なんだかよくわからない議論がなされている。 天皇陛下と中国の習近平国家副主席とが会見することが、「天皇の政治利用」だというのである。 バカバカしいったらありゃしない。 天皇陛下が外国の要人と会見をすること。 これが憲法7条の「国事行為」に該当するかどうかは議論がある。 しかしこんなのどうでもいい。 国事行為と考えようが準国事行為と考えようが、はたまた象徴的行為と考えようが公人的行為と考えようが、内閣のコントロールのもとで行われることに争いはないからである。 つまり内閣のコントロールの下、内閣が責任を負う形で会見(儀礼的応接行為)が行われれば、何も問題はないわけである。 「『1ヶ月ルール』に反するから問題だ」という人がいる。 はあ?1ヶ月ルール? そんなもの宮内庁の官僚が定めたルールに過ぎない。 1か月ルールなるものは、ご高齢でご多忙な天皇陛下の負担を軽くするための慣例だという。 しかし「1か月」という期間自体に何ら合理的根拠はないだろう。 推察するに、おそらく「1か月」という期間は「前例を踏襲する」という官僚的発想に基づくものであろう。 官僚は前例に縛られるという特徴を持つ。 本来、このルールは陛下のご負担を軽減するという目的を達成するための手段に過ぎないはずである。 しかし、いつの日か「1か月の期間を順守すること」が目的化してしまったのであろう。 手段の目的化である。 天皇陛下のお体の状態が要人との会見に耐えうる状態であれば、会見をしていただけばいいと思う。 鳩山総理は、杓子定規なルールは採用しないという考えを示している。 宮内庁はそれに従い、臨機応変に対応すればいいわけである。 何ら政治利用の問題は生じない。 むしろこの件を問題視し政権批判に利用しようとする側のほうが、天皇の政治利用であるといえよう。 つまり自民党は民主党政権を批判するために天皇陛下の政治利用をしているのである。 ここまで落ちたか、自民党。 自民党の再生を期待する私としては、由々しい事態である。
by asatte_no_houkou
| 2009-12-17 01:50
| 政治・経済に一言
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