■拙ブログにおきまして何度も書きましたとおり、僕は、二大政党が政策を競い合いその結果として政権交代が何度も繰り返し行われるという政治システム(二大政党制)が妥当であると考えています。 なぜなら、それにより政治に緊張が生まれ自浄能力が働くと同時に政策が研ぎ澄まされるからです。 ■政治の本質というのは、複数の選択肢(政策)の中から一つを選択することにより、ある範囲の人々全員を拘束する事柄を決断し、それを現実化していくことです。 であるならば、政党政治の下では、複数の政党が掲げる選択肢(政策)が同じような内容のものではダメです。 明確な対立軸を設け(注1)、それを有権者に示す必要があります(マニフェスト)。 ■ただし、外交政策、つまり外国とのお付き合いの基本的な部分については、両党においてある程度一致している必要があると思います。 なぜならば、政権交代が行われるたびにお付き合いの内容が劇的に変わることは、外国との信頼関係を損ねる結果となってしまうからです。 ■国家というのは、バラバラに存在しているのではありません。 どの国であっても外国とのお付き合いなくして存立することは困難です。 とりわけ資源が乏しい日本においては、外国とのお付き合いが大切です。 ■さて今回の福田康夫・小沢一郎会談、そして小沢一郎辞任騒動。 読売新聞(ナベツネ)が主張している大連立構想が果たして妥当なものなのか、僕はかなり疑問です。 しかし外交政策の基本的な部分についてある程度意見を一致させるために、自民・民主両党で政策協議を行うことは必要なのではないでしょうか。 ■選挙において国民が安心して政権交代を実現させることができるようにするために、自衛隊の海外派遣を定めるいわゆる恒久法の制定を含めた政策協議を、両党において行っていくべきだと僕は考えます。(注2) (注1)対立軸としては、①格差は広がり貧乏人の数が増えるが個人のクリエイティブを尊重するアメリカ的な政策と、②社会保険料や税金の負担は増えるが格差を小さくし平等な社会を実現するヨーロッパ的な政策が考えられます。 (注2)僕としては、「軽武装・対米従属」から脱却し「重武装・対米自立」へ移行するための一つの工夫として、国連決議を自衛隊の海外派遣の要件として設けることを検討するべきだと考えます。 【オススメの本】 ・川上和久著『2大政党制は何をもたらすか 日本大変革の道』 ・薬師院仁志著『日本とフランス 二つの民主主義-不平等か、不自由か』 この記事が面白かった/興味深かったと思った方は→人気blogランキングへ
by asatte_no_houkou
| 2007-11-06 21:30
| 政治・経済に一言
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