なのに、テレビは変われない。既得権を守りたいからね。今後、テレビは時代に応じた変化が求められると思いますね。

・菅退陣、野田就任
「『菅やめろ!キャンペーン』は原発推進派が仕組んだものだ」との見方がありますが、どうなんでしょうね。今後の検証を待ちたいと思います。さて、菅総理の後任として、野田さんが選ばれました。演説の巧みさ、野党との協調姿勢などが民主党議員に評価されたのでしょうが、僕は野田さんを支持できませんね。野田氏の経済政策、エネルギー政策は従来からの財務省や経産省の政策スキームに則ったものであり、デフレ脱却、産業構造の改革につながらないからです。馬渕さんに期待してたんだけどなぁ。残念。それはともかく、今回の代表選挙で改めて日本の政治報道のダメさが浮き彫りになりましたね。どの新聞も「小沢がどうしたこうした」という政局報道ばかり。記者クラブ主催の討論会が行われましたが、ここでも前列に並んだ大手新聞のえらいさんたち(読売の橋本、朝日の星、毎日の倉重の3バカトリオ)は政局の質問ばかりをしていました。情けない限りです。メディアが変わらなきゃ、日本の政治文化も変わらないよね。しっかりしろよ。

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by asatte_no_houkou | 2011-09-13 22:45 | ニュースまとめ
2011年7月に起こったニュースで気になったもの10個
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2011年(平成23年)7月に起こったニュースで気になったもの10個を選んで、ツッコミを入れました。

・電力会社、保安院がヤラセ
ホント腐ってますね。「絶対安全」を信じているのなら、正々堂々とそれを主張すればいいだけなのにこんなヤラセをやるなんてね。よっぽど後ろめたいことがあったんでしょうね。それにしても、情報化が進み、内部告発がバンバン行われている今日、こんな単純なヤラセがバレないと思った頭の悪さはどうにかならんかね(笑)。ヤラセや情報隠蔽などのやりすぎで、よっぽど感覚が鈍磨していたのか。それとも本当に頭が悪いのか。電力会社は総括原価方式というのを採用しているので、「コストを削減しよう」という意識が働かず、電力料金をべらぼうに高く設定しています。それゆえ、めちゃくちゃ儲かる。電量会社は、儲けた金を地域のメディアや経済界にばら撒き恩を売ることで、事故が起きようが何が起ころうが地域の人たちが電力会社に文句を言いにくい構造を作り出しています。これは非常に問題です。福島の悲劇を2度と起こさないためには、総括原価方式や地域独占を見直すことが絶対に必要です。

・ノルウェー銃乱射
事件直後、犯人の思想や経歴について書かれた新聞を読んで、「日本で言えばネットウヨクみたいな奴なのかなぁ」との感想を持ちました。その後、報道で、この犯人は麻生元首相に好感を持っていたとの事実を知り「まんまじゃん!」と(笑)。ネットウヨク的な人が出現する背景には、「居場所」がないことに伴う疎外感があります。その埋め合わせのために、大いなるもの・崇高なるものと自分とを一体化させる。この場合、排外主義的になる傾向があります。ノルウェーなどヨーロッパでは、反イスラム主義であったり、移民排除の思想であったりしますね。この犯人の生い立ち、境遇がどのようなものであったかは今後の報道を待ちたいですが、おそらく犯人は「居場所」がなく強い疎外感を抱いていたのでしょう。

・中国高速鉄道事故
他国の技術をパクって劣化したコピーを作るというのが中国のお家芸なのですが、多分に漏れずこの高速鉄道のシステムもその一つであったようです(注)。とりわけ問題なのは事故後の対応ですね。埋めたり掘り起こしたりと。お粗末としか言いようのない杜撰な対応で、遺族の感情を逆なですると同時にシステムへの不信感を増大させました。国際社会は、「情報を隠せば、何にもなかったことになる」という中国の体質(まあ、日本の電力会社も同じような体質ですが・・・)をまざまざと見せつけられたわけです。中国の鉄道省というのは非常に強い力を持っていて、中国共産党などの監視が行き届かない存在だったといわれています。今後この事故をきっかけにして、どう変化するかが注目されますね。

・菅総理、仙谷官房福長官の献金疑惑
菅総理と仙谷官房副長官の二人に政治献金についての疑惑が浮上しました。菅総理の問題については法的に問題があるわけではないようですが(菅総理の主張が正しければ)、北朝鮮とつながりの深い団体に絡んだ疑惑であり徹底した説明責任が求められます。もちろん政治家の責任は結果責任であり、菅総理と北朝鮮との間にパイプがある結果、拉致問題などが解決に向かうとすれば「結果よければすべて良し」なわけですけどね。いずれにせよ菅、仙谷の二人には丁寧な説明責任が求められます。かつてあれだけしつこく小沢一郎氏に対して説明責任を求めたお二人のことですから、自らの疑惑についても当然きちんと説明してくれますよね。

・南スーダン独立
独立の背景には宗教や民族の問題があるわけですよね。イスラム教とキリスト教、アラブ系と黒人系。それ以外に、アメリカや中国といった国々の思惑も背景にあります。石油の利権に絡んだ大国の思惑ですね。アフリカの国々ってのは、歴史的に大国の思惑に翻弄されてますね。国境線が直線というのは明らかにおかしいですしね。南スーダンに油田があるのですが、北スーダンに輸出港へのパイプラインがあることもあって、これまで北が南を支配していました。そのこともあって南はとても貧しい。今後はケニアへの新しいパイプラインを建設するなどによって南スーダンの経済発展を図る必要があります。ただし石油は有限の資源ですから石油に依存しすぎてしまうと他の産業が衰退してしまい「石油がなくなれば一貫の終わり」となってしまいます。農業など他の産業への投資をすることによって産業の多角化を進めることが必要となってきますね。

・イギリス大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」廃刊
金儲けのために愛国心を煽りたて戦争賛成へと世論誘導するという、とんでもない男(ルパート・マードック氏)が率いるイギリスの大衆紙ニューズ・オブ・ザ・ワールド。168年の歴史がある新聞なのですが、このたび廃刊になってしまいました。誘拐殺人事件の被害者など400人もの人たちの留守番電話を盗み聞きしていたからです。マードック傘下の別のメディア(FOXテレビ)でも同様の盗聴疑惑があり、今後の捜査次第ではさらなる動きがあるかもしれません。政界との癒着も指摘されています。この点についても徹底的な検証をしてもらいたいですね。

・東電OL殺人事件
検察というのは、最初に筋書きを作り、あとからそれを裏付ける証拠を見つけ出していくという手法を採用していると言われています。ですので、筋書きの裏づけにとって都合が悪い証拠については平気で隠してしまいます。今回、被害女性の体に残っていた精液のDNA鑑定が行われ、現場に残されたマイナリ受刑者とは別人の身元不明の体毛と型が一致しました。要するに、別人が犯行現場にいた可能性がでてきたのです。東京高裁は、マイナリ受刑者以外が現場の部屋にいた可能性を否定して無期懲役判決を言い渡したわけですから、DNA鑑定により判決の前提が完全に否定されました。なぜもっと早くDNA鑑定が行われなかったのでしょうか。それはDNA鑑定をしてしまうと検察が最初に作った筋書きが否定されてしまうおそれがあるからです。つまり検察の勝手な都合(検察のメンツ)により被告人にとって有利な証拠が隠蔽されてしまっていたわけです。検察って恐ろしい組織ですね。

・円高76円
新聞を読んでいると「円高の要因はアメリカの債務上限引き上げ問題など海外のファクターなのだから、日本一国ではどうにもならない。やれやれ」的な論調が多いようにも思うのですが、そんなことはありません。円高の主たる要因はドルに対して円の供給量が少ない点にあると考えるべきだと思います。東日本大震災直後、一時的に日銀は資金供給の伸びを高めましたが、5月6月は逆に引き締めてしまいました。一方、アメリカは前月比で3%以上の水準でドルの量を増やしています。ドルの供給量はどんどん増えているのに円は増えていないとなると、円の価値が高くなるのは当然です。政府日銀は金融政策を駆使することによって円の供給量を増やすべきです。

・更新料訴訟最高裁判決
昔と違って今は賃借人が賃貸人に比べて一方的に不利な立場に立たされているわけじゃないんですよね。とくに今は不動産業界は借り手市場だしね。ですので、更新時に更新料が発生することを知らされないで契約した場合はともかくとして、きちんと説明があった上で契約した場合については、賃借人は更新料を支払わなければならないのは当然のことだと思います。最初から織り込み済みなのだからね。それが嫌なら、更新料がない物件を探して借りればいいだけの話です。最高裁の判決は妥当なものだと思います。

・原発ストレステスト
日本の原発の大半はGEのマークⅠ型という地震を想定していない設計のものです。地震大国であり、地震活動期に入ったと言われている日本がこのような原発を稼動させることは大変危険なこと。菅首相の事故への一連の対応はお粗末なものではありますが、ストレステストを行うという判断は正しいものであったと思います。一部に「海江田大臣がかわいそう」みたいなことを言う人がいますが、そもそもストレステストなしに再稼動するなんてことはありえない話です。むしろ批判すべきは経産省の言いなりになって暴走した海江田大臣の方だと思います。

(注)これはあくまで冗談で、中国はきちんと各国から技術提供を受けています。高速鉄道に関してはパクリではありません。

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by asatte_no_houkou | 2011-08-02 14:23 | ニュースまとめ
2011年上半期、私が選ぶ「10大ニュース」はこれだ!!- 大震災、原発、八百長・・・
今年も半分終わりました。そこで2011年上半期で印象に残った10個のニュースについて簡単にコメントしたいと思います。この他、間寛平さんのアースマラソン、携帯を使ったカンニング事件などが印象に残りました。

・東日本大震災
改めて被害にあわれた方々にお見舞いを申し上げると同時に亡くなられた方々のご冥福をお祈りしたい。被災地で助かった方々の希望は復興である。早期の復興が望まれる。復興は、市場や政府から自立した相互扶助が成り立つ共同体自治(食やエネルギーを市場や政府などに依存しない共同体自治)の再生に向かわなければならない。なぜなら財政的な制約、グローバル化に伴う資本移動自由化を考えると、政府や市場に依存することはもはやできない以上、地域の絆が個人を支援してくれる社会を作ることが必要となってくるからだ。政府は共同体自治に基づく社会建設に向けた改革をする必要がある。復興の財源として一部に復興増税を主張している人がいるが、とんでもない話だ。景気が落ち込む中で国民にも企業にも増税を強いたらデフレスパイラルどころか日本は奈落の底へ真っ逆さまに落ちてしまう。復興財源は、数十兆円規模の復興国債を発行し日銀に直接引き受けさせることで捻出すればいい。

・福島第一原発事故
未だに収束のめどが立っていない福島第一原発の事故。原発の安全性を唱えてきた「原子力ムラ」の研究者たちは、うつろな目でただただ「想定外」という言葉を繰り返すばかりである。「想定外」であるのは利権を守るためにあえて想定の範囲を狭く設定していたからである。国民の間に当然ながら脱原発の世論が広まっている(自民党の石原幹事長は脱原発世論を「集団ヒステリー」と表現していた)。原発は廃棄物の処理方法が未確定であり、ひとたび事故が起きれば人間や環境に取り返しのつかない害を与える。である以上、コストの面でもリスクの面でも割に合うシステムとはいえず、今後、原発依存の電力供給体制から脱却していかなければならない。そのためには、自然エネルギーの促進をしていく必要があるが、その前提として電力会社を発電部門と送電部門とに分離し、発電については自由化、送電については公共財化をしたうえで、スマートグリッドの整備をするべきである。一部に「発送電の分離はカリフォルニアで起きたような大規模停電に結びつく」との主張があるが間違いである。カリフォルニアでの停電は電力料金に上限を設けていたから生じたものであり自由化が不十分であったことから起きたのである。

・菅首相が再生可能エネルギー法案成立などを条件に退陣表明
菅首相がどうなろうがどうでもいいのだが(退陣が被災地復興にとってプラスになるのなら早期に退陣すべきである)、再生可能エネルギー法案についてはなんとしても成立させてもらいたい。自民党・公明党は政局にうつつをぬかすのではなく成立に協力すべきだ。とはいえ、実のところ、この法案の中身はスカスカである。すでに経産省やその背後にいる経済界によって骨抜きされてしまっている。この法案が規定する固定価格全量買取制度というものは再生可能エネルギーを普及させるために欠かせない制度である。なぜなら、この制度の下では、再生可能エネルギーで発電した場合、決まった価格で必ず電力会社に購入してもらえるため電力会社以外の企業や個人が発電を積極的に行うインセンティブとなるからだ。ところがこの法案。全量か余剰か、価格はいくらかなど多くの部分を政省令に委任している。それゆえ、経産省のさじ加減によっては(政省令は経産省が定める)、再生可能エネルギーの推進につながらない可能性がある。注視が必要である。

・ウィキリークスが日本関連の情報暴露
ウィキリークスが日本関連の米国務省秘密公電を公開した。この中に、日本の官僚が、日本政府の方針に反する、驚くべき行為をしていたことを示す文章があった。なんと、外務官僚や防衛官僚が米国政府に対し情報を密かに提供し、米国政府から日本政府に対し圧力をかけるよう工作を行っていたというのである。例えば防衛省の高見沢防衛政策局長は、米軍基地移設問題に関しアメリカ政府が日本政府に対して柔軟な姿勢を見せたらアメリカ政府のコストがかさむ旨を忠告していた。なにゆえ日本の官僚がアメリカ政府のコストの心配をしなきゃならないのだ! また、外務省の藪中事務次官は、ルース大使に対し、基地移設問題に関して、影響力のあるテレビコメンテーターに働きかければうまく世論を誘導できる旨を進言していた。おまえはどこを向いて仕事しているんだ!民主的な手続きによって選ばれた政治家(大臣)が示す方針に沿って動くのが官僚である。ところが、外務官僚、防衛官僚は大臣の方針を無視しアメリカ政府と内通していたのである。メディアはもっと大々的に報じるべき問題であると思うが、記者クラブ制の影響なのかあまり報じていない。

・大相撲八百長
警察は、賭博の容疑で押収した資料(携帯電話のメール)から得られた犯罪と関係がない八百長の情報を文部科学省やメディアに提供した。これは個人のプライバシーを侵害する人権侵害行為である。メディアはこの点を批判的に検証すべきであるが、どのメディアもそれをしようとしない。警察との関係を気遣う記者クラブメディアの限界と言えるのではないか。その点はさておき、そもそもこの八百長問題は場所を中止にするほどの大問題であったのだろうか。神事としてスタートした相撲に近代スポーツとしての公明正大さを要求することが妥当であるとは思えない。実際、多くの相撲ファンは八百長の存在を知っていたはずだ。それでも相撲を楽しんでいた。たしかにカネや暴力が介在する八百長については許すべきではないと思う。その意味で某親方(連勝記録を作った大横綱)は永久追放にすべきだ。しかし、例えば7勝7敗で負け越しの可能性のある力士に対して負けてあげるみたいなものについては大目に見てあげるぐらいの寛容さがあっていいのではないか。すべてがガチンコだと総合格闘技のように殺伐とした雰囲気となってしまい、相撲独特のほんわかした雰囲気がなくなってしまうと思う。

・NPO法が改正され税制優遇措置が拡大
あまりメディアで報じられていないが、NPO法(及び税制)が改正され寄付税制の優遇が拡大された。NPOが公益的な活動をするうえでこれは画期的な改正だといえる。財政的制約、グローバル化を考えると、今後、政府は小さくならざるをえない(小さな政府)。すると、今後ますます政府がカバーしきれない問題をNPOなどが解決していくことが求められるようになる(新しい公共)。ところが、どのNPOも資金力が乏しく、いかに活動資金を集めるかが課題となっている。これでは十分な活動ができない。とはいえ政府からの補助金に依存するようになると、自立した活動が制約されてしまう。そこで、個人による寄付の拡大が要請される。今回の法改正により個人が認定NPOに寄付をすると税額控除を受けることができるようになった。社会システムというのはインセンティブに働きかけるように作るべきだといわれている。寄付税制の優遇の拡大によりNPOへ寄付するインセンティブが働き、寄付金が増大することが期待できる。

・中東民主化デモ
チュニジアやエジプトで民衆が蜂起し独裁政権が倒れた。その際、利用されたのがツイッターやフェイスブックといったソーシャルネットワークサービス(SNS)である。草の根のSNSのつながりが民主的な連帯と蜂起を可能とした。中東の民主化は素晴らしいことである。この流れが他の国へも広がることを期待したい。一方で憂慮すべき側面もある。ナショナリスティックな世論が高まって、対イスラエルで強硬になるおそれがあるのではないか。そうなれば中東は不安定となる。ひいてはグローバル経済の安寧が脅かされる。

・ビン・ラディン殺害
アメリカという国は、容疑者に過ぎない人間を訴訟手続きを経ずに殺害する野蛮人の国であることが明らかになった。公判手続きの過程でオサマ・ビン・ラディンに過去のアメリカとのいきさつについて発言されることを恐れて殺害したのであろう。今後、報復テロが頻発するのではないかという観測があるが、他方でテロよりもSNSなどを用いた言論活動により活動したほうがいいのではないかという雰囲気が若者の間に広がりつつあるという。昨今の中東民主化の動きはその一環である。

・ダウンタウンとナインティナインが競演
ダウンタウンとナインティナイン。日本のお笑い界を代表する両巨頭が14年ぶりに競演を果たした。お笑い界、いや芸能界全体を揺るがす歴史的な出来事といっても過言ではないだろう。ちょっとした行き違いから両者の競演はタブーとされてきた。同じ事務所の先輩・後輩であるにもかかわらず競演がタブーであったとは不幸なことだ。ナイナイの二人(特に岡村さん)は素人時代からダウンタウンの影響をたぶんに受けているという。ナイナイにとってダウンタウンは憧れの存在であった。それならば、タブーとされたことはなおさら不幸なことだ。今回の競演をきっかけにして、継続的に両者が競演することを期待したい。「ガキの使い」の七変化に岡村さんが出演するというのはどうだろう。「すべらない話」に出演するというのも面白い。想像するだけでもワクワクする。

・小沢秘書裁判、検察の証拠請求却下
検察が証拠調べの請求をしたほとんどの供述調書が却下されるという事態になった。事件の実態を知る者にとっては予想通りの展開といえる。この供述調書は、検察の有罪立証の重要な部分を占めている。これが却下されたということは、要するに小沢氏の秘書3人は無罪になる可能性が極めて高くなったということだ。東京地裁は「(検事は)心理的圧迫と利益誘導を織り交ぜながら巧妙に供述を誘導した」と断じた。検察は、違法な捜査手法を用いて人権侵害を行い自白を誘導していたということである。「特捜よ、恥を知れ!」と言いたい。もう、特捜は解体したほうがいいかもしれない。エリート、ホワイトカラー犯罪の捜査については、検察の外側に広域の捜査可能性を持った組織を作り、それに委ねればいいであろう。

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by asatte_no_houkou | 2011-07-13 01:54 | ニュースまとめ
2010年、私が選ぶ「10大ニュース」はこれだ!!- 検察、小沢、M-1、サンデル・・・
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いやぁ、もうすぐ2010年が終わりますな。
今年もいろんなことがありました。
今年、印象に残ったニュースについて簡単にコメントしたいと思います。
ここで選んだニュースの他に 所在不明高齢者、児童虐待、口蹄疫、北朝鮮の砲撃、ギリシャ危機などなど重大なニュースがたくさんありました。

・検察の不祥事
今年は、前田元検事の証拠改ざん事件をきっかけにして、検察の不祥事が世間の耳目を集めました。しかし残念ながら・・・といいますか、従来から検察というのはそういう組織なのです。とりわけ特捜検察は・・・。いや、もちろん中には、まともな検事さんもおられます。しかし、検察というのは、検察の裏金を内部告発しようとした検事を突然微罪で逮捕したり、拷問まがいの取調べをして無理やり調書に署名させたり、調書を偽造したり・・・と、トンデモナイことを平気でやっている組織なのです。本来、新聞やテレビなどのメディアは、このようなことをする検察に対して徹底的な批判をするべきであるのに、それを怠ってきました。なぜなら、検察の意に沿わない報道をすると、「出入り禁止」という情報隔離処分を受けてしまうからです。今、検察改革の機運が高まっていますが、これを機に徹底的な改革が必要だと思います。被疑者、参考人全員の取調べを、全面的に録音・録画(可視化)するべきです。それにより捜査に支障が出るというのなら、司法取引の合法化やおとり捜査の要件緩和など捜査権限の拡大も検討する必要があります。成熟社会を迎え、価値観が多様化し、共通前提(「同じ日本人なのだから腹を割って話そうよ」)がなくなった今日においては、もはや密室の中で取調べを行うという捜査手法は通用しないということを、検察の方々は理解しなければなりません。
 
・ジャーナリズムが官房機密費で汚染
改めていうまでもありませんが、ジャーナリズムの目的とは、簡単に言えば権力(暴力装置)の監視です(ちなみに「暴力装置」と言う言葉はれっきとした学術用語であり失言の類ではありません)。一般市民の自由を守るためには権力が必要であり、権力なくして市民の自由を保障することはできません。しかしその一方で権力というのは濫用の危険があります。権力が濫用されたら市民の自由は侵害されてしまいます。そこで権力に対する徹底した監視が必要となります。ジャーナリズムはその権力を監視する機能を担っているわけであります。ところが、そのジャーナリストが政権から金をもらっていたとなると・・・。それはまさにジャーナリストとしての自殺行為といえると思います。官房機密費から金をもらっていたとの疑いのある新聞社や通信社の(元)政治部記者の皆さんは、説明責任をしっかり果たしていただきたいと思います。ちなみに、日本の新聞・テレビは、①記者クラブがあること、②クロスオーナーシップ(新聞、テレビ、ラジオを同一資本が系列化すること)が許されていること、③新聞が再販価格維持制度で守られていること、④放送免許を政府から直接いただいていること、などから、他の民主主義国と比べて権力の監視機能が著しく制約を受けていると言われています。情けないですね。

・鳩山退陣、菅迷走
昨年、政権交代が実現したわけですが、民主党政権はうまく政権運営をできていません。背景には官僚のサボタージュがあると思いますが、それ以上に政治家が官僚をうまく使いこなせていないという点があると思います。今まで自民党政権は官僚に政策を丸投げしていました。これはいけません。官僚は選挙で選ばれる存在ではないから直接的な民主的コントロールが及ばず、その結果、権力を濫用的に行使してしまいがちです。そのため、政治家が政治を主導する必要があります。そこで民主党は、「政治主導」を掲げたわけですが、「政治主導」の意味を、政治家だけで政治を行うことだと誤解してしまったようです。「政治主導」の本来の意味は、政治家が方針を決めそれに基づいて官僚を使いこなすという意味なのです。官僚はその道の専門家です。その専門的技術的な知識を生かさないと政策立案、政権運営はとてもできないのです。官僚のメンタリティ(注1)を理解したうえで、やる気のある官僚とそうではない官僚を区分けして(それこそ、ここで「仕分け」をしてもらいたい)、やる気のある官僚を徹底的に活用する必要があります。そのためには公務員制度改革を行い、幹部人事の流動化、一元化などを行う必要があると思います。

・普天間基地問題
沖縄などに駐留するアメリカの空軍、陸軍、海軍が日本の安全保障にとって重要な役割、つまり抑止力になっているということは誰もが認める事実だと思います。しかしアメリカ海兵隊が抑止力になっているのかどうかは議論が分かれるところです。イラク戦争やアフガン戦争を見ればわかるとおり、今の戦争では第一陣(ファーストアタック)はミサイルや爆撃機での攻撃です。海兵隊はその後、1ヶ月くらい経ってから入っていきます。であるならば、日本の防衛上、沖縄に海兵隊が存在する必要があるのか。北マリアナ諸島テニアンで十分ではないか。疑問が生じます。もちろんこれに異議を唱える人もいるでしょう。ならば、この点についての徹底的な国民的議論をするべきです。ところが、マスコミがあまりこの点を報じないからでしょうけど、到底、国民的議論がなされているとは思えません。沖縄は、基地と引き換えに本土から補助金・交付金を引き出す依存経済から離脱し、観光などを中心とする自立した経済に移行するべきです。でないと、沖縄の豊かな観光資源がコンクリートで覆われ、ますます依存体質が深まり、今後、沖縄の自立は不可能となってしまうことでしょう。財政状況の厳しく破綻寸前と言われる中央政府にこれ以上依存するのは大変危険です。本土の人は(もちろん僕も含めて)、沖縄の基地問題についてもっと関心を持つべきだと思います。沖縄差別をやめましょうよ。

・尖閣ビデオ流出
テレビなどでの街角のインタビューを見ていますと、「国民の知る権利」という言葉を使う人が多くいました。民主主義国家では、何が国益なのかの判断は最終的には国民がしなければなりません。である以上、徹底した情報公開によって、政府は、国民の知る権利に奉仕する必要があります。もちろん国民は政府よりも過激になりがちですので、世論の沸騰を避けるために、全ての情報を直ちに公開する必要はないと思います。しかし、一定期間経過後は、人権侵害などの例外的なケースを除いてすべて公開するべきです。民主主義国家では政府の持っている情報は国民の共有財産です。海上保安官の一色正春さんがビデオをYouTubeに流出させました。法的手続きを経なかったという点で、法治主義のもとでの公務員のあり方として問題アリの行動ではありますが、同情すべき余地もあります。ちなみに、尖閣ビデオの問題とは直接関係がありませんが、岡田外務大臣(当時)が日米密約文書を公開し、さらに外交文書についていわゆる「30年ルール」(30年後にすべて公開)をいうものを設定しました。記者クラブメディアはあまり報じませんでしたが、とても評価できる対応だったと思います。

・小沢一郎、強制起訴へ
小沢一郎氏が検察審査会の2度の起訴相当議決により来年強制起訴されることになりました。どういう被疑事実で起訴相当となったのかご存知の人がどのくらいいるのでしょうかね。おそらくほとんどの人が知らないのではないかと思います。被疑事実はいわゆる「期ずれ」です。2004年に記載すべきだったのに2005年に記載したという事実。ただそれだけ。今までは政治資金収支報告書の訂正で済んでいたような大したことのない事実です。こういう事実で本当に罪を問えるのか、どうも怪しい。かつて、どちらかというと小沢氏に批判的な検察OBの方が石川議員の逮捕の際にこのように仰っていたことを記憶しています。「こんな形式犯で国会議員を逮捕するなんてありえない。これはあくまで入り口であってこの後に裏金とか斡旋収賄とかという事件があるに違いない」と。ところが、裏金の事実も斡旋収賄の事実もまったく出てきませんでした。あまり報道されていませんが、大久保秘書の公判で検察側証人として出廷した西松建設の元部長が「政治団体はダミーではなかった」と証言しています。西松事件は無罪となる可能性が高くなりました。ちなみに証拠改ざん事件の前田元検事が大久保秘書の事件の調書作成に関わっています。陸山会事件にも関わっています。水谷建設社長の取調べにも関わっています。いやはや、検察って恐ろしい組織ですね。まあ、本当に恐ろしいのは検察ではなくて、検察の背後にいる人たちですが。

・内部告発サイト、ウィキリークス
ウィキリークスというのは、世界中の内部告発情報を、インターネットを通して集め、公表するというサイトです。日本では今年、多くの人に知れ渡るようになりました。アメリカ兵がロイターの記者を意図的に射殺した映像は衝撃的でした。公表された情報はたくさんのジャーナリストが情報の中身を検証し正確なものかを判断したうえで公表されたものです。ですので、基本的には信用に値するものばかりだと思います。しかし、中にはジャーナリストも見抜けなかったガセネタもあるかもしれませんし、政治的意図(例えば政敵を貶めるなど)で流された情報もあるかもしれませんので注意が必要です。ウィキリークスなどの内部告発サイトの登場により、今後は、様々な変化が起きるでしょう。アメリカのブッシュ政権が行ったような、嘘の情報を流したり外国の脅威を強調したりすることにより人々を大量動員するという手法を採用することは困難となります。さらには既存メディア(新聞など)の一部の機能(政府などが隠している情報を国民に知らせる機能)がウィキリークスなどの内部告発サイトに移行することが予想されます。昨今、日本の記者クラブメディアがウィキリークス批判(アサンジ氏への批判)を繰り広げていますが、この背景にはこのような「俺たち既得権益を奪われたくない!!」という記者クラブメディアの浅ましき動機があるのです。困ったもんです。

・M-1グランプリ終了、笑い飯グランプリ獲得
毎年、年末が近づくと、どのコンビが決勝に進出するのか、ソワソワしながら発表を待ちわび、決勝当日は食事を早めに済ませ、衣服を整え正座をし、手に汗かきながら番組を観る。僕にとってこれが毎年の恒例となっていました。若手漫才師ナンバー1を決めるM-1グランプリ。今年、幕を閉じました。最後の年となった今年、栄えある栄冠に輝いたのは、決勝進出を毎年果たしながらも、グランプリを逃し続けた笑い飯のお二人でした。10年前から予めシナリオが書かれていたかのような劇的なフィナーレとなりました。心から笑い飯のお二人に「おめでとう」と言いたいです。突然の番組終了には様々な憶測が流れています。ただしどうであれ、M-1は、お笑いの世界の中での一つの伝説として末永くお笑いファンの記憶の中に留め置かれることでしょう。なかなか日の目を見ない若手漫才師にとってM-1の舞台に立つことが大きな目標となっていました。大きな目標があるから、辛く厳しい修業の毎日を耐えることができました。こういう人たちのためにも、もちろんお笑いファンのためにも、また形を変えて復活してもらいたいと思います。

・サンデル「正義」ブーム
『ハーバード白熱教室』『これからの「正義」の話をしよう』のマイケル・サンデル教授がブームになりました。これまでは、勉強法だとか仕事術を扱った実務的なノウハウ本がベストセラーの上位を占めていました。ところが、リーマンショック後、アメリカ流の強欲的な資本主義の先行きに暗雲が立ち込め、漠然とした不安を抱く人たちがたくさん出てくるようになりました。その結果、ノウハウ本に満足できない人たちが増え、こういう人たちは原理的・古典的な教養に興味を抱くようになりました。サンデル教授ブームの背景にはこういった点があるようです。サンデル教授の政治哲学というのはコミュニタリアニズム(共同体主義)です。リベラリズム(自由主義)やリバタリアニズム(自由至上主義)の考え方では、人がどう生きるかは基本的にその人の自由であり、政府は人の生き方について中立的であるべきだ、とします。中立的であることが「正義」であると考えるのが、リベラリズムやリバタリアニズムです。一方、コミュニタリアニズムでは コミュニティ(地域や家族といった比較的小さな共同体を指す)とのつながりや、そこおいて共通する「善」(共通善)を「正義」の不可欠な構成要素と考えます。つまり善き生き方とは何かをコミュニティのみんなで追求していこうということです。今、日本では、他者から承認を得られず疎外感を抱いている人が増えています。そういう人たちは、えてして、排外主義的・国粋主義的言動を採りがちです。いわゆる「ネットウヨク」「2ちゃんウヨク」の方々のことですね(注2)。とりわけ、そういう人たちにサンデル教授の本を読んでもらいたいですね。いい歳して、いつまでもネトウヨだと、かっこ悪いですよ。

・TPP(環太平洋パートナーシップ協定)
誰もが小学生ぐらいのとき、「日本は加工貿易の国だ」と習ったと思います。資源の乏しい日本は、外国から材料を買う⇒製品を作る⇒外国に売る⇒お金を稼ぐ、ことにより、ご飯を食べている国なのです。ですので、日本人が豊かで安定した生活を維持するためには、貿易が自由にできるということが欠かすことができません。だとすれば、日本も、参加国間で関税などの障壁が撤廃され自由に貿易ができるTPPに参加するべきです。農協が支持母体となっている自民党政権ではTPP参加をなかなか決断できません。民主党政権だから決断できるのです。菅総理はリーダーシップを発揮して、反対議員を説得し、TPP参加を決断するべきです。もちろん、一方で、日本の農業の保護も考えなくてはなりません。安い農産物が入ってくると、日本の農業は大打撃を受けます。安全保障とは、軍事の面だけではないのです。食糧の面での安全保障も考えなくてはなりません。であるなら、他国に過度に依存することなく、自前で食糧を調達できるようにしなければなりません。今まで日本は関税を高く設定することにより農産物の価格を高く維持することによって農業保護を図っていました(価格支持政策・消費者負担)。しかしこれでは、ぬるま湯につかっている、やる気のない農家をも保護することになってしまいます。さらには、消費者は高い農産物を買わなくてはならなくなってしまいます。これからは、価格を維持する農業保護政策を採用することを止め、やる気があり、しかも一定規模以上の農家に対してのみ補助金を直接支払いするという所得補償制度に移行するべきです(所得支持政策・納税者負担)。(注3) 

(注1)小室直樹氏は、官僚のメンタリティは次のようであると述べている。①既存の法律の上で動く。新たな意思決定はできない。②減点主義だから、責任を取りたくない。③入省年次が序列。人事に口出しは無用。④薄給で、天下らなければ割に合わない。⑤権限拡大のためなら一生懸命。(小室直樹著『日本いまだ近代国家にあらず』)
(注2)ネットウヨクの方々の生態については、『g2』6号の安田浩一氏のルポが詳しい。
(注3)中野剛志氏の本を読み、考えを変えました。TPPに反対します。

今年もたくさんのご意見ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
拙ブログは批判、反論、炎上、捨てハン、大歓迎です。
それではよいお年を。
お餅をいっぱい食べましょう。

上記写真は、僕が選んだ、2010年のベストブックである『世界権力者人物図鑑』(日本文芸社)です。

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by asatte_no_houkou | 2010-12-29 00:31 | ニュースまとめ
私が選ぶ!2007年の5大ニュース - お餅をいっぱい食べよう
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・参院選で民主が躍進、自民が歴史的惨敗

おそらく日本国民の多くが政権交代を待ち望んでいると思います。なぜなら「密室・談合」という不透明で不公正な社会を透明で公正な社会に変えるためには政権交代をするしかないからです。「日本で生まれて良かった」と祖国に誇りを持てる国に日本をするためには、一度政権交代をして抜本的に変えるべきところは変える必要があると思います。

・食品の偽装表示・不正表示問題

こういう偽装は昔から行われていたと聞きます。業界という共同体においては「偽装したっていいじゃない」なんていう内部規範が存在していたわけですね。しかし共同体の崩壊に伴い、「偽装は許されない」という外部規範が業界内部にも適用されるようになりました。それに気づかず、偽装を続けていた人たち(KYの人たち)が半ベソで謝罪会見をするハメに。

・テロ特措法問題

兵站の提供は集団的自衛権にあたり政府の解釈では憲法違反になるはず。にもかかわらず憲法問題を誤魔化す政府自民党。給油継続の必要性があるのなら、政府の憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使を認めた上で堂々と派遣すればいいのに。この問題も共同体原則の問題つまり内部規範が外部規範に優先するという問題と関わると思います。共同体原則が適用され憲法が疎かにされる状態では、憲法改正は恐ろしくてできません。そういえば「給油をやめたら日本は世界から見放される」なんて言っていた人がいましたね。給油をやめてしばらく経ちますが、日本が世界から見放されたなんて話を全く聞きませんけど。

・鹿児島の選挙違反事件などの冤罪問題

司法の分野に関しては未だに国民の中に「お上意識」というものがあると思うんです。「逮捕されたんだから、犯人に違いない」みたいな。しばらくすると裁判員制度が始まるわけですが、逮捕されてもまだ犯人と確定したわけではない、無罪推定の原則が働く、そういうことをきちんと私たちは理解する必要があると思います。捜査機関も間違いを犯すことがあるのです。その間違いをなくすための工夫として刑事訴訟手続きの各種原則があり、それにより私たちの権利や自由というものが保障されているわけです。

・赤木智弘「希望は、戦争。」問題

今年の論壇で最も盛り上がったテーマでしょうね。彼の論旨は簡単に言うと「戦争をすることよって社会階層を平準化あるいは流動化させよう」というものだと思います。景気は良くなってきたと言われていますが、非正規労働者は相変わらず低賃金のままに抑えられている。そういういわゆる「負け組」の人々が戦争による焦土化によって社会をガラガラポンさせたい。そう考えるのは無理もないことです。一部の方は、これを自己責任の問題と考え事実を矮小化させているようですが、これは構造的な問題と考えるべきでしょう。


今年もたくさんの方にアクセスしていただきましてありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。当ブログは批判、反論、炎上大歓迎です(ただし宣伝はお断り)。
僕は、大晦日の夜は、年越し蕎麦でも食べながら「ガキの使い大晦日スペシャル」を見てゆっくりとしよう思っています。皆さんよいお年を。お餅をいっぱい食べよう。

上の写真は、神戸の名店「洋食の朝日」のカツカレー

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by asatte_no_houkou | 2007-12-31 15:10 | ニュースまとめ