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【チベット問題】お二人のお坊さんが勇気ある行動に出る
■先日、関西テレビ「ぶったま」という番組に、書写山 圓教寺しょしゃざん えんぎょうじのお坊さんがお二人出演され、チベットの問題について語られました。
お二人の勇気ある行動に拍手を送りたいです。
お二人に続くお坊さんが次々と出現し、日本の仏教が単なる「葬式仏教」ではないことを示していただきたいと思います。

■今、チベット仏教が中国政府によって弾圧され、多くのチベット人が虐殺されています。
チベットは消滅の危機にあります。
日本の仏教界は、この動きに対して抗議の声をあげるべきではないでしょうか。

■お二人のお坊さんは、この番組の中で文章を読み上げられました。
その文章を掲載させていただきます。

今、私たち日本の仏教者の真価が問われています。
チベットでの、中国の武力行動によって、宗教の自由が失われることに、心から、悲しみと止むに止まれぬ抗議を表明せずにはいられません。
私たちはあくまでも宗教者、仏教者として、僧侶をはじめとするチベット人の苦しみを、もはや黙って見過ごすことができません。
チベット仏教の宗教的伝統を、チベット人の自由な意思で守るということが、大切な基本です。

皆さんは、日本の全国のお坊さんがどうしているのかとお思いでしょう。
日本の各宗派、教団は日中国交回復のあと、中国各地でご縁のある寺院の復興に力を注いできました。
私も、中国の寺院の復興に携わりました。
しかし中国の寺院との交流は全て北京を通さずにはできません。
ほとんど自由はなかった。
これからもそうだと、全国のほとんどの僧侶は知っています。
そして日本の仏教教団が、ダライ・ラマ法王と交流することを、北京は不快に思うこともよく知られています。
あくまでも宗教の自由の問題こそ重大であると、私は考えています。
しかしチベットの事件以来、3週間以上が過ぎてなお、日本の仏教界に目立った行動は見られません。
中国仏教界が大切な友人であるなら、どうして何も言わない、しないで良いのでしょうか。
ダライ・ラマ法王を中心に仏教国としての歴史を重ねてきたチベットが、今、無くなろうとしています。
私たちは宗教者、仏教者として、草の根から声を挙げていかなければなりません。
しかし私の所属する宗派が、中国の仏教界関係者から抗議を受けて、私はお叱りを受ける可能性が高いでしょう。

このように申し上げるのは、私たちと行動を共にしましょう、ということではないのです。
それぞれのご住職、檀信徒の皆さんが、これをきっかけに自ら考えていただきたいのです。
オリンピックにあわせて、中国の交流のある寺院に参拝予定の僧侶もいらっしゃるでしょう。
この情勢の中、中国でどんなお話をされるんでしょう。
もしも宗教者として毅然とした態度でのぞめないならば、私たちはこれから、信者さん、檀家さんにどのようなことを説いていけるのでしょうか。
私たちにとってこれが宗教者、仏教者であるための最後の機会かもしれません。
書写山圓教寺 執事長 大樹玄承

天台宗のトップ、チベット問題を涙ながらに語る。(YouTube動画)
Japanese Buddhist protests the suppression in Tibet (YouTube動画)

【その他、関連動画】
中国から私のHPを見ることができない異常!(YouTube動画)

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by asatte_no_houkou | 2008-04-08 01:40
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