・・・善玉・悪玉的な考え方は、我々人間が行動力には勤勉でも、知的には怠惰な存在であることに原因している。 ■物事ってのは、森羅万象、何事も様々な面があると思います。 悪い面、良い面。 え?!「そんなこと言われなくてもわかってるよ」って? しかし、「わかっちゃいるけどやめられない」のが人の世の常。 人は往々にして、一方の面、とりわけ悪い面をクローズアップしたがります。 ■例えば、・・・ ■例えば、訳のわからん問題が起こった場合、人は「悪玉」「悪役」を見つけ出す。 「仮面ライダー」におけるショッカーみたいな存在(絶対的な悪)を。 そして「こいつが悪い!絶対的に悪い!」と徹底的に糾弾し、血祭りに上げ、カタルシス(感情浄化)を得る。 スッキリする。 ■この場合、多くは、自分たちの「外側」にいる者たちを「悪役」に仕立て上げます。 自分たちとは関係がない「外側」の人たち。 「あいつらが悪い。あいつらが絶対的に悪いのだ!」 テレビが悪い、ゲームが悪い、漫画が悪い、親が悪い、教師が悪い、アメリカが悪い、中国が悪い、旧日本軍が悪い、韓国が悪い、小泉が悪い、自民党が悪い、民主党が悪い、右翼が悪い、左翼が悪い、ブルジョアが悪い、ユダヤ資本が悪い、朝日が悪い、ナベツネが悪い・・・ 人間は基本的にナマケモノです。 ■「悪役」を見つけ出した人たちは、その自分たちの判断を正当化する情報のみに目を配るようになります。 彼らにとって「悪役」は常に絶対的に「悪役」でなければならないからです。 ■それゆえ正反対の方向の意見には目をそむける。 あるいはそれに猛烈に批判する。 しまいにゃ「こいつら(反対意見を言う人)はあいつら(悪玉)の仲間だ!」と言い出します。 米心理学者のL・フェスティンガーは「認知的不協和の理論」を唱えた。 ■私たちは「悪玉」「善玉」二元論から脱却するべきです。 世の中は、ハリウッドのバカ映画みたいに単純ではありません。 私たちは思考停止している暇はない。 さあ、怠けず知的労働に励みましょう! 人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2006-03-21 01:30
| 社会の時間
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