■毎度の如く、今週も「たかじんのそこまで言って委員会」を見た(先週の放送は視聴率21.6パーセントだったそうだ)。 今、話題のいわゆる「堀江メール」(ホリエモンが、武部氏の二男の口座へ3000万円を振込むよう指示したメール)についての話がされていた。 ■出演者(やしきたかじん氏、三宅久之氏、宮崎哲弥氏など)の大方の見方は・・・ 出演者の大方の見方は、「あのメールはおそらく真実であろう」ということだった。(注) 「あの尋常ではない、堀江に対する武部氏の肩入れを考えると、裏に何かがあるのであろう。その裏とは、つまり金であろう。」とのこと。 ■週刊誌などの一連の報道から推測すると、僕も、武部氏(あるいはその二男)は金を貰っているのではないかと思う。 じゃないと、異様なまでの武部氏の堀江氏に対する振る舞いを合理的に説明できない。 自由新報(自民党の機関紙)で対談をしたり、ライブドアが広島カープを買収できるよう工作をしたり(ナベツネに電話を掛ける)、衆院選挙で応援演説をしたり(「わが息子」と発言)、立候補の記者会見で同席したり・・・ どう考えても金の授受があるとしか考えられない。 ■違ってたら、ごめんなさい・・・(笑) 正直なところ、民主党の永田って議員を信用できないんだよね。 頭は良いんだろうけど、確固とした信念が感じられず軽佻浮薄な感じがして・・・ 小泉総理が言うように、あのメールは「ガセネタ」なのかもしれない。 ■ただいずれにしても、武部氏側すなわち自民党は、民主党の要求する国政調査権の発動を容認するべきであろう(議院で多数を占める自民党が容認しなければ憲法62条・国会法104条に基づく国政調査権の発動はできない)。 そして事の真偽(振込みがあったか否か)を明らかにするべきだろう。 というのも、証明責任(有権者に対する行為責任の意味での)は、武部氏側にあるからだ。 ■新聞やブログを見ていると、この点についての認識に混乱が見られる。 政治責任の証明責任は、疑いをかけられた政治家側にあるのである。 刑事上の責任と政治責任は異なるのだ。 ■刑事責任においては、検察官の側に証明責任がある。 なぜなら、検察官は強大な捜査権限を有する者であり、「疑わしきは被告人の利益に」の原則が妥当するからである。 か弱き一市民である被告人に証明責任を負わせるわけにはいかない。 ■では、政治家の政治責任についてはどうか。 この場合は、疑いをかけられた政治家側に証明責任がある。 なぜなら政治家とりわけ与党の幹事長は強大な政治権力を有する者だからである。 政治家は政治権力という強力な権力の担い手である。 リヴァイアサンの調教師である。 ■正常であり有徳でない限り、国家権力の行使を任せられない。 であれば、「疑わしきは罰する」の原理が政治家の政治責任が妥当すると言うべきである。 政治責任を問われたとき、政治家は政治責任がないことを自ら証明しなければならない。 証明に失敗すれば、政治責任はあると看做される。 ■今回のケースでは、与党の幹事長の政治責任が問われている。 与党の幹事長は、とりわけ強大な政治権力を有する者である。 それゆえ、正常であり有徳である者が、その地位に就いていないと、国民の利益は害される。 武部氏(自民党側)は、政治責任の不存在を自ら証明する責任がある。 自民党は少なくとも国政調査権の発動を容認しなければならないであろう。 ■もし武部氏が証明に失敗した場合(有権者が納得のいく証明がなされなかった場合)は、武部氏は政治責任を問われる。 辞任を余儀なくされるであろう。 逆の場合、すなわち武部氏が証明に成功した場合は、民主党の永田氏は政治責任を取らなければならない。 永田氏は切腹すべきだ。 ■さあ、自民と民主のガチンコバトルだ。 面白くなってきた。 (注)ただしこの番組が収録されたのは「堀江メール」の公表前であり、2月20日(月曜日)放送の「ムーブ」では、宮崎哲弥氏は公表された「堀江メール」について数々の疑問点を指摘した。 人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2006-02-20 00:49
| 政治・経済に一言
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