小室直樹先生が亡くなられましたね。
今日、東工大が4日に亡くなられたことを発表し、新聞各社が一斉に報じました。 ネット上では数日前から小室先生の訃報は伝えられていました。 しかし新聞などではまったく報道されず、不可解に思っていました。 僕が小室直樹先生の本を読むようになったのは12年ぐらい前ですかね。 当時、よく読んでいた谷沢永一先生や渡部昇一先生が著作で小室先生のことを絶賛していたことが小室本を読むきっかけになりました。 ちなみにその後、宮台真司先生や橋爪大三郎先生が小室先生のお弟子さんであることを知り、お二人の本も読むようになりました。 小室先生は、閉鎖的なムラ社会と化している学界から排除される存在だったと聞いております。 そのときどきの空気に流されずに正統的な学問の立場から鋭く本質を突く姿勢が拒絶されたのでしょうか。 あるいはタコツボのように細分化された学問領域にとらわれずあらゆる学問を究めようとする姿勢が受け入れられなかったのでしょうか。 今、日本は検察の問題、中国の問題など多くの難題を抱えています。 どちらの問題についても小室先生は早くから鋭く分析されていました。 検察問題でいえば、テレビの生本番中に、田中角栄の裁判に関して「検察官どもを送電線に逆さづりにしろ」と過激な検察批判をしたことが有名です(このとき評論家の小沢遼子を蹴り飛ばした)。 最近ようやく検察批判が普通になされるようになりましたが、当時としてはとても勇気ある発言だったようです(その後、先生はメディアから干された)。 小室先生の本は今こそ多くの国民に読まれるべきだと思います。 小室本が多くの国民に知的共有物として共有されるようになってはじめて日本は近代化を遂げるようになるといっても過言ではないと思います。 小室先生のご冥福をお祈りします。
by asatte_no_houkou
| 2010-09-28 23:26
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