<W杯チケット>「ツアー代金返して」マックス社に殺到 ■当該社会に資本主義が成立しているかどうか。 これを判断するための要素には、いくつかのものがあります。 契約の絶対性は、その一つ。 ■契約の絶対性とは要するに、「契約は必ず文面どおりに履行されなければならない」という意味です。 契約は、人間関係とか社会の変動から独立している。 契約当事者の仲が悪くなろうが、世の中の景気が悪くなろうが、関係あらへん。 契約書通りにきちんと履行しなければならない(不履行の場合は損害賠償責任を負うのみならず社会的責任を負わされる)。 これが契約の絶対性です。 ■契約は通常、申し込みの意思表示と承諾の意思表示とが合致することにより成立します。 「おばちゃん、この車、俺に売ってぇーや」と申し込みをする。 「はいはい、あんたに売りましょう」と承諾をする。 これにより契約(この場合は車の売買契約)が成立します。 ■この契約。 絶対に守らなければなりません。 「あんた、態度悪いな。やっぱ、あんたに売るのを止めとくわ」は許されない(合意があれば別)。 「この車の価値が急に上がってん。代金額を変更させてもらうわ」も許されない(合意があれば別)。 売主と買主の仲がどうかとか、車の価値が急に高騰したとか、そんなの影響しない。 契約を締結した以上、きちんと契約書どおり履行しなきゃならん(売主は車を引渡し、買主は代金を支払う)。 これが契約の絶対性です。 ■この契約の絶対性が存在しない社会においては、資本主義は成立しません。 だってそうでしょう。 契約した内容が守られるかどうかがわからない社会では、私たち消費者や企業は、安心して目的合理的に消費活動や生産活動を計画することができないでしょう。 しかも商品や資本がスムーズに流通しなくなる。 ■材料を購入し、そして物を作って販売して儲けようと考えていた。 ところが、突然に「あんたに材料を売るのや~めた」なんて言われたら、どうしますか。 困っちゃうでしょう。 安心して経済活動ができません。 安心して経済活動できない社会には資本主義は成立しません。 つまり契約の絶対性は、資本主義成立の必要条件なのです。 ■さて中国。 中国には、契約の絶対性なる考え方がありません。 契約は、人間関係(知人→関係(クアンシー)→情誼(チンイー)→パオ)によって左右されちゃう。 契約締結後の社会的変動によっても左右されちゃう。 「やっぱ、あんたとの契約、なかったことにさせてもらうアルよ」 簡単にそう言われちゃう。 ■中国経済は資本主義に移行したと言われて久しい。 「社会主義が資本主義になった」と。 しかし果たしてそうなのであろうか。 中国経済は資本主義経済なのか。 疑問です。 詳しくはこちらへ 人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2006-06-04 12:40
| 国際社会を生き抜く
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