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私が考える『日本国憲法改正私案』 ― 第二章 安全保障
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■まずは現行憲法の第二章「戦争放棄」をご覧ください。
憲法改正問題で最大の論点と言われている9条です。
有名な条文ですね。

第二章 戦争放棄
第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

■次は、私が考える『日本国憲法改正私案』第二章です。
どうぞご覧ください。
第二章 安全保障
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、侵略の手段
としては、永久にこれを放棄するが、自国の独立と世界平和の創出に
貢献するためにはこれを放棄しない。
2 前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、自衛軍として
保持する。
3 前項の自衛軍の最高指揮権は内閣総理大臣が有する。
4 内閣総理大臣は、わが国の独立を維持するために事前に、時宜によっては
事後に国会の承認を経て、自衛軍の出動を命じることができる。
5 我が国の独立のための自衛軍の出動は以下の場合に限る。
① わが国に対して直接の武力攻撃があった場合
② そのまま放置すれば我が国に対する直接の武力攻撃に至る蓋然性が極めて高い場合
6 内閣総理大臣は、世界平和の創出に貢献するために、国際連合の決議に基づき、又は国連決議の実効性を確保するため、国際連合その他の国際機関または国際連合加盟国その他の国が行う活動について、自衛軍の出動を命じることができる。

詳しい説明はこちらをご覧ください。
【決定版】私が考える憲法9条と自衛隊

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by asatte_no_houkou | 2005-10-29 02:54 | 日本国憲法を考えよう
私が考える『日本国憲法改正私案』 ― 第一章 天皇
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第一章「天皇」については基本的には改正する必要はないと考えます。
従いまして、ちょこっとだけ細かいところの見直しに留めたいと思います。
まずは現行の日本国憲法第一章「天皇」をご覧ください。

この続きも読んでね♥(ここをクリック)
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by asatte_no_houkou | 2005-10-29 02:28 | 日本国憲法を考えよう
「筑紫哲也ニュース23」の愛国心特集を見たよ ― その2
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前回の続きです。

■人間、とりわけキリスト教的伝統のない日本人にとって、連帯ほど重要なものはありません。
連帯がないと、たとえば三蔵法師がタクラマカン砂漠でさまよったような気持ちになります。

疎外感を抱いた者たちが、寂しさを埋め合わせするために何をしたか。
そう。
「大いなる共同体」「崇高なる精神共同体」である国家との一体化です。
「ぷちナショナリズム」的な状況です。

■かつての大学紛争や安保闘争、新左翼の活動と同型の現象ですね。
大学紛争で暴れた若者たちは、単に暴れたかっただけ。
連帯して暴れたかった。
「居場所」が欲しかった。
それだけの話。
今起こっている「ぷちナショナリズム」的な状況もそれと同じことなんだと思います。

■ちなみに中国や韓国での反日デモ
これも同型だと思います。
中国では貧富の差が広まり、とりわけ若者に疎外感が広がっていると聞きます。
韓国でも同様。
共同体崩壊による疎外感が広がっている。

■そこで強まったのが、反日ナショナリズム(もちろん反日教育の影響もあります)。
本来「反ナショナリズム」や「反愛国心」の人たちは、これらの行動も批判するべきだったはずなんですが、逆に理解を示してしまいました。
反日デモに対する日本側の批判的な動きには「右傾化だ!」「排外的だ!」と警戒感を示すくせにね。
彼らのダブルスタンダードには呆れますね。

■まあその点は置いといて・・・
アノミー状態にある日本。
疎外感を抱く人たちによる国家共同体への一体化(愛国心)が広まっているようです。
「強い日本」を求める若者たち。

■ただしこれは「前近代」的意味での愛国心(国粋)の話。
「近代」的意味での愛国心までを否定するわけにはいかないと思います。
近代民主主義を支える動機付けとしての意味での愛国心。
つまり国民の利益のために国家を操縦する意欲としての愛国心です。
これを否定するわけにはいかない。

■個人あるいは共同体が侵害しあわずに共生するためのルールを支える公共財。
それが、人民と統治権力とが、憲法という契約を結ぶことによって維持する法的共同体です。
つまり国家です。
その国家を国民の利益になるように操縦する意欲が、近代的意味での愛国心。
この点をきちんと整理して理解するべきだと思います。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-28 22:21 | 国家・ナショナリズム・愛国心
「筑紫哲也ニュース23」の愛国心特集を見たよ ― その1
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筑紫哲也NEWS23  シリーズ・ニッポン人 日本人の愛国心
小泉総理の靖国神社参拝でアジア諸国にこだまする、非難の声。
それはニッポン人の心に複雑な波紋を残した。
アジアに理解を示すものもいれば、日本人の誇りが傷つけられるものもいる。
揺り動かされるニッポン人の愛国心...。

そもそも愛国心とは何なのか? 憲法に愛国心、教育に愛国心、
「国を愛する国民」を育てるビジョンが着々と進む。
愛国心を求める潮流ができつつある中で今、考えたい。

■最終日の昨日(10月20日)は、宮台真司氏曰く「心情左翼のダッチワイフ」こと香山リカ氏(精神科医)が出演していました。
かつて香山氏は『ぷちナショナリズム症候群』という本を出して、とりわけ若者たちに広がる「ナショナリズム的なもの」について、精神科医の立場から分析をしていましたね。
今回もその「ぷちナショナリズム」についての説明をしていました。

■たしかに香山氏の指摘どおりの状況はあるように思います。
自己肯定感を得ようとして、自分と「国家共同体」とを一体化しようとする状況。
「弱い自分」を「強い国家」と一体化することによって、寂しさの埋め合わせをしようとする状況です。
このような状況は、人を国粋主義的行動に走らせます。

■国粋主義とは、自国民及び自国の文化・伝統を他国より優れたものとして、排外的に守り広げようとする考え方のこと。
宮台氏の言葉を借りれば、「お国のために!」と叫んでバンザイ突撃するのを奨励することです。

■国益(国民の利益)に適うか否かの吟味を欠いた「国粋」は子々孫々の利益を脅かし、「愛国」の本義を裏切ります(愛国と国粋とは違うのです)。
愛国者にとって、国粋主義者の存在は迷惑千万。

■外交に関して言えば、
「歴史的、地勢的な諸条件を勘案しつつ、相手から必要な反応を引き出し、国益(国民益)を最大化する。そしてその際には短期的な感情やルサンチマンに引きずられないでしっかりと徹底的に利得計算、貸借対照をする」
こういう態度こそが愛国的な振る舞いといえるでしょう。

■しかし現代社会に広まる「ぷちナショナリスト」たちの国粋的な態度(例えて言えば「貴様!帝国陸軍が負けると言うのか!」的な態度)。
これは、その愛国者の「愛国的な振る舞い」を脅かすものといえます。

■ではどうして自分と「国家共同体」を一体化しようとする状況が生まれたのでしょうか。
この背景にあるのはアノミー(anomie)です。
アノミーは、「社会学の始祖」E・デュルケム(フランス人、1858~1917年)が発見した概念です。

■戦後、天皇イデオロギーがアメリカの手により破壊され(天皇の人間宣言)、天皇共同体は崩壊しました。
そしてその後、高度成長の始まりと共に村落共同体は崩壊の一途を辿った。
会社共同体は平成不況によるリストラにより、あえなく崩壊。

■日本に存在してきたあらゆる共同体が崩壊・空洞化の憂き目に見舞われます。
今、小泉自民党の新自由主義政策により、さらに共同体が破壊されようとしているのは、小林よしのり氏の指摘どおり(「SAPIO」連載「新ゴーマニズム宣言」)。

■その結果生じた現象がアノミーです。
つまり共同性の消滅での行動前提の欠落
無連帯の状態です。
どういうことか。

「筑紫哲也ニュース23」の愛国心特集を見たよ ― その2 へつづく

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by asatte_no_houkou | 2005-10-28 14:14 | 国家・ナショナリズム・愛国心
『国家をめぐる政治思想マップ』をチラシの裏に書いてみました
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■毎日新聞夕刊に掲載されていた政治学者の仲正昌樹氏の論考を参考にして、チラシの裏に「『国家』をめぐる政治思想マップ」を書いてみました。
あなたはどの立場でしょうか?

■縦軸は、グローバル化の荒波から国民を守るために「国家による国民の抱え込み」をするのか(国民を守るための盾として国家による規制を強化するのか)、それとも「国家による抱え込み」を止めて、グローバル化の荒波に抗うことなく市場による自然な流れに委ねようとするのか。
横軸は、左派右派です。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-25 02:19 | 国家・ナショナリズム・愛国心
「愛国心」「国益」とは何か - 4象限の『論壇思想マップ』をチラシの裏に書いてみました
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■サイゾー2004年2月号に載っていた「当世論壇思想特定チャート」を参考にして、チラシの裏に4象限の論壇マップを書いてみました。
あなたはどの立場でしょうか?

■縦軸が、ボーダレス重視と国家重視。
横軸が、近代主義と前近代主義です。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-21 01:42 | 国家・ナショナリズム・愛国心
アホなオレやけど、今日は『天皇』について考えてみた―その5
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前回の続きです。
では象徴天皇制を今後どう考えるべきだろうか。
考えていきたい。

■日本国憲法は、国民主権の原理を採用している。
主権(国の政治の最終的な決定権)は、国民が持っているのである。
その結果、国民は理論上オールマイティ(何でもできる力)を握ることになる。
これは極めて危険な権力と言わざるを得ない。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-14 00:33 | 国家・ナショナリズム・愛国心
アホなオレやけど、今日は『天皇』について考えてみた―その4
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前回の続きです。
では、日本政府はどうしたのか。
伊藤博文は考えました。
何とかして、日本に立憲主義を根づかさねばならない。
そうじゃないと、日本は近代国家になることができない。
武力を背景に欧米列強と結ばされた不平等条約を改正できない。

■伊藤が考えたのは、皇室を立憲主義の基礎に置くというアイデア。
皇室を、いわば天皇教という啓典宗教にします。
そして、その現人神たる天皇と国民に契約を結ばせます。
啓典宗教の出来上がり。
これにより天皇教は、立憲主義の基礎となる機軸たる啓典宗教となったのです。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-11 11:20 | 国家・ナショナリズム・愛国心
アホなオレやけど、今日は『天皇』について考えてみた―その3
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前回の続きです。
欧米の立憲主義国の背後には、宗教があります。
具体的には啓典宗教です。
さらに具体的に言えばキリスト教です。

■では啓典宗教とは何でしょうか。
啓典宗教とは、神と人間との契約を根本とする宗教のことです。
絶対的な存在である神が、「法」を作ります。
そしてその神と人間とが、その「法」を基礎とした絶対契約を結ぶのです。
これが啓典宗教。

神----[契約]----人間

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by asatte_no_houkou | 2005-10-11 01:30 | 国家・ナショナリズム・愛国心
アホなオレやけど、今日は『天皇』について考えてみた―その2
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前回の続きです。
今回は、政治学者の小室直樹氏の見解(『天皇の原理』『痛快!憲法学』)を参考にして、立憲主義という観点から天皇(皇室)の意義について考えてみたいと思います。

■そもそも立憲主義とは何でしょうか。
立憲主義とは、憲法に基づいて政治を行う、という考え方のことです。
暴走すればどんな怪獣(旧約聖書のヨブ記に出てくるリバイアサン)よりも恐い国家権力を、憲法によって縛って暴走しないようにしよう、そして私たちの権利と自由を守ろう、という考え方ですね。

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by asatte_no_houkou | 2005-10-10 00:55 | 国家・ナショナリズム・愛国心