![]() ■続きです。 てっちゃん(宮崎哲弥氏)が語る『ナショナリズム』その1 てっちゃん(宮崎哲弥氏)が語る『ナショナリズム』その2 てっちゃん(宮崎哲弥氏)が語る『ナショナリズム』その3 ■てっちゃんはある興味深いデータを紹介します。 日本のナショナリズムの現状を示すデータとしては、電通総研が五年に一度、各国の研究機関として共同で実施している「世界価値観調査」が参考になる。 ■てっちゃんはこのデータをもとに以下のように分析します。 この数値から浮かび上がるのは、国民として義務や責任を積極的に果たそうという自律的意思の欠如と、それと裏腹の国家への依存成功の顕著な高さである。 ■国家には義務があります。 それは国民の権利・自由を守ることです。 国家は何よりも先に国民の権利・自由を守らなければならない。 それゆえ「国民皆が安心して暮らせるよう国はもっと責任を持つべきだ」は正しい。 ■しかし一方、国家を成り立たせるには一定のコストを国民は支払わなければなりません。 自分たちの自由や権利を守るために国家を組織する。 そのためには納税、兵役などのコストを支払う必要がある。 いわば契約の表裏の関係に立ちます。 これは近代国家の原則です。 ■ところが日本人にはそのコストを支払う意識はあまりない。 おそらく納税の意識も諸外国と比べて低いことでしょう。 権利は享受するけど、義務は果たさない。 これぞ戦後民主主義教育の結果! 延いては日本の戦後民主主義が、占領軍による強制というおよそ民主主義にふさわしくない方法で導入された結果といえるでしょう。 ちなみにかかる依存、非自律率の傾向は、国家意識とは逆の、権利意識の方向からも裏付けることができる。 ■情けない・・・ 中学生レベルの知識をマスターできていないなんて・・・ 権利意識の面でも「パラサイト・ナショナリズム」が明らかに。 病膏肓に至る。 福沢諭吉は「一身独立して一国独立す」と近代的ナショナリズムの理念を定式化した。 ■「一身独立して一国独立す」は、『学問のすすめ』に出てくる有名なフレーズですね。 わが日本国人も今よりも学問に志し気力を慥かにして、まず一身の独立を謀り、したがって一国の富強を致すことあらば、なんぞ西洋人の力を恐るるに足らん。 ■最後に『リアル国家論』での、てっちゃんの言葉を。 国家にアイデンティファイすることなく、国に忠誠を誓約することなく、憲法を含む国家システムを自らの道具としてどのように「活用し」、いかに連帯や相互扶助と個人の自律が矛盾しない共同性の領野を切り開いていくかが、長期的な視野に立った、私たちのリアルな「政治課題」なのです。 国家にアイデンティファイしないナショナリズムを心的資源として、冷徹な分析に基づき国家をコントロールするべきである。 と、私は思います。 おしまい。 人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2005-06-21 01:04
| 国家・ナショナリズム・愛国心
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